フライトは6時。昨夜、何時に起きようか悩みましたが、いちおう4時に起床。
トロムソの空港事情がどうであるのかわかりませんが、ふつうならフライトの2時間前までに空港入りするのが常道ですが、多分空港の規模も小さいし、1時間前で十分でしょうと、いつもの私のルールを曲げました。
2時間前に着くためには3時半前に起きなくてはなりませんから。
今日1日の予定は、
- 飛行機で、トロムソからアルタに移動。
- アルタ空港で、レンタカーを借りる。
- レンタカーでヨーロッパ最北端のノールカップまでドライブ。
- ノールカップから引き返し、アルタで世界遺産ロック・アートの見学。
- レンタカーを返して、アルタで宿泊。
と、こんな感じで、今日は、実は今回の旅のクライマックスなんです。
ノールカップまでドライブしていくのは、夢だった・・・
ところで、アルタからノールカップまでは、道路距離で236km。寄り道しながらでも4時間くらいで行けるはずです。
すると、往復で8時間。アルタのロックアート見学まで含めると、やはり弾丸スケジュール。
アルタ空港で7時にレンタカーを借りてから、20時に返すまで、13時間行動しっぱなしになるので、昨夜は22時前には就寝。体調は万全です。
ちなみに、ノールカップまでクルマを運転していくなら、ここトロムソからでも十分可能です。
しかし、トロムソからアルタまででも、300kmの道路距離。おそらく5時間くらいかかります。ということは、トロムソからノールカップまでは9時間ということになり、当日中の往復はほぼ不可能。
であるならば、この付近では、比較的町らしいアルタに泊まるつもりで、トロムソ ~ アルタの移動は飛行機にして、時間を節約しようと考えた次第です。
トロムソからアルタは、クルマなら5時間でも、飛行機なら40分ですから。
というわけで4時に起床し、そして、前夜オーダーしておいたタクシーを待ちます。
夜明けが2時半のこの季節のトロムソ。とっくに夜が明けてます。
トロムソ空港でのひととき
前夜のうちに呼んでおいてくれたタクシーが来て、空港まで送ってもらいます。
しかし、うわ、初乗りが110クローネ(1,310円)から。マジですか!!
トロムソ島の真ん中を突っ切るトンネルを抜けて、約10分で空港に到着。
タクシーのメーターは200クローネ(2,400円)になってました。タクシーに10分乗って、2,400円とは凄まじい・・・
しかし、これから乗る飛行機は、アルタまで往復で10,000円です。
いったい、どうなってるんだか・・
北欧は合理化の国。チケットの発券は、当たり前のように自動発券機です。
そして、バゲージドロップも自動。
とはいうものの、荷物がどこかヘンな所に行ってしまっては大変なので、キャリーバッグの積み込みは手伝ってもらいました。
チケットの自動発券機では、シートを選べなかったんですが、よく見ると「FREE」。
飛行機の自由席は、はじめてです。
手続きに要した時間は10分ほど。まだ5時前です。
用心して、6時のフライトに対して4時40分頃来てしまいましたが、5時過ぎぐらいでも大丈夫でしたね。
そして、保安検査を通過。
しまった、と思ったのは、ワインオープナーを預け荷物に入れずに、持ってきてしまったこと。
でも、なんのお咎めもなく、通過できました。
各国によって、保安検査の事情が異なるのはわかりますが、ノルウェイのこれはこれで怖い・・
アルタ行きは、ノルウェイの航空会社ヴィデロー航空。もちろん、はじめての搭乗です。
外気温は6度ですか。
プロペラ機から見下ろす北極圏の大地
搭乗時刻が来て、滑走路へ。小型のプロペラ機です。
定員は40人くらいでしょうか。さて、窓際は空いてるかな。
搭乗率が半分くらいでしたから、乗り込んだのは20人ほど。難なく、窓際席をゲットできました。
機体が小さいので、どこに座ってもプロペラや羽が見えるんですが、私の席はタイヤの真横でした。
着陸の瞬間など、迫力ありそう。
モニタなどないので、機内安全設備を説明するCA。
機体が動き出しました。小さなタイヤが、必死にアスファルトを蹴っています。
そして、ふわっと浮き上がります。
そして、タイヤが格納される。
面白い! こんな瞬間、初めて見ました!
トロムソの町を眼下に見下ろします。
トロムソの町が消えると、スカンジナビアの大地が。
飛行時間は、わずか40分。それでも、CAは大忙し。なにか売りにきました。
これはフライトサービス。おいしいチョコレートでした。
いつもながら、飛行機という乗り物の不思議さを感じます。
いくらレーダーでわかっているからといって、よく目的地の方に向かえるものだ、と思います。
こんな急峻な山をひとっ飛び。あっさり、300km離れたアルタに、たった40分で着いちゃうんですから。
ヨーロッパ最北エリアを飛行している実感。
スカンジナビア半島は、少しづつですが、隆起しているとのこと。
長年大地を覆っていた雪や氷が溶けてなくなって、重みがなくなったから、ということらしい。
このプロペラの回転だけで、空を自由に飛びまわれる、人類の技術はほんとにすごいな・・
ずっと乗っていたい。40分で着いてしまうのが惜しい。
高度を下げはじめたようです。もうアルタかな。
雲を突き抜けて、海岸線が見えてきました。
地上を走れば、おそらく5時間。それが空を飛んで40分。
ほんとにワープした気分です!(^^)!