カルタゴ遺跡の散策 ローマ劇場&ローマ人の住居【チュニジア旅行記 #12】

さて、円形闘技場をあとに、今度は同じ円形でもローマ劇場に向かいます。

円形劇場に、特にこだわりがあるわけではないんですが、古代ローマの劇場といえば円形だし、明日訪れる予定のスースという街の先の「エル・ジェム」という町にも立派な円形劇場が残されているんですが、スケジュールの都合で「エル・ジェム」には行けないので、見れる円形劇場は、片っ端から見ていこうという方針です。

カルタゴの道を歩いて円形闘技場 ⇒ ローマ劇場

ところで、交差点という交差点に、武装した警官がたむろしています。

まだ、テロの脅威がおさまってない証でしょうか。

ビュルサの丘から歩いてきた道を、海岸方面に戻ります。

  

遠く、地中海が見えました。曇っているので、どんよりした色なのは仕方ない。

そして、途中左折します。

ローマ劇場に到着。円形闘技場から、ゆっくり歩いて20分です。

冬のチュニジア、日中は太陽が出てなくても、けっこう暖かく、早く歩くと汗かきます。

やっぱり、遺跡は徒歩観光に限りますね。しかし、このローマ劇場、入り口がいっぱいあるのに、正門しか開いてなかった。

現在も使われているローマ劇場

ローマ劇場に、正門から入ります。

それにしても、信じられないほど観光客がいない。完全に貸切です。

やっぱり、元日は海外でも祝日。自分を含めて祝い事をする日で、観光する日ではないんですね。

でも、開いてくれているので、私のような変人は、そのぶん、ゆったりと観光できます。

このローマ劇場は、毎年夏にカルタゴ国際フェスティバルとして、アーティスト会場にもなったりするそうです。

これは、そのためのドリンクバーかな。

 

観光客が1人もいない円形劇場。

なんと、24mmの広角レンズでは入りきりません(笑)

一生懸命、全景を入れようとはするんですが。

 

上に登っても無理。劇場が大きすぎて、入らないという、情けないハナシ。

18mmの広角レンズ買おうかな・・・

劇場の最上段に。

地中海が見えたからいいか。

 

でも、この劇場、大きいけど、現在も使われているだけあって、遺跡感(そんなものあるのか?)は低かったですね。

ローマ劇場のほぼ隣にあるのが、ローマ人の住居。

mapsmeを頼りに、最短経路で行こうとしたら、通行止め。正門を通って迂回します。

  

お、観光客発見。

ローマ人の住居

共通チケットを見せて入ります。

当時は、これが家だったんですね。

この住宅街も、ポエニ戦争で、焼き尽くされたのでしょうか。

 

第3次ポエニ戦争で、カルタゴを廃墟としたスキピオ家は、炎の上がるカルタゴの町並みを見て、「ローマにも、このように廃墟となる日が来るのだろうか。」と語ったとされています。

石畳の道を登ります。当時は名前がついていたんでしょうね。

 

上に登っていくと、住宅地の全容がわかります。

地中海も見えました。

ローマ人の住居。想像していたよりも広いです。

ローマ人の中でも、高級住宅街だったとされていますが、そんな気もします。

こうやって、地中海を臨めるんですからね。

    

されに上に上がると、列柱のある屋敷跡が現れますが、これは「ヴォリエールの別荘」。

現在も、ゆっくりと修復工事がなされているとのこと。

これ、床は当時のままじゃないでしょうね。

この内部に、モザイク模様の壁があったそうなんですが、気がつきませんでした(笑)

というのも、ちょうど晴れてきて、綺麗な地中海をおがめるかなと思ったので。

  

うん、逆光だけど、住居跡ごしに地中海が臨めて満足です。

 

これだけ、眺めがよければ、ローマ側からも、燃えさかるカルタゴの様子がよくわかったことでしょう。

 

ヴォリエールの別荘で必見のモザイクパネルは、撮り忘れましたが、床のモザイクはこんな感じです。

でも、これ、本当に当時のものかな。

2000年以上前のものなんだから、もっと風化してると思うんだけど。

さて、では、次のターゲット「アントニヌスの共同浴場」です。

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