スウェーデン・ノルウェイ・フィンランド・エストニア・ドバイ一人旅のルート・費用などのまとめ

旅は、訪れる時期や、同じエリアでも訪れる場所によって、印象が変わるものですが、スカンジナビア半島ほど、夏と冬、あるいは沿岸部と内陸部でガラリと趣が異なるエリアはないでしょう。

いつかは旅しようと思っていた北欧の旅。

夏と冬で、全然違う国になりますが、「白夜を見てみたい」という幼少からの思いを優先して、夏のスカンジナビア半島を縦走。

最後はノールカップまでドライブするという、「バケットリスト」のかなり高順位な夢をかなえることができました。

正直いって、夏の北欧を旅するなら、もっと王道なプランはあります。

それは「地球の歩き方」を見ても明白で、今回の旅で私が使用したページは、あのぶ厚い本の数ページのみ。

もっと一般的な観光地を歩けよ、と言われそうですが、私の旅はいつも移動中心。大地を移動することで旅を感じる性格なので仕方ありません。

そんな11日間で、8都市を駆け巡った北欧&エストニア&ドバイ弾丸紀行をまとめてみましたので、同方面への旅を企画されている方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしてみてください。

北欧3カ国&エストニア&ドバイ弾丸一人旅 全行程

今回の旅の全行程がこちらです。時系列にリンクを貼ってありますので、読みたいところからどうぞ。

全46話の長編物語です(笑)

日付

午前

午後

8/2(金)

白夜の北欧 出発まで

成田 ⇒ デリー

1.ANAビジネスクラス搭乗記

8/3(土)

【スウェーデン】

デリー ⇒ ドバイ ⇒ ストックホルム

2.デリー・ラウンジでのひととき

3.エミレーツ航空でストックホルムへ

ストックホルム市街観光

4.ストックホルム到着

5.ストックホルム街歩き

6.ストックホルムのディナー

8/4(日)

ストックホルム市街観光

7.ストックホルム駅の見学

8.ストックホルム市庁舎

9.「大聖堂」~「王宮」

ストックホルム市街観光

10.ガムラスタン

11.ナルヴィク行きの列車に乗車

12.ナルヴィクへ列車の旅

8/5(月)

【ノルウェイ】

ストックホルム ⇒ ナルヴィク 車中

13.北極圏を走る列車の車窓から

ナルヴィク ⇒ トロムソ

14.バスでトロムソへ移動

15.トロムソの街の散歩

8/6(火)

北極圏の大地を走る①

16.プロペラ機でアルタへ

17.アルタ空港のレンタカー

18.最果ての大地のドライブ

北極圏の大地を走る②

19.ノールカップに立つ

20.ホニングスヴォーグの町

21.アルタのロックアート

22.アルタの町で途方に暮れる

8/7(水)

トロムソの街歩き①

23.アルタ ⇒ トロムソ

24.ストールシュタイネン

トロムソの街歩き②

25.トロムソの街 白夜観賞

8/8(木)

【フィンランド】

トロムソ ⇒ ロヴァニエミ

26.ラップランド バスの旅

ロヴァニエミ ⇒ ヘルシンキ

27.ロヴァニエミ弾丸観光

28.寝台列車でヘルシンキへ

8/9(金)

ヘルシンキ到着

29.ヘルシンキ到着 ホテルへ

30.マーケット広場の散歩

31.フェリーでエストニアへ

【エストニア】

タリン旧市街観光

32.タリン旧市街 弾丸観光

33.展望台から見下ろすタリンの街

34.タリン ⇒ ヘルシンキ

8/10(土)

ヘルシンキ観光①

35.スオメンリンナ島

36.マーケット広場のランチ

37.ヘルシンキ大聖堂&元老院広場

ヘルシンキ観光②

38.オープントップバス観光

39.テンペリアウキオ教会など

40.ヘルシンキ沿岸遊覧船

8/11(日)

【アラブ首長国連邦】

ヘルシンキ ⇒ ドバイ

41.フライドバイでドバイへ

42.トランジット7時間の弾丸観光

ドバイでのトランジット

43.ブルジュ・ハリファと対面

44.アル・ファヒディ歴史地区

45.ドバイ ⇒ デリー

8/12(月)

ドバイ ⇒ デリー ⇒ 成田

46.ANAプレミアムエコノミー

 

5カ国にまたがる旅は初めてでした。11日間で5カ国なので、正直印象が混乱している点もあります。

世界一周とかしている人たちは、よくアタマの中が混乱しないよな・・

今回の旅の総移動距離

大変馬鹿らしいんですが、今回の旅で移動した距離を計算してみました。

移動手段

総移動距離

飛行機

25,893km
列車

2,371km

バス

832km

クルマ(レンタカー)

490km

フェリー

160km

合計、29,746km。惜しくも、3万キロに届きませんでした(笑)

北欧までの 往復フライトスケジュール

  航空会社 便名 フライト 乗継ぎ時間
往き ANA NH827 成田17:55 ⇒ デリー23:45(ビジネス) 4時間30分
エミレーツ航空 EK513 デリー4:15 ⇒ ドバイ6:20 2時間20分
エミレーツ航空 EK157 ドバイ8:40 ⇒ ストックホルム13:10  
帰り フライドバイ FZ1784 ヘルシンキ0:10 ⇒ ドバイ7:40 7時間45分
エミレーツ航空 EK514 ドバイ15:25 ⇒ デリー20:20 4時間50分
ANA NH828 デリー1:10 ⇒ 成田12:55(プレミアムエコ)  

はじめて乗ったエミレーツ航空でしたが、前評判のよさの通り上々のフライトでした。

なにが上々なんだ?と言われても困るのですが、少なくとも機内食やCAのサービスは合格点でしたよ。

ANA788機 ビジネスクラスの乗り心地

往きのANAは1年ぶりのビジネスクラス。私の日常生活の、血と汗と涙の結晶(笑)、必死に貯めたマイルで、生涯2度目の搭乗でした。

乗り心地はもちろん言うことなしですが、前回のメキシコの搭乗時間が12時間以上だったのに対し、今回は7時間半。

食事が1回しかでなかったので、少し物足りなさも。フルフラットシートは、何時間乗ろうともまったく疲れませんから。

でも、往復63,000マイルでビジネスを体験できるんですよ。こんなコスパ高い買い物も珍しいと思います。

CAさんのサービスも、こちらが照れてしまうほど素晴らしかったですが、料理のメニューは欲しかった!(笑)

回収するのがルールなんでしょうけど、旅の記念なんです。数百円でも売ってくれないかな~。

エミレーツ航空で得たJALマイル

今回の旅では、ANA以上に搭乗距離でがんばってくれたエミレーツ航空。アライアンスでは、ANAのスターアライアンスや、JALのワンワールドには加盟していませんが、JALと提携していることを帰国後に知り、さっそくマイルの事後申請をしました。

得られたマイルが、計2,861マイル。

私が貯めているマイルはANAですが、JALマイルだって、もらえるものはもらっておきましょう。ちょっとした小遣いをもらえた気分です。

旅費・ホテル代など

さて、気になる旅費はいくらかかったのか。計算してみました。(2019年8月の各国レートで計算)

用途

利用区間など

費用

飛行機

(ANA)

成田 ⇒ デリー(往復)

58,500マイル

飛行機

(エミレーツ航空)

デリー ⇒ ドバイ ⇒ ストックホルム

ヘルシンキ ⇒ ドバイ ⇒ デリー

98,000円

飛行機

(スカンジナビア航空など)

トロムソ ⇒ アルタ(往復)

17,500円

列車 ストックホルム ⇒ ナルヴィク 22,000円

列車

ロヴァニエミ ⇒ ヘルシンキ

13,500円

バス

ナルヴィク ⇒ トロムソ

3,000円

バス

トロムソ ⇒ ロヴァニエミ

12,500円

レンタカー

アルタ空港より1日分

11,500円

フェリー

ヘルシンキ ⇒ タリン(往復)

3,700円

ホテル

ストックホルム:セントラルホテル

9,500円

ホテル

トロムソ:スマートホテル

6,500円

ホテル

アルタ:ノルディズホテル アルタ

10,500円

ホテル

トロムソ:ラディソンブルホテル

14,200円

ホテル

ヘルシンキ:グロホテル ヘルシンキ

14,000円

しめて、合計236,400円。20万円を軽く超えました(笑)

これに、ヘルシンキカードや施設の入館料などを加えていったら、25万円を超えるでしょう。

デリーまではマイルでまかなえていてこの結果ですから、北欧の旅がセレブの旅といわれる所以のような気がします。

とにかく、なにもかも物価が高かった。消費税率が25%というのもありますが、そもそも単価が高い。

露店で昼食を済まそうとして千円以上かかってしまうので、バックパッカーがあまり歩いていなかったのも、わかる気がします。

ツアーだったら、もう少し安くあがるのかな。

思い出に残った街や景勝地

11日間で5カ国。総距離約3万キロに渡った旅ははじめて。

だから、印象をまとめようと思ってもなかなか難しい。

なので、今回の旅で記憶に残った、街や景勝地をご紹介します。

ガムラスタン(ストックホルム)

ヨーロッパの街なんて、本格的に歩いたことがないんですが、重厚感のある建物は、威圧感もともなって、見る者に畏怖させる力があります。

 
北極圏の大地(E06号線のドライブ)

最果ての地をドライブ。天候もコロコロ変わるものだから、慎重にドライブ。

そのまま、地図上を左に行けば、グリーンランドにぶつかる緯度を自分で運転したというのは、一生の思い出です。

 

白夜(トロムソの街)

生まれてはじめて白夜を体験。

今回の旅は、これがメインと言ってもいいほど。

正確には、1~2時間、太陽が隠れるので、白夜ではないんですが、深夜12時にこの明るさなら、十分白夜でしょう。

 

気候・治安など

ストックホルムやヘルシンキの街にとっては、8月はベストシーズン。Tシャツ1枚でちょうどよい気候です。

トロムソより北、つまり北極圏に行くと、持って行った皮のコートが役に立ちました。

そして、ドバイは気温40度(笑)。

急激な気温変化に弱い方は、北極圏と中東をいっぺんに旅しようと思わないほうがよいかもしれません。

治安は、言うに及ばず、まったく心配なし(言い切り)。

最低限の警戒レベルで十分だと思います。

まとめ

こんなに、「まとめ」が難しい旅も珍しい。それはそうです、それぞれ気候や文化圏が異なるエリアを旅してきたので。

なので、箇条書きで、今回の旅の印象を綴らせていただきます。

  • 物価が高いというのは何度も述べてますが、それでもレストランやバーでは、地元民なのか、老夫婦などが盛大に飲んだり食べたりしている。あの人たちの収入は、どのくらいなんだろ?と思ってしまう。
  • でも、お金に関する限り、現金を用意する必要はなし。ほぼ全ての局面で、クレジットカードが使えます。VISAとマスターがあれば十分ですね。
  • シェンゲン協定というものが、どんなものか詳しくは知りませんが、今回の旅ではパスポートをほとんど取り出さなかった。こんなに国境を意識させない隣国同士も珍しいと思います。
  • その代わり、ストックホルムでの入国と、ヘルシンキでの出国の際は、予定ルートなどを詳しく聞かれた。私は「バックパッカー」のような1人旅に見えるだろうし、いわゆる「リスクベース」というやつなんでしょう。
  • 交通機関も、ホテルも、想像以上に自動化が進んでいる。フロントに人がいないホテルは、生まれて初めて体験しました(アルタにて)。
  • 私にとっての夢だった「ノールカップ」。最果ての土地に興味がない人は、行っても面白くないかも。だって、何もないですから(笑)
  • 旅した8月上旬は、厳密には白夜ではなく、トロムソやアルタのような北極圏でも、1~2時間日が沈む状態でした。でも、日が落ちても十分明るく、地平線の上に太陽はなくても、白夜の体験はできました。
  • ヘルシンキからエストニアのタリンへのショートトリップは、行ってよかったです。タリン旧市街は、それなりに見どころも多いので、泊まる必要はないと思いますが、5~6時間滞在できるフェリーのスケジュールで行くのをおススメします。
  • 最後に、北欧の旅の印象をすべてリセットするかのようなドバイのトランジット弾丸観光。街の中心までメトロで小1時間なので、トランジットが6時間以上あれば、雰囲気を楽しむことができます。私は建物の外に出ましたが、基本的にすべて連絡通路でつながっているので、汗をかくこともありません。両替は30ドルもしておけば十分じゃないでしょうか。

ざっと、こんな感じです。全然まとまってませんが、やっぱり、白夜という自然現象を生で体感したことが最も印象としては強い。

夜の10時になっても11時になっても、空が明るいまま。寝台列車に乗って、午前2時に目を覚ましたら、明るい中を列車が走っている。ほんとに不思議な感覚でした。

白夜の次は極夜かな。

今度は、別のエリアで北極圏を目指して、オーロラでも見れたら嬉しいですね。