ダール・エシド博物館を出て、城壁に沿うように歩くと、地図で言うとメディナの左下の片隅にあるのが、スース考古学博物館です。
そして、スース考古学博物館は、スース旧市街の城壁の中で、もっとも高いところにあります。
そのつもりで、城壁に沿って歩くんですが、博物館を出たというのに、モザイクのオンパレード。
モザイク画の宝庫 スース考古学博物館
めざす博物館は、この正面ですが、なぜか正門が閉鎖されていて、城壁の外側から回るように言われました。
この門をくぐって、城壁の外に出ます。
この門の名前は、がルビ門。武装した警官が何人も警備していて、近づいて写真は撮れませんでした。
城壁で囲んでしまえば、門だけ警備すればいいのは、昔も今も同じようですね。
スース考古学博物館の入り口は、まさに要塞の入り口のようです。
入る際に、かなり厳しく持ち物チェックが行われました。
この博物館は、4年前にテロ襲撃にあったバルドー博物館に次ぐ、モザイク画の宝庫だそうです。
入場料は10ディナール。(≒380円)
元軍事用施設を、長きに渡って改修し、チュニジア有数の博物館に生まれ変わらせたとのこと。
内部は、モザイク画が、所狭しと並んでいます。
これは、海の幸をつかさどる神オケアヌス。
あれは、裸の漁師、かな・・
モザイク画だけでなく、フェニキア人の紀元前の頃の生活道具なども展示されてました。
ところどころ、破けちゃってるのは、誰かが持ち出そうとしたから?
トルファンのベゼクリク千仏洞を思い出します。
ビザンチン時代の洗礼盤。最初は、絨毯かと思った。
カスバに出てみました。
だいぶ陽も傾いてきました。
このカスバには、展望台のような場所はありませんが、場所がそもそもメディナで最も高いところなので、地中海を臨むことができます。
カスバから見下ろす民家。壁が壊れかかってます。築何年ぐらいなんだろう?
カスバの壁自体も年代モノ。
では、ふたたび、あのメディナの中を歩きますか。
外に出てみれば、やっぱり立派な要塞です。
刑務所として使用していた時期もあるとか。言われてみれば、監獄に見えないこともない。
チュニジアンブルーが映えるメディナの中を再度散策開始。
もう、かれこれ7時間ぐらい歩き回っています。どこかでお茶でも飲みたいな。
どこかにカフェないかな。
これは、香水屋さん。
メディナのカフェで休憩
これは・・・
おお、あった、あった。カフェでした。
雰囲気のいいカフェです。
さっそく、ティーをオーダー。
なにやら質問されたけど、適当にイエス、イエスって言っていたら、これが出てきました。
チュニジアの紅茶は、中に何かを入れるのが定番のようですね。
アーモンドでした。シディ・ブ・サイドでは、ピーナッツ入りでした。
でも、歩き回って疲れた身体が癒されますね。おいしい紅茶です。
可愛い音を立てる水タバコ
ふー、落ち着きますね。くつろいでいると、なにやら、ポコポコ音が聞こえます。
水タバコでした。水タバコって、ほんとにかわいらしく「コポコポ」と音を立てるんです。
中年の男女が、仲良くポコポコ音を立てている姿は、一見に値します。
音がすごくかわいいのに、顔が真剣なので。思わず、笑ってしまいます。
水タバコって、どんな原理なんだろう。ふつうのタバコすら、生まれてこの方吸ったことのない人間が、興味を感じてしまいます。
紅茶だけでは物足りなくなって、カプチーノをオーダー。
これが、チュニジアのカプチーノだそうです(^_^)
ふつうのコーヒーが飲みたかったんだけど、まいっか。
たまには甘いものもいいもんです。
お隣に座った、欧米系のおばさん3人組。
ロンドンから来たそうです。私が東京から来たというと、すごく興味を持って話しかけてきました。
中国人の一人旅は少ないので、日本人とすぐわかった、と言ってました。
さて、スース滞在時間も残り少なくなってきました。
日没まで、まだ歩いていないメディナの中を散策してみましょう。