ブルーモスクの見学を終えて、次はガラタ塔に向かいます。
イスタンブールには、シンボルともいえる建物がいくつもあるんですが、ガラタ塔もその一つ。
イスタンブールの新市街に立つ「ガラタ塔」は、高さが66.9m。
新市街がそもそも小高く丘のようになっているため、その展望台からはイスタンブールの街を360度きれいに見渡すことができます。
ガラタ塔の建設は、ビザンツ帝国時代の528年のこと。なんと大化の改新よりも前です。ボスポラス海峡を行き交う船の灯台としての建設だったそうです。
前回ここに来たときは、あまりの行列に恐れをなして登ることができず、ボスポラス海峡を渡る船の上から指をくわえて眺めたものですが、ようやく念願がかなうときがきました。
時刻はまだ午前9時。ちょうど、ガラタ塔がオープンする時間。
この時間なら、観光客も少ないだろうと計算しています。
スルタンアフメットジャーミーを出ると、目の前に再び現れる、雨に濡れたアヤソフィア。
スルタンアフメット駅からトラムで新市街へ
こんな朝早くから、露店が出ています。しかも大晦日だというのに、さすがイスタンブール。
しばらく広場にたたずみますが、実は、新市街まで、歩くか、トラムに乗るか、迷っています(笑)
朝一番のツアー客ですね。
歩いていこうと、ガラタ橋のほうに坂を下りかけます。
ここから、ガラタ橋を渡ってガラタ塔まで、歩いて30分くらいです。
トプカプ宮殿の方角へ向かうY差路。
4年前にここに来たときに泊まったホテル「オットマン・インペリアル・ホテル」も、この通り沿い。
懐かしいなあ、なんて感傷にふけっていたら、やんでいた雨がまた降り出しました。
やっぱり、トラムで行くことにします。
トラムのスルタンアフメット駅へ。
中東に来た感じがするケバブ屋さん。
トラムもこんなに接近してくるので、観光客は油断すると危ない。
午前9時のスルタンアフメット駅。まだ薄暗いな。
冬のイスタンブールって、こんなに夜明けが遅いんですね。
さて、待つこともなくトラムが来ましたが、超満員です。
イスタンブールカードをピッとかざして、乗り込みます。
でも、このスルタンアフメット駅で、少し乗客が降りて、私が乗り込むと、こんな感じの混み具合。
トラムでガラタ橋を渡る
トラムは、旧市街の坂をかけ下り、金閣湾にかかるガラタ橋に差し掛かりました。
ボスポラス海峡は、雨に煙って、はっきり見えません。
ガラタ橋を渡り終わったところにある「カラキョイ」駅でトラムを降ります。
カラキョイ駅でトラムを待つ人々。なんか、年の瀬なのに、イスタンブールの人たちの生活は日常そのもののようですね。
新市街の坂を上ってガラタ塔へ
さて、あいにく雨が激しくなってきましたが、ここから坂を上ってガラタ塔に向かいます。
なんか、ほんとに明日が1月1日とは思えない、イスタンブールの表情です。
坂のきつさがわかりますよね。
イスタンブールは坂だらけの街です。
さらに、階段も上ります。
さらに、細い路地の坂を上って、
ようやく、ガラタ塔のてっぺんが見えました。
ビルのすき間からのぞくガラタ塔。
4年前に来たときは、このガラタ塔を巻くように大行列だったのが、待ち時間なし状態。
やっぱり、朝早く来て正解でした。
ガラタ塔から眺める雨のイスタンブール
中に入ります。エレベータが2基しかないんだね。これじゃ、行列が長くなるわ。
入場料は、なんと45リラ(≒837円)。4年前の25リラから倍近い値上げです。
ガラタ塔をもじったエレベータのボタン。展望台は7階です。
7階に到着。
なんか、貸し切りって感じ。ガラタ塔を貸し切りなんて、すごいな。
上に登ります。
展望台のカフェ。
先客がいっぱいいました。当たり前だよね(^_^)
さっそく展望台へ。
まず目に入ったのが、金閣湾に架かるアタチュルク・ブリッジ。
激しい雨で、うまく撮れない。たんに下手なだけ?
新市街を見下ろします。
雨に濡れたイスタンブールの街は素敵だ。
展望台は、ガラタ塔のてっぺんを巻くように、360度一周できます。
狭い展望台を、雨に濡れながら、ゆっくり一周します。
氷雨は降ってるし、高所なので風も吹いてます。はっきりいって寒い!
それでも、私のほかに、数人の観光客。お互い物好きですね(笑)
こちらは、旧市街。さらに向こうはボスポラス海峡。その向こうはアジアです。
こちらも、霞んでしまって、うまく撮れない。
それより、カメラが心配。かなり雨水にさらしてしまった。
氷雨に霞むガラタ橋
ガラタ橋の下をくぐる船。よくぶつからないものです。
チュニジアに行く前に、文明の交差点、イスタンブールの様子を上空から見れて、寒さも忘れて感激です。
もう寒さが限界。これ以上我慢すると、チュニジアに行く前に、風邪をひきかねません。
暖かいカフェに飛び込んで、濡れたカメラを手入れ。
天井もおしゃれな、ガラタ塔のカフェ。
カフェの椅子に座ると、こんな風景になります。
夜景なんか綺麗だろうな。
カフェの下にはレストランもありました。
細長い塔だと思っていたんですが、中味は意外と充実しています。
ガラタ塔から降りました。
ガラタ塔のふもとの広場。
そして、ガラタ塔を見上げます。
これで、トランジットを利用したイスタンブール弾丸観光も終わり。
ブルーモスクとガラタ塔しか入らなかったけど、アヤソフィアやスルタンアフメット広場も散歩できたし、トラムにも乗れて、ガラタ橋も渡った。
年の瀬のイスタンブール市民の表情も観察できた。
充実の弾丸観光でした。
では、新市街を歩いて、エアポートバス乗り場のタクシムに向かいましょう。