昨夜は疲れからか、ワインを飲み終わったら爆睡。ぐっすり眠って、快適な目覚めです。
今回の旅も、まもなくラスト。今日一日ヘルシンキを歩き回ったら、深夜の飛行機でドバイ・デリーと経由して日本に帰ります。
なので、目覚めは快適で頭はすっきりしてるけど、旅が終わってしまう虚無感も入り混じって複雑な心境。
まあ、旅の終わりはいつもこんな感じなんですけどね。とりあえずは、ホテルの朝食です。
ああ、スクランブルエッグがおいしい!
市営フェリーでスオメンリンナ島へ
朝食を食べ終わり、早速にもホテルをチェックアウト。
すごく慌しいようでもありますが、今日はめいっぱいヘルシンキの街を楽しむつもり。ホテルに戻るのは、預けた荷物を取りに帰る夜と決めて、朝の気持ちいい空気の中、エテラ港に出向きます。
エテラ港というのは、昨日も瞥見したマーケット広場が面している港。
まだ朝早いので、マーケット広場には、人も露店もまばらです。
港に来たのは、スオメンリンナ島に行くため。
スオメンリンナというのは、4つの島からなる、かつてフィンランドの南海岸を護るために造られた要塞です。
ヘルシンキを観光する場合、このスオメンリンナは外せない、のように「地球の歩き方」にも書かれているので、朝一番に来たわけです。
さて、スオメンリンナという文字を見つけたので、ここがフェリー乗り場かな。
ちょうど乗船がはじまっていました。
「ヘルシンキカード」で乗れると思って、カードを提示すると、お姉さんが「これは、向こうの船よ。」
「向こうの船よ」というのは、ここでした。すぐ隣の埠頭です。
ここが、市営フェリーの乗り場。
市営となっているのは、スオメンリンナ島に住民がいるからだそうです。
そして「ヘルシンキカード」保有者が無料で乗れるのも、この市営フェリーです。
お金で払う場合は、往復で5ユーロとのことなので、やっぱり「ヘルシンキカード」の効果はすごい。
ちなみに、「ヘルシンキカード」は、昨日の朝、ここで48時間券を68ユーロで手に入れました。
こちらは時刻表。10分から20分間隔で運行されているようです。乗ってしまえば、乗船時間は約15分。
朝早い、とはいっても9時過ぎですが、まだ観光客はそれほど多くはありません。でも、今日は土曜日です。
昨日に続いて船の旅です。我ながら思います。船好きだよな(笑)
まばらだった乗客も、船が出港するころには満席に。
スオメンリンナ島は、世界遺産でもあるヘルシンキを代表する観光スポットです。
出航です。ヘルシンキ大聖堂が離れていきます。
島が多い船の旅は楽しい。
とはいうものの、わずか15分でスオメンリンナ島に到着です。
記念撮影ですね。
さて、どこをどう回ればいいのかな。またまた、「地球の歩き方」の知識のみで来てしまいました(笑)
スオメンリンナ島に上陸
インフォメーションセンターのようです。港のすぐそばにありました。
ガイドブックをいただきましょう。
うれしいことに、日本語バージョンもありました。
これで、だいぶ予備知識ができました。
それでは、この世界遺産の島。のんびり散策に参りましょう。
日も昇ってきて、だいぶ暑くなってきました。インフォメーションセンターの隣にマーケットがありました。
甘いココア(チョコレート?)でのどを潤して出発です。
ミネラルウオーターは、炭酸入りかどうかの区別がつかず断念(なにやってんだか笑)
建物の下をくぐって、島の奥へ。
いきなり、要塞のような城壁が。
子供は、開いている穴が気になるようです。
スオメンリンナ教会
灯台でもあり、結婚式場でもあるスオメンリンナ教会。ロシア統治時代の1854年に建設されました。
結婚式場としては、とても人気が高いそうです。
教会を出て、また道なりに歩きます。
まだ歩きはじめたばかりですが、スオメンリンナ島は、見どころ、というよりは、のんびり散歩するのに適した島、そんな感じがします。
このように、カフェもいっぱいあります。
船のドックを思わせる重厚な倉庫。島でもあるし、実際、ドックだったのかも知れませんね。
小さい島なので、すぐに海岸に出ます。向こう側は別の島です。
一休み。
子供の遠足、あるいはピクニックの場所としても人気がありそう。
島と島の運河を行くボート。
と思ったら、外洋には大型船が。この辺は、水深どのくらいなんだろうと思ってしまいます。
レンガ造りの建物が続きます。
乾ドック
地図によると、この先に「乾ドック見晴台」があるようです。
さっき、赤レンガの倉庫のような建物を見て、ドックを連想しましたが、本当にドックだったんですね。
これ、くぐっていいのかな。なんか、人の家のような気もするけど・・
恐る恐るくぐると、こんな風景が広がっていました。
ここが地図によると「乾ドック見晴台」。案内文によると、現在でも使用されている乾ドックの中では世界最古のものだそうです。
へえッという感じですが、実際に木造船は今でもここで修理されるそう。
これは、乾ドックの赤レンガ建物。さっきくぐりぬけたトンネルのような穴は右下です。
どんどん歩きます。
この建物はなんだろう?
「HIAPギャラリー」とありました。その下にあるのは弾?
静かなフィンランド湾
トンネルをくぐると、海が広がっていました。フィンランド湾です。
海沿いに散歩してみます。
海鳥も。
日光浴を楽しんでますね。
一見すると、とても冬は厳しい北欧とは思えない風景です。
しばらくたたずんで、北欧の内海を眺めます。眺めているうちに、今日で旅が終わってしまうことを思い出してしまいました(笑)
日差しは暖かいです。でも海水は冷たいでしょう。ひっくり返ったらどうするつもり?
クスターンミエッカ
このあたりは、外洋に面している海岸。警備も念が入って増す。ロシア統治時代に備えられた大砲がいくつも姿を現します。
この要塞は星型になっているので、遊覧船から見たら、星型の城壁がたっぷり拝めるはずです。
こちら側にいると、外形がわからないというオチです。
でも、丘に登ったら、なんとなく雰囲気がつかめました。
キングスゲート
キングスゲートを見下ろす位置です。
あれが、キングスゲートの入り口。というか出口かな。
爽やかな海風に吹かれます。
景色を眺めて悦に入っているうちに、なんとしたことかキングスゲートの海からの写真を撮り忘れました・・(ToT)/~~~
スオメンリンナのシンボルといわれるキングスゲートですが、なんとしたことか。
私の背後に、キングスゲートがあります。
のんびり散策してましたが、そろそろ本土に戻ります。
帰り道、違う道で帰ろうとしていたら、洞窟に出くわしました。
これは、なにかの砦でしょうか。
ところどころ、本当に真っ暗な場所もあります。
スオメンリンナ島の最後に、ちょっとした冒険をさせてもらいました。
あの橋を渡って、船着場に戻りましょう。続々と観光客が現れます。
のんびりするのに最適なスオメンリンナ島。
私もしばらく海を眺めていましたが、ちょうど本土からの船が着きました。あれに乗って帰りますか。
来るときは甲板だったので、帰りはキャビンにて。
スオメンリンナ島、2時間の弾丸観光でした。