ロヴァニエミ弾丸観光と書きましたが、実はロヴァニエミの見どころは、サンタクロース村をはじめとして、ほとんど郊外。
だから、バスと列車を乗り継ぐ3時間半を利用しての観光などできるわけもなく、ほぼ町の中の散歩となります。
スケジュール考案時、ロヴァニエミで1泊する考えがまったくなかったわけではありませんが、雪のない季節にサンタクロース村を訪れてもねぇ・・・
だったら、ロヴァニエミは思い切って素通りとして、その時間をヘルシンキ観光に充てよう、と考えたわけです。
とにかく、トロムソから10時間もバスで揺られてきたんです。どこかで休憩しましょう。
かつての世界最北マクドナルドで休憩
このおじさんは、アクティヴ派ですね。ロヴァニエミはアクティベティな町です。
向こう側に見える左右に広がる通りが、町のメインロードであるコスキカツ通りです。
そのコスキカツ通りに沿って、マックがあったので休憩を兼ねて、遅いランチにしましょう。
ところで、このマック、かつては世界最北のマクドナルドだったようです。
ところが、ロシアの軍港ムルマンスクにマックがオープンし、世界最北の座を奪われてしまいました(笑)
今は、世界で2番目に北ってことでいいのかな。
ちょっとコーヒーくらいに考えていたんですが、考えてみれば、朝のホテルのバイキング以来なにも食べてないことに気づきました。
急にお腹がすいてきて、ビッグマックセットをオーダーします。
7.45ユーロ(900円)でした。
北欧を旅していて、国が変わっても両替のことを気にしなくていいのはラクだけど、カード払いは使ってる気がしないのでコワいな(笑)
川に囲まれた町ロヴァニエミ
腹ごしらえして、体力も回復。コスキカツ通りを川の方向に歩いてみます。
ロヴァニエミは、ラップランドの州都ですが、人口は6万人そこそこ。
コスキカツ通りは、町の繁華街とはいっても、人通りはこんな感じです。
町の広さも、せいぜい2キロ四方。なので、歩くとすぐに川につきあたりました。
川に架かるロウソク橋。夜にはライトアップされそうな気配。
北極圏から、少し南に出ましたが、極夜といかないまでも、夜の長い冬になったら、ずっとライトアップされつづけるのでしょうか。
人気のない川岸を歩いてみます。
トロムソやアルタから、だいぶ南下してきましたが、ここロヴァニエミは内陸なので、冬の寒さは厳しいようです。
この川も結氷するのでしょう。
しかし、なんていうかな。この大地と空の近さが、ほんとなんともいえない幻想的。
南に向かって川に沿って歩くと、もう一本橋がありました。
これは、ロヴァニエミの幹線道路と鉄道の併用橋です。
2時間後には、この鉄道でヘルシンキに向かうわけですから、もちろん偶然ではなく、狙いを定めて散策していました。
橋を渡るイクメン兄さん。
自転車で走る女子高生、かな?
戦死した兵士の眠るロヴァニエミ教会
ロヴァニエミは、第二次世界大戦の最中、1944年にナチス軍に徹底的に破壊された町としても知られています。
そのときに、やはり破壊されましたが、その後戦没者を偲ぶために再建されたのがロヴァニエミ教会。
さきほどの道路と鉄道の併用橋を、町の中心のほうに折れると、すぐに見つかります。
戦死した戦友を見つめる兵士のモニュメント。
戦死した兵士たちの墓石。墓石を傷つけるつもりはまったくないのですが、戦没者の名誉のために名前は隠させていただきました。
ロヴァニエミ鉄道駅の風景
さて、そろそろ駅に向かうとしますか。わずか2時間の超弾丸ロヴァニエミ散策でしたが、なんとか感じはつかめました。
まあ、この町だけのために、1泊する必要はなかったよね。素通りで正解だったと思います。
歩いていると、駅構内の側線が見えるのですが、長大な貨車が木材を目いっぱい積んで出荷されていくのを待っています。
道路のほうに目をやれば、これまた満載の木材を積んだトレーラーが。
木材は、紙・パルプなどとともに、フィンランドの主要産業の一つのようです。
駅につきました。ラップランドの州都であり、首都ヘルシンキから、毎日列車が乗り入れているはずですが、そんな威厳はあまり感じない建物です。
一瞬、JRかと思ってしまいましたが、これはVR。
フィンランド鉄道会社であるValtionrautatietの略です。
さて、予約してある列車は、21:15発のヘルシンキ行き。
それまで、駅で時間をつぶしますか。