2025年ゴールデンウイークの韓国旅2日目。
1日目の宿泊は、百済の古都公州とわりと簡単に決まったけど、2日目、3日目の宿泊地をどこにするかは大いに迷った。
朝鮮半島には、それこそいくつも訪れるに値する地方都市があるので、迷うほど選択肢がある。
逆にいえば、韓国の地方都市をめぐる旅は、何度でも楽しめるエンターテイメントだ。
UberでKTX公州駅へ
私は、本日の行程について、宿泊地を文禄・慶長の役の地であった晋州と決め、途中の経由地を全羅北道の全州とした。
全州とは、旧市街韓屋村のある韓国きっての人気観光地。
日本のゴールデンウイークは、韓国もゴールデンウイークなので、かなりの混雑が見込まれるが、雑踏にもまれるのも旅のうち。
そこで、私は、韓国版新幹線のKTXで公州から全州へ向かおうと、Uberを呼び出した。
地方都市だと数が少ないので注意が必要だけど、韓国ではいちおうUberが使える。
呼び出すと、ほとんどのクルマは錦江の対岸、つまり世界遺産歴史街区のほうに出払っているが、すぐに来てくれるようだ。
Uberで向かうのは、KTXの公州駅。
公州の旧市街からは、直線距離で15キロ程度だが、バスだとアクセスが不便で効率が悪い。
なので、ここはUberを奮発して時間を節約しているわけです。
料金は、約20,000ウオン。昨日のビビンバ定食2食分です。
KTX 公州から全州へ
KTXの公州駅は、日本の地方の新幹線駅となんらかわらない。
周囲に町もなく、ただただ駅舎だけが立派。
後付けの新幹線駅は郊外に作らざるを得ないんだから仕方ない。
しかし、コンコースの中もガラガラ。
チケットは、昨夜、アプリで確保しておきました。
しかし、あぶなかった。これが残りの1席。
やっぱり韓国も連休中だから混んでるみたいです。
しかし、40分しか乗らないとはいえ、9,700ウオンとは安い。
ここまで来たUberの半分です^ ^
アプリはtrip.com。NAVERでもとれるみたいだけど、手慣れたtrip.comにしました。
そして1番線であることを確認して、ホームに上がります。
韓国のKTXは久しぶりだけど、改札口ってなかったんだっけ?
そのままホームに上がります。
ここまで、フリーパスで来ちゃいました。
中国とは真逆、そしてヨーロッパ式ですね。
それにしても、ホームに誰もいない。
連休中でチケット取りにくかったのに、公州は蚊帳の外ということでしょうか。
そのうちに、ホームに滑り込んできたユーロスター風の車両。
しかし、これは、私が乗る列車の先行車。
韓国のホームが低いことは知ってたけど、KTX専用駅なんだからホームの高さを上げればいいのに、と思ってました。
でも、あれを見る限り無理そうだね。ステップがホームに当たってしまう。
そして、誰一人乗降客がなく、静々と発車していきます。
すごいなこれ、こんな光景久しぶりに見た。
そこで、KTX公州駅の乗降客数を調べてみると、なんと1日平均100人未満らしい。
ちなみに、KTX公州駅は、韓国鉄道工団が184億ウォンをかけて建設したとのこと。
日本一乗降客数の少ない新幹線駅は、北海道新幹線の「奥津軽いまべつ」で、1日平均60人らしいから、それよりはマシですか(^ ^)
なんてことを考えてたら、釜山に向けて走り去るKTXと入れ替わりに、一人の乗客が現れました。
間髪入れずに現れた次列車のKTX。これは、私が乗る列車。
今度は、ユーロスターでなく、TGVに似てますね。
しかし、車体が汚れすぎ・・・
最後の1席だったので、当然満席。窓際を望むべくもなく、通路側に座ります。
TGVに似てると書いたけど、車内も欧風の真ん中で向かい合うスタイル。
乗り物に乗ると、窓の外の景色ばかり眺めたくなる私の方が、世界的にも超少数派らしい。
ところで、車内改札もなし。
アプリには「パスポートを用意しておくように」とあるのに、今回はたまたまかな。
そして、KTXは揺れもない見事な乗り心地で全州に着きました。
この全州駅は、KTX専用ではない在来線の駅。
詳しいことはわからないけど、途中の益山で専用線から在来線に分岐したらしい。
いずれにしろ、レール幅が同一なのでできるワザ。便利ですね。
なので、駅舎も在来線らしい風格。
しかし、駅舎は改築中。幾何学的なマンションも、駅のすぐそばまで攻めてきてます。
ということは、この1914年、つまり日本統治時代に建てられたこの駅舎ともお別れですか。
では、しっかりと、全州驛と書かれた駅名標を眺めておきましょう。