ヨーロッパ最北の地とお別れです。
もう、さすがに来ることないでしょう。立ち去るのが惜しい。
立ち去るのを惜しみながら、頭の中は、次の行動を考えています。
これからの予定は、
- ホニングスヴォーグの町に立ち寄り、軽く散歩。
- 210kmを走ってアルタに戻り、岩絵のあるミュージアムへ。
- アルタの空港に戻って、レンタカーを返却。(20時まで)
- バスでホテルまで行き、チェックイン。
上記をイメージしています。
ポイントは、やはり「3」のレンタカーの返却で、いちおうタイムリミットは20時。
岩絵の見学に1時間。アルタまで戻るのに3時間と逆算していき、行動と行動のつなぎに1時間と計算すると、計5時間。
つまり、ホニングスヴォーグの町を15時までに出発すれば、スケジュールどおりに行動できることになります。
現在の時刻は13時。ノールカップからホニングスヴォーグまでと見学時間を合わせて1時間半と見積もると、すでに際どい時間に差し掛かっていることに気づきました。
静かな町 ホニングスヴォーグ
立ち去るのが惜しい気持ちを振り払い、あわただしく出発です。料金所を逆に通過します。
ツンドラの大地をホニングスヴォーグへ。
途中、道端の十字架を見かけました。
ノールカップに至る道は、断崖絶壁の上にむき出しの部分も多く、景色に見とれてよそ見などしようものなら、あっという間に崖から転げ落ちます。
自己責任社会の欧州。運転は気をつけないと。
ノールカップから40分ほど、ホニングスヴォーグの町に到着です。
さて、ホニングスヴォーグに来てはみましたが、ノールカップを目指す旅行者の中継点としか、予備知識はありません。
たしかに、30分も歩けば一回りできそうなほど小さな町。
港には、フィヨルドのクルーズ船が停船しています。
町全体が見下ろせそうな高台に登ってみることにしました。
これが、「地球の歩き方」に出ているホニングスヴォーグ教会かな。
不謹慎で恐縮ですが、素敵な形をした墓石です。
ここからの景色が、ホニングスヴォーグ一番の思い出になりました。
そろそろ出発です。
山肌にくっつくように、民家が寄り添っています。みんな、観光業、あるいは漁業で生計をたてているのでしょうか。
クルマに乗り込んで、アルタに向かって再スタート。
ホニングスヴォーグの町を出て、反対側に出たところで、あらためて町を眺めます。
この町は、クルーズ船が到着している時間は、住民と観光客の人口が逆転しちゃうのでは、と思わせる、こじんまりとした北端の町でした。
アルタへの帰り道
さて、クルマを走らせますが、まっすぐアルタまで突っ走ってしまうのが惜しいような、美しい景色が続きます。
絵はがきのような風景。
凍てつく冬の生活環境は、とんでもなく厳しいものでしょう。
だから、地面が姿を現す短い夏の間は、よけいに美しく見えるのかもしれません。
眺めていると、どんどん時間がたってしまう。
今度こそマーゲロイ島にさよならです。
今度、ツンドラの大地を目にするのは、どこの国かな。
ノールカップトンネルを抜けて本土に上陸。
一路、アルタを目指します。
とはいっても、やっぱり、クルマを止めて海を眺めたり。
こんな、涙をそそるような寂しい景色は、めったに見れるもんじゃないですよ。
このドライブで、はじめて野生動物発見!
トナカイでいいのかな。可愛いもんです。
朝にも立ち寄った、ハンメルフェストとの分岐路にある道の駅で、小休止。
安上がりな、遅いランチで腹ごしらえ。
やっぱり私はコーヒー党だな。砂糖が入っていても、旨いものは旨い。
再びアルタを目指します。
昨日、たっぷり睡眠とっておいてよかったな。景色が素晴らしいのもありますが、眠気をいっさい感じない快適なドライブ。
アルタまで40kmまで帰ってきました。
また野生動物登場。