北欧をめぐる10泊11日の旅。最初のターゲット国はスウェーデンです。
スウェーデンに向かうのに行き先がデリーというのは、まるで一昔前の南回りヨーロッパ線のようですが、これはデリー往復のビジネスクラス特典航空券(帰りはプレミアムエコノミー)が手に入ったから。
ビジネスクラス搭乗は、昨年のメキシコシティ往復以来になりますが、あのときの超感覚はとても忘れられません(庶民はそう思います笑)
今回の旅は、旅の冒頭のビジネスクラス搭乗にはじまり、白夜の北欧をめぐり、ヨーロッパ最北端のノールカップを訪れ、計5カ国に立ち寄るという贅沢感覚な弾丸旅行。
数日前から頬が緩みっぱなしのまま、旅立ちの日を迎え、成田空港に向かって出発です。
デリーへのフライトスケジュール
日付 | 航空会社 | 便名 | フライト | |
---|---|---|---|---|
往き | 8/2(金) | ANA | NH827 | 成田17:55 ⇒ デリー23:45 |
帰り | 8/12(日) | ANA | NH828 | デリー1:10 ⇒ 成田12:55 |
このフライトのビジネスクラス特典航空券をゲットするのに、1年前の予約開始から仕掛けましたが、やはり盆前の繁忙期でもあって、他の路線は瞬間蒸発のように満席。
かろうじて、デリー往復のビジネスが予約でき、それも帰りはアシアナ航空ソウル経由というもの。ところが、そのアシアナ航空が欠航したおかげで、ANAのオペレータさんのおかげで、帰りもANA直行便に変更、それもプレミアムエコノミーというおまけつきでした。
フライトが成田を17:55発なので、会社を2時間ばかり早く退社させてもらい、成田空港第一ターミナルへ急ぎます。
フライトボードに並ぶ世界各国の地名が旅愁をさそいます。
オンラインチェックインは済んでますが、バゲージドロップのためカウンターへ。
チェックイン済みのスマホを差し出すと、チケットを発券してくれました。
やっぱり、ただの感熱紙でないチケットは、航空券という感じがしますね。前回のメキシコ行きでは「5A」を選んだので、今回は反対側の「5K」をチョイス。
うまくいけば、暮れなずむ富士山が見えるかもしれないという目算もあります。
盆休みにはまだ早い成田空港は、ガラガラでした。なので保安検査場のビジネスの優先通路を通るまでもなく、あっさりセキュリティエリアへ。とたんに目に飛び込んでくるANA機の大群。
成田空港 ANAラウンジでのひととき
若干時間があるので、ANAラウンジで時間をつぶしましょう。ANAラウンジは、ゲート52付近にあります。デリー行きは、ゲート57なのでちょうどいい。
去年も来たANAラウンジ。
去年来たときは超満員だったと思いましたが、今日はガラガラです。
豪華な機内食が待ってるでしょうから、眺めるだけ。
ソファに座ってくつろぎます。
それにしても今日は暑かった。梅雨明けとともに猛暑に襲われている日本。日本でも38度や40度が当たり前になれば、それこそデリーとなんら変わりません(笑)
ANAラウンジの窓から、滑走路を行き交うANA機を眺めます。
ここでまた旅立ちの気分が湧き立ちますが、私は北極圏を旅するのに、デリーに向かっている不思議な気分。
ボーディングが迫り、57Bゲートへ。
そこには、大勢のインド人がたむろするローカル色満点な光景がありました。
ビジネスですから優先搭乗、と思いきや、その前に車椅子のインド人旅行者を優先搭乗。その数、なんと10人以上。グランドスタッフもてんてこ舞いです。
デリー行きNH827便のビジネスクラスキャビン
さて、我々ビジネス搭乗客にも順番が来ましたよ。
1年ぶりに対面するビジネスのキャビン。いやあ、懐かしい・・・
前回のメキシコのときは、座って右側にテーブルだったけど、今回は逆だね。
前回の「5A」とは左右対称な「5K」。
ん? でも、なぜか、右サイドのすぐそばに窓がない。前かがみにならないと、外を見ることができません。
「5A」のときはそんなことはなかったのに、と思って調べてみたら、前回のメキシコシティも今回のデリーも同じ788機なんだけど、1~5席はA側の席だけ、微妙に前に出ているんだね。
完全左右対称と思っていたら違っていたようです。
でもまあ、デリーまではほぼ夜間飛行だからよしとします。
機内はほぼ満席の模様。エコノミーのほうはどうかわからないけど。
ちなみに、成田~デリーをビジネスクラスで往復すると、538,700円要します。この中で、現金で払って乗ってる人って誰だろ?
私のような庶民は、自腹では絶対にビジネスなんぞ乗れません。
ちなみに、必要マイル数は63,000マイルですから、1マイルあたり8.5円分の価値ということですね。このコストパフォーマンス。マイラーの冥利ここにあり、って気分です!(^^)!
ほどなくして、満面の笑みをたたえたCAが登場。
「○○さま、お待ちしておりました。食前酒はいかがですか?」
名前で呼ばれるのも、去年と同じ。こんなVIPな扱いをされるのは日常生活ではまずありえないので、勝手に舞い上がっています。
去年はオレンジジュースにしましたが、今回はシャンパンを。
デリーまでの飛行ルート。これをみると、ヒマラヤを越えるように見えるけど、おそらく南回りでアプローチするでしょう。
機体が動き出しました。ビジネスの旅、北極圏に向けての旅に乾杯です。
毎度おなじみな、歌舞伎風の機内安全ビデオ。
空港の縁の下の力持ち、マーシャラーが手を振って見送ってくれます。こちらも手を振りますが、見えるかな・・
成田の空に舞い上がりました。
デリーまで、6,600km以上の空の旅です。
しばらくして、おおーッ、富士山が見えました。
k席で正解でした。思惑通り。まずは幸先のいい旅立ちです。
富士山が後方に去ってしばらくして、
メニューが配られました。
空の上のANAの機内食「THE CONNOISSEURS」
CAの方が、一生懸命オーダーをとっています。
ここはひとつ、「イチローズモルト ダブルディスティラリーズ」といきますか。
そして、ディナーは洋食を選びました。
ウイスキーはロックをオーダーすると、すかさず「チェイサーはいかがいたしますか?」。
窓の外は、ANA機に追いかけられながらも、西に太陽が沈んでいきます。
夕日を見ながら、ウイスキーで再度乾杯。
おつまみとともにするウイスキーは最高!
ワインもオーダーしておきましょう。「本日のワイン」はチリ産だそうです。では、それで。
ANA機が瀬戸内海を渡りきる頃、
前菜がでてきました。
チリ産の赤ワインも。
おいしくいただいているところに、メインディッシュが。
去年と同じような感じかな。柔らかく煮付けた茄子の上に、牛肉がのっています。これは、美味しいわ・・・ 赤ワインともよく合います。
調子に乗って、赤ワインを何杯もおかわり!
そして、最後にフルーツ。
ANAの機内食「THE CONNOISSEURS(ザ・
さて、この時点でデリー時間で19時(日本時間で22時半)。到着まで5時間足らずなので、よく眠っておきましょう。
キャビンは映画をみている人がほとんど。
ベッドをセットします。180度水平になるシート。
美味しい料理を食べて、美味しいお酒を飲んで、それでフルフラットなシートで寝られる。
地球上に、こんな贅沢ってあるの?と、思ってしまいます(笑)
北欧3カ国ぐるり一人旅 全行程
今回の旅は、特典航空券の利用とあって、いったんデリーに飛んでいますが、最終目的地は北欧3カ国。
このANA機でデリーに到着したら、まずはエミレーツ航空で、ドバイ経由でストックホルムに飛びます。
ストックホルムを訪れるのはもちろん初めてで、滞在時間は1日しかありません。
眠る前に、全行程をもう一度頭に入れ、「地球の歩き方」を開いて予習しておきます。
日付 |
午前 |
午後 | 宿泊地 |
---|---|---|---|
8/2(金) |
成田17:55 ⇒ デリー23:45 ビジネスクラス! |
機内 |
|
8/3(土) |
デリー4:15 ⇒ ドバイ6:20 ドバイ8:40 ⇒ |
【スウェーデン】 ストックホルム13:10着 |
ストックホルム |
8/4(日) |
ストックホルム観光 |
ストックホルム16:12発 (寝台列車) |
列車内 |
8/5(月) |
【ノルウェイ】 列車内 |
ナルビク12:54着 ナルビク ⇒ トロムソ |
トロムソ |
8/6(火) |
トロムソ6:00発 アルタ6:40着 |
レンタカーでノールカップへ | アルタ |
8/7(水) |
アルタ7:35発 トロムソ8:10着 |
トロムソ観光 | トロムソ |
8/8(木) |
トロムソ7:25発 (バス) |
【フィンランド】 ロバニエミ17:35着 ロバニエミ21:15発 (寝台列車) |
列車内 |
8/9(金) |
ヘルシンキ9:14着 |
【エストニア】 ヘルシンキ⇔タリン 往復(船) |
ヘルシンキ |
8/10(土) |
ヘルシンキ観光 |
ヘルシンキ観光 夜 空港へ |
機内 |
8/11(日) |
ヘルシンキ0:10発 ドバイ7:40着 |
【アラブ首長国連邦】 ドバイ観光 ドバイ15:25 ⇒ デリー20:20 |
機内 |
8/12(月) |
デリー1:10発 プレミアムエコノミー! |
成田12:55着 |
スケジュールを予習しているうちに、眠くなって、一気に落ちました(笑)
ついさっきまで仕事してたし、今は美味しいお酒をいっぱい飲んで、無理もないです。
そして、目が覚めると、デリーまで2時間の地点。
やっぱり、ヒマラヤ山脈は越えないよね。
小腹がすいたので、ラーメンをオーダー。これがまた、コクのあるこってりとした美味しいラーメンでした。
デリーの街の灯りが見えてきました。
ワインを何杯もいただいたのに、酔った感じがしないのは気のせいかな
これで、今回の旅の前奏曲、ANAビジネスクラスの宴は終了です。
メキシコのときの距離の半分なので、若干乗り足りない気分だけど、精一杯もてなしてくれたCAの方々には感謝です。
ちなみに、メニューを回収に来たので、「記念にもらえませんか?」とお願いすると、残念ながら却下されました(笑)
まあ、これはルールなんでしょうから仕方ないですね。