「アラブの春」唯一の成功事例といわれるチュニジアを、年末年始の休暇を利用して旅してきました。
民主化は、なにをもって成功と定義するのかは、難しいところですが、政情や経済が安定し、国民が幸せに生活できていれば、成功でしょう。
わずか、6日間の旅で、そんなことを言うのはおこがましいですが、街を行く人々の表情は明るく、観光客も多数見られました。
日本人旅行者も、シディ・ブ・サイドやバルドー博物館で見かけたので、これからますます潤っていくのではないでしょうか。
そんなチュニジア一人旅をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
年末年始 チュニジア4泊6日弾丸旅行 全行程
全31話のチュニジア弾丸旅行物語へようこそ!
時系列にリンクを貼ってありますので、読みたいところからどうぞ。
日付 |
午前 |
午後 |
---|---|---|
12/30(月) |
(出発まで) |
成田23:00 ⇒ イスタンブール |
12/31(火) |
イスタンブール観光 |
イスタンブール ⇒ チュニス |
1/1(水) |
カルタゴ周辺観光 |
カルタゴ周辺観光 |
1/2(木) |
シディ・ブ・サイド ⇒ スース |
スース観光 |
1/3(金) |
スース ⇒ チュニス |
チュニス観光 |
1/4(土) |
チュニス観光 |
チュニス ⇒ ドーハ |
1/5(日) |
ドーハ ⇒ 成田 |
|
年末年始の公休を使ってを出た旅。
チュニジアには5日弱の滞在。訪れた都市は、シディ・ブ・サイド、カルタゴ、ラ・マルサ、スース、チュニスの5箇所。
さらに、トランジットを利用してイスタンブールも観光できたんですから、スケジュールとしては、まあまあでしょうか。
位置関係は下の通り。
シディ・ブ・サイドとカルタゴ、ラ・マルサは、チュニス郊外の町といっていいでしょう。
スースだけが、南方に150kmほど離れています。
もちろん、これは現地に5日弱という弾丸スケジュールだったためで、このほかにも、
- 世界遺産にも登録されている古都ケロアン。
- 巨大な円形競技場のあるエル・ジェム。
- サハラ砂漠に踏み込めるドゥーズ。
など、見どころには、事欠きません。
現地7日くらいの日程のほうが、チュニジア一人旅の楽しみは倍化します。
チュニジア往復のフライトスケジュール
航空会社 | 便名 | フライト |
乗継ぎ時間 |
|
---|---|---|---|---|
往き |
ターキッシュ エアラインズ |
TK53 |
成田23:00 ⇒ イスタンブール5:45 |
8時間40分 |
TK663 |
イスタンブール14:25 ⇒ チュニス15:40 |
|||
帰り |
カタール航空 |
QR1400 |
チュニス16:05 ⇒ ドーハ23:20 |
2時間35分 |
QR806 |
ドーハ1:55 ⇒ 成田17:45 |
往きがターキッシュエアラインズ、そして帰りがカタール航空という変則フライト。
フライトチケットは10万円なのに、税その他が3.8万円ほど加算されて13.8万円のチケットです。
ターキッシュも、カタールも、弾丸旅行者御用達。
何度利用しても、時間を効率的に使え、また快適なフライトでした。
機内食も、あいかわらずgoodでした。
世界最大級の大きさ イスタンブール新空港初体験
東京ドーム1,636個分、成田空港の8倍の面積という、超巨大なイスタンブール新空港。
開業から9ヶ月。往路のトランジットで、ようやく体験することができました。
今回は、買い物はしませんでしたが、有名どこの免税店など、ふんだんに出店しているでしょうから、お買い物が好きな方にとっては、ショッピングだけでも楽しい空港じゃないでしょうか。
私は、プライオリティパスが使える 「IGAラウンジ」で、ビールを飲みながらまったりと過ごしました。
イスタンブール新空港のラウンジの様子は、こちらをご覧ください。
5時間で往復したイスタンブール弾丸観光
その、トランジットを利用して、弾丸観光をしてきたイスタンブール。
夜明け直後、さらに氷雨が降るという悪条件でしたが、やっぱりイスタンブールという街は、素通りではもったいない。
5時間でも、とても満足のいく、トランジット弾丸観光でした。
結論として、乗継時間が7時間程度あれば、十分行ってこれる感じです。
弾丸観光の、タイムスケジュールはこちらです。
時刻 | 行動スケジュール |
---|---|
5:45 |
成田からイスタンブール空港に到着。 |
6:30 |
エアポートバス「Havaist」でスルタンアフメットへ。 |
7:30 |
スルタンアフメット到着。8時半までマックで休憩。 |
8:30 |
ブルーモスク観光(所要30分)。 |
9:00 |
トラムで新市街へ移動。 |
9:30 |
ガラタ塔観光(所要30分)。 |
10:00 |
新市街をタクシム広場へ。 |
10:30 |
タクシム・バスストップから、エアポートバスに乗車。 |
11:30 |
イスタンブール新空港到着。 |
ちなみに、弾丸観光にかかった費用は、
- バス代36リラ+デポジット6リラ=42リラ
- ガラタ塔 45リラ
- 朝食のマック 20リラ
しめて、107リラ(≒1,990円)でした。
弾丸観光の様子は、こちらの記事からご覧ください。
旅費・ホテル代・物価など
さて、旅費はいくらでしょうか。計算してみました。(2019年12月のレートで計算)
用途 |
利用区間など |
費用 |
---|---|---|
飛行機 (ターキッシュエアラインズ) |
成田 ⇒ イスタンブール ⇒ チュニス |
80,470円 |
飛行機 (カタール航空) |
チュニス ⇒ ドーハ ⇒ 成田 |
57,550円 |
ホテル |
シディ・ブ・サイド:ダル・エル・フェル(2泊) |
14,000円 |
ホテル |
スース:ホテル・パリ |
1,300円 |
ホテル |
チュニス:ホテル・ロイヤル・ヴィクトリア |
7,000円 |
しめて、合計160,320円。6日で割れば、1日当たり26,720円ですが、日本から10,000km以上離れたチュニジアまで行ったんです。
それに、年末年始であることも考えると、納得の旅費だと考えてます。現地で使ったおカネは、約1万3千円でした。
物価については、さほど買い物しなかったので、よくはわかりませんが、ケバブを食べてる分には、とても安く感じました(笑)。
1個、2~3ディナール(≒76~114円)ですから。
訪れた世界遺産について
チュニジアには、世界遺産に登録されている場所が8箇所。
そのうち、今回は、3箇所を見学できました。
カルタゴ遺跡
「地球の歩き方」には、1日では回りきれない、とあります。
たしかに広範囲に散らばってますが、計画的に歩けば、4~5時間で回れると思います。
それでも、決して、駆け足、という感じでもないですよ。
チュニスにも、シディ・ブ・サイドにも近く、おススメの遺跡です。
スース旧市街
日の短い季節だったので、半日しか観光に充てられませんでしたが、それでも迷路のような旧市街を堪能できました。
チュニス旧市街
上の写真は、かなり旧市街の外れになりますが、中心部は、お土産選びに目移りするほどのスークがひしめいています。
チュニス旧市街の観光を最終日にすれば、お土産もいっぱい買い込めます(笑)
番外編:バルドー博物館
ここは、世界遺産ではありませんが、ローマ帝国時代のモザイクコレクションは世界最大規模とされる博物館。
チュニス旧市街から、メトロで簡単にいけるので、モザイク画に興味がある方にはおススメです。
気候について
1月のチュニジア。寒いと感じるのは、夜と朝だけで、日中はちょうどよい適温です。
日本の冬と同じ格好で行って、日中は上着を脱ぐ、ぐらいで大丈夫でした。
気をつけたいのは、ホテルの暖房。
中級以下のホテルではついてないことが多いみたいです。
トレーナーを着て、毛布を2枚かぶれば、なんとかなりますが、スースの夜は寒かった(^.^)
治安について
日中の街中を歩くぶんには、まったく不安がありません。
人通りがない夜の道とかを歩かなければ、女性でも大丈夫でしょう。
ただし、スリやひったくりには注意したほうがいいらしい。
気をつけながらも、メトロを待っているときに、スマホを取り出して、写真を撮ろうとすると、親切な人が、「気をつけろよ。狙われてるぞ。」とアドバイスしてくれたものでした。
実際、メディナを歩いていると、中学生くらいの小僧が、私のスマホをつかんで「俺にくれ!」と言ってきたこともあったし(本当です)。
私の、安物のスマホ「iphone5s」でも、十分高価にさばけるんでしょうね。
スリについては、貴重品をすべて衣服の中に入れて、ポケットには何も入れないという基本的な対策をしておけば、大丈夫でしょう。
ちなみに、博物館や、モスクなどでは、武装した警官が、警備にあたっていました。
まとめ
アフリカ大陸としては、エジプト・南アフリカ共和国に次いで、3度目の訪問国となったチュニジア。
様々な旅行記から、チュニジアはアフリカといっても、ヨーロッパのような雰囲気だ、と聞かされていましたが、確かに、新市街はそう感じなくもない。
洗練された街並みに、道行く人はオシャレ。
しかし、一歩旧市街メディナの中に入ると、そこは、中東のスークを思わせる入りくんだ路地がひしめいてました。
そして、ときおり大音量で流れるアザーン。
イスラム圏は、ほんとに旅心地がいいです。
なんか、全然まとまりませんが、
- 古代からの歴史があるので、様々な文化に触れることができる。
- 日本からのフライトも、手ごろで便利。
- ホテルも乗り物も、物価も、そんなに高くない。
- ふつうに歩くぶんには、治安は問題ないレベル。
アフリカ大陸に、こんな国があったら、行ってみたくなりませんか?
外務省の海外渡航危険度レベルも1に引き下げられたので、これから日本人にも人気が出るような予感がします。
くわえて、年末年始に行っても、どこもお店が休み~ってこともない。
歩き回るにも、気候がちょうどいい。
年末年始のチュニジア、おススメですよ!