スース考古学博物館 ~ メディナのカフェのチャイ【チュニジア旅行記 #19】

ダール・エシド博物館を出て、城壁に沿うように歩くと、地図で言うとメディナの左下の片隅にあるのが、スース考古学博物館です。

そして、スース考古学博物館は、スース旧市街の城壁の中で、もっとも高いところにあります。

そのつもりで、城壁に沿って歩くんですが、博物館を出たというのに、モザイクのオンパレード。

 

モザイク画の宝庫 スース考古学博物館

めざす博物館は、この正面ですが、なぜか正門が閉鎖されていて、城壁の外側から回るように言われました。

 

この門をくぐって、城壁の外に出ます。

この門の名前は、がルビ門。武装した警官が何人も警備していて、近づいて写真は撮れませんでした。

城壁で囲んでしまえば、門だけ警備すればいいのは、昔も今も同じようですね。

 

スース考古学博物館の入り口は、まさに要塞の入り口のようです。

入る際に、かなり厳しく持ち物チェックが行われました。

この博物館は、4年前にテロ襲撃にあったバルドー博物館に次ぐ、モザイク画の宝庫だそうです。

 

入場料は10ディナール。(≒380円)

 

元軍事用施設を、長きに渡って改修し、チュニジア有数の博物館に生まれ変わらせたとのこと。

内部は、モザイク画が、所狭しと並んでいます。

これは、海の幸をつかさどる神オケアヌス。

 

あれは、裸の漁師、かな・・

 

モザイク画だけでなく、フェニキア人の紀元前の頃の生活道具なども展示されてました。

   

ところどころ、破けちゃってるのは、誰かが持ち出そうとしたから?

トルファンのベゼクリク千仏洞を思い出します。

   

ビザンチン時代の洗礼盤。最初は、絨毯かと思った。

   

カスバに出てみました。

だいぶ陽も傾いてきました。

 

このカスバには、展望台のような場所はありませんが、場所がそもそもメディナで最も高いところなので、地中海を臨むことができます。

 

カスバから見下ろす民家。壁が壊れかかってます。築何年ぐらいなんだろう?

カスバの壁自体も年代モノ。

 

では、ふたたび、あのメディナの中を歩きますか。

 

外に出てみれば、やっぱり立派な要塞です。

刑務所として使用していた時期もあるとか。言われてみれば、監獄に見えないこともない。

チュニジアンブルーが映えるメディナの中を再度散策開始。

もう、かれこれ7時間ぐらい歩き回っています。どこかでお茶でも飲みたいな。

どこかにカフェないかな。

 

これは、香水屋さん。

メディナのカフェで休憩

これは・・・

おお、あった、あった。カフェでした。

雰囲気のいいカフェです。

さっそく、ティーをオーダー。

なにやら質問されたけど、適当にイエス、イエスって言っていたら、これが出てきました。

チュニジアの紅茶は、中に何かを入れるのが定番のようですね。

アーモンドでした。シディ・ブ・サイドでは、ピーナッツ入りでした。

 

でも、歩き回って疲れた身体が癒されますね。おいしい紅茶です。

 

可愛い音を立てる水タバコ

ふー、落ち着きますね。くつろいでいると、なにやら、ポコポコ音が聞こえます。

水タバコでした。水タバコって、ほんとにかわいらしく「コポコポ」と音を立てるんです。

中年の男女が、仲良くポコポコ音を立てている姿は、一見に値します。

音がすごくかわいいのに、顔が真剣なので。思わず、笑ってしまいます。

水タバコって、どんな原理なんだろう。ふつうのタバコすら、生まれてこの方吸ったことのない人間が、興味を感じてしまいます。

紅茶だけでは物足りなくなって、カプチーノをオーダー。

これが、チュニジアのカプチーノだそうです(^_^)

ふつうのコーヒーが飲みたかったんだけど、まいっか。

たまには甘いものもいいもんです。

お隣に座った、欧米系のおばさん3人組。

ロンドンから来たそうです。私が東京から来たというと、すごく興味を持って話しかけてきました。

中国人の一人旅は少ないので、日本人とすぐわかった、と言ってました。

さて、スース滞在時間も残り少なくなってきました。

日没まで、まだ歩いていないメディナの中を散策してみましょう。

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