ヘルシンキの雰囲気を軽く楽しんだ後は、本日のメインイベント、エストニアに渡ります。
今回の旅を計画したときは、バルト三国のひとつエストニアは、頭の中にはありませんでしたが、地図を見れば、ヘルシンキとエストニアの首都タリンは、直線距離で80kmほど。フェリーで約2時間の距離です。
地図を見れば見るほど行きたくなりました(笑)
それほど近い両都市なのに、フィンランドとエストニアでは、培ってきた文化が異なり、街の特徴もまるで異にするらしいので、北極圏から脱出した後の旅の後半戦の中で、楽しみの一つでありました。
タリン滞在3時間のバルト海弾丸往復計画?
ヘルシンキ発のタリンへのショートトリップは、けっして奇策でもなんでもなく、「地球の歩き方」にも載っているし、いろんな方のブログでも紹介されています。
むしろ、ヘルシンキに3日ぐらい滞在する予定ならば、そのうち1日をエストニアに充てる旅行者も多いのではないでしょうか。
そこで、エストニアに数時間滞在するつもりで、ヘルシンキからタリン弾丸往復計画を、フェリーの時刻表をもとに考えてみました。
ヘルシンキ ⇔ タリン フェリー時刻表(2019年8月)
ヘルシンキ ⇒ タリン | タリン ⇒ ヘルシンキ | ||
---|---|---|---|
出発時刻 |
到着時刻 |
出発時刻 | 到着時刻 |
7:30 |
9:30 |
7:30 | 9:30 |
10:30 |
12:30 |
10:30 | 12:30 |
13:30 |
15:30 |
12:30 | 16:00 |
16:30 |
18:30 |
13:30 | 15:30 |
18:30 |
22:00 |
16:30 | 18:30 |
19:30 |
21:30 |
19:30 | 21:30 |
上記は、2019年夏季の間に毎日運航されるフェリーのうち、もっとも便数の多いフェリー会社TALLINK/SILJA LINE(タッリンク・シリアライン)からの抜粋ですが、私の置かれている状況が以下の通りなので、
- ヘルシンキ滞在2日のうち、後ろの1日は飛行機でヘルシンキを発つ日なので、基本的にヘルシンキにいたい。
- 前の1日は、ロヴァニエミから寝台列車でヘルシンキに到着する日。到着時刻は9:14。
ほぼ必然的に、ヘルシンキ13:30 ⇒ タリン15:30のフェリーで行って、タリン19:30の便でヘルシンキに帰ってくるスケジュールとなりました。
寝台列車が遅れて、気を揉みましたが、それでもホテルに荷物を預け終わったのが10時過ぎで、マーケット広場の散歩などする余裕に至った次第です。
ところで、フェリーに乗船するためには、最低でも30分前にはチェックインする必要があり、港と街の往復時間も差し引くと、タリンの滞在時間は約3時間です。
果たして、たった3時間で中世の面影を残すといわれるタリンの旧市街を見て回れるでしょうか・・
午前11時にヘルシンキにいて、エストニアを往復して約11時間後には、再びヘルシンキに戻ってくる、文字通りのバルト海弾丸往復となってしまいました。(*^_^*)(いくら、時間が足りないサラリーマンの弾丸旅行とはいっても、こんなスケジュール立てる奴いるかな、ほんと・・)
トラム7番で「ランシ・ターミナル2」へ
さて、TALLINK/SILJA LINEのフェリーが出航する「ランシ・ターミナル2」に向かいます。これは、トラムの路線図の一番左下に位置していて、今私がいるヘルシンキ大聖堂付近からは、トラム7番で行くことができます。
チケットは、ホテルのwifiを利用して、スマホで往復分のフェリーを予約しておきました。
ここは、ヘルシンキ大聖堂からの下り坂。トラムの駅をさがします。
停留所がありました。7番もちゃんと停まる停留所です。
そして、その7番が来ました。ほんとすぐ来ますね。ヘルシンキのトラムの運行密度はとても高いと思います。
乗り込んで、さっき購入した「ヘルシンキカード」を読み取り機にかざします。
ふつうに買うと、3ユーロくらいするらしいので、乗れば乗るほど「ヘルシンキカード」のお得感は高まりますね。
7番トラムは、ヘルシンキの駅の前を横切って南西へ。
途中の駅で6Tトラムと合流。ランシターミナルには、6Tでも行けます。
ヘルシンキ大聖堂から20分ちょっとで終点のランシターミナル2に着きました。
みんなタリン行きのフェリーに乗るのかな。
終点に着いたので、折り返そうとしている7番トラム。
ランシ・ターミナル2にて
ガラス張りの綺麗なターミナル。
私が調べたフェリー会社以外にも、いくつか船があるようです。
13:30発のフェリーのクローズは20分前。これは帰りのタリン発も同じでしょう。気をつける必要がありそうです。
あらかじめWEBで予約し、そのEチケットの番号をオートチェックインマシンに打ち込みます。
すると、往復のチケットが発券されました。wifiも使えるようですね。
往きと帰りで船も違うようです。料金は往復で32ユーロでした。
これは、季節によって全然違うという記述もあります。冬季なんかは10ユーロで往復できるという噂も。
チケットをかざしてコンコースの中に入ります。
フェリーは、なんと10階建てとデカイので、ウエイティングルームも高いところにあるということですね。このあと、エスカレータでかなり登ります。
広々としたコンコース。
窓から下を見ると、自家用車やトラックの積み込みがはじまっていました。
バーもあります。
出航時刻が近づき、増える乗船客。
フィンランドとエストニアを行き来する人がこんなに多いというのも意外。
ヘルシンキ ⇒ タリン スター号に乗船
ボーディング開始です。あれー、そういえば、パスポート見せなかったな。
いつの間にかフィンランドに入国し、いつの間にかフィンランドを出国です(笑)
手荷物検査も一切なし。これはこれで怖い気もするけど・・・
ブリッジから見えたスター号の船体。
トン数は36,249トン。私が今まで乗った船、たとえば関釜フェリーのトン数が16,875トンだったので、なんと倍以上。
フロアも9階建て。7階から9階がパッセンジャーエリアなのかな。
どこにキャビンがあるのかわからず、ウロウロしていると、なにやら行列が。
ふつうのチケットの乗客は、なにかモノでも食べながら過ごしなさい、ということなんですね。
では、それに習って、船内の見学に出かけます。子供用のエリアもありました。
窓から見えるのは、バルト海のクルーズ船「リーガル プリンセス」。
すべての客室にプライベートバルコニーがつく、超豪華客船です。
笑っちゃいますけど、あんなのに乗る機会は、一生ないだろうな・・
船内を見学していると、滑るように出航していました。
あちらもヘルシンキとタリンを結ぶフェリーのようですが、別の会社のようですね。
沖に浮かぶヨット。船の旅って、本当に楽しいです。
ぼーっと海面を眺めていると、昨日の朝7時にノルウェイ・トロムソを出てから、移動しっぱなしということに気づきます。
ほんとに移動するの好きだよな。
また船内を見学。お店はいっぱいあります。2時間の航海、退屈することはないでしょう。
ゲームコーナーもありました。
コンパートメントのような船室もありました。
2時間の航海なので利用している人は少ないようです。
ふつうにカフェがありますし。
ここで、のんびりしていれば、時間なんてあっという間に経ってしまいますよね。
私も、バーガーキングのテーブルの一角を確保し、タリンについてからの行動予定の予習などを行います。