中東の歴史をひもとくと、必ず出てくる国イスラエル 。
ひょんなところからイスラエルという国に興味を持って、隣国ヨルダンと共に、約1週間で旅してきました。
旅した感想は、一言で言うと、圧倒されました(笑)
エルサレムで感じた、全世界の人々の宗教観。
国防意識の高い兵士たちの表情。
死海や紅海、ネゲブ砂漠の壮大な自然。
さらには、イスラエル人とパレスチナ人の間の当事者たちの日常。
それらはすべて、私の今までの旅履歴において、はじめて経験する種類の臨場感でした。
イスラエルという国のあり方には、賛否両論あると思います。
しかし、世界の政治経済に関わっている多くの中心人物は宗教を中心に動いており、それが人類の平和に繋がったり、時には争いの原因になっているという事実は、認識せざるを得ないでしょう。
そういうイスラエルという国を、海外一人旅を敢行しはじめて間もない、一人旅経験の浅い私が、7泊10日で旅してきましたので、参考にしていただければと思います。
イスラエル&ヨルダン一人旅 全行程
今回の旅の全行程がこちらです。時系列にリンクを貼ってありますので、読みたいところからどうぞ。
日付 |
午前 |
午後 |
---|---|---|
9/16(金) |
出発まで |
成田 ⇒ イスタンブール ⇒ テルアビブ |
9/17(土) |
エルサレム観光 |
エルサレム観光 |
9/18(日) |
エルサレム ⇒ ベツレヘム |
パレスチナ観光 |
9/19(月) |
エルサレム ⇒ 死海 |
死海 ⇒ エルサレム |
9/20(火) |
エルサレム観光 |
エルサレム ⇒ ミッペラモン |
9/21(水) |
ミッペラモン ⇒ エイラット |
エイラット観光 |
9/22(木) |
ヨルダン・ペトラ遺跡へ |
ヨルダン・ペトラ遺跡へ |
9/23(金) |
エイラット ⇒ テルアビブ |
テルアビブ観光 |
9/24(土) |
テルアビブ観光 |
テルアビブ ⇒ イスタンブール |
9/25(日) |
イスタンブール ⇒ 成田 |
成田19:10着 |
私の旅スタイルそのままに、あれもこれもと、詰め込み型の旅。
エルサレムから南側に重点を置いて、パレスチナ自治区やヨルダンにも足を伸ばせたので、私としては非常に満足しています。
仮に、サラリーマンやOLが旅するとして、もう少し短い日程だとしたら、滞在地はエルサレムに限定してもよいと思います。
そのくらい、エルサレムでは、世界の人々のありとあらゆる表情を観察する事ができました。
フライトスケジュール
航空会社 | 便名 | フライト |
乗継ぎ時間 |
|
---|---|---|---|---|
往き |
ターキッシュ エアラインズ |
TK53 |
成田22:30 ⇒ イスタンブール4:40 |
1時間55分 |
TK784 |
イスタンブール6:35 ⇒ テルアビブ8:40 |
|||
帰り |
ターキッシュ エアラインズ |
TK789 |
テルアビブ21:45 ⇒ イスタンブール0:05 |
1時間35分 |
TK52 |
イスタンブール1:40 ⇒ 成田19:10 |
実は、私は、この旅ではじめてトランジットというものを体験。
巨大な中東のハブ空港、イスタンブールのアタチュルク国際空港でしたが、迷うことなく、乗り継ぐことができました。
ターキッシュエアラインズは、昨年トルコを旅したときと同じ便でした。東京を夜に出て、そして夜に帰ってくる。現役サラリーマン向けのフライトスケジュールです。
世界一厳しい出国審査?
こんなウワサを聞いていたので、帰国の際、ベングリオン空港にはフライトの4時間以上も前に到着していたのですが、質問はすべてタッチパネルで聞かれるだけ。
そのときの状況にもよるんでしょうが、数分で審査は終わってしまいました。
ただし、荷物の検査は厳しい。預け荷物をすべてひっくり返して、中身を調べられます。でも、飛行機に乗っける荷物なんです。このくらいやってくれたほうが、かえって安心ですよね。
それよりも、空港や街中で警官から受けた職務質問のほうがコワかった(笑)
パスポートの全ページをめくられ、言ってることの矛盾がないかどうか、徹底的に質問攻めにあいます。
旅費・ホテル代など
さて、旅費はいくらでしょうか。計算してみました。(2016年9月のレートで計算)
用途 |
利用区間など |
費用 |
---|---|---|
飛行機 (ターキッシュ) |
成田 ⇒ イスタンブール ⇒ テルアビブ(往復) |
179,000円 |
飛行機(イスラエル航空) | エイラット ⇒ テルアビブ | 8,500円 |
ホテル | エルサレム:ニュー・インペリアル・ホテル(3泊) | 34,500円 |
ホテル | ミッペ・ラモン:ラモン・スイーツ・ホテル | 11,000円 |
ホテル | エイラット:REDSEA HOTEL(2泊) | 13,500円 |
ホテル | テルアビブ:シーエグゼクティヴ・スイーツ | 12,000円 |
チャーター | ベツレヘム・ヘロデオン・エリコ | 19,600円 |
ツアー | エイラット ⇒ ヨルダン・ペトラ遺跡 | 27,440円 |
しめて、合計305,540円です(゜o゜) いやあ、まいった、まいった・・・
初めてづくしのこの旅も、旅費に関しても、こんなに跳ね上がったのは初めて。
今年、半年間でためた貯金がすべて消えました(笑)
往復の航空券代が、シーズンということでかなり高かったことに加え、ホテル代も高く、チャーターやツアーも組み込んだので、仕方ないといえば仕方ないです。
では、30万円分の旅の価値があったかといえば、もちろん!
正直いって、今までの人生で、忘れえぬ旅の記憶となっています。そう考えれば安いもんです。
気候・食事など
標高800m以上のエルサレムは、日中は暑いけど、朝晩は涼しくなるという典型的な高原の気候。南部のエイラットは、40度を超える気温でかなり暑かったです。
そういえば、今回の旅、一度も雨に降られませんでした。
基本的に地中海気候で、冬に雨が多いようですね。
食事は、イスラエル料理的なものは、ケバブとファラフェルをいただきましたが、血を抜いてるという割には、別にぱさぱさしてなくておいしかったです。
治安について
これは、イスラエルとパレスチナに分けて考える必要があります。
イスラエルのエルサレム、エイラット、テルアビブといったところは、まったく危ない感じはしません。特に、エルサレムは、そこら中に銃を構えた警官がいるので、悪いことなんて絶対にできないと思います。
一方のパレスチナ・ベツレヘム。見事にボラれました(笑)
ぼられるだけでなく、やっぱりパレスチナには、なんとなく貧富の格差のような不穏な空気が流れていて、歩いていて緊張するものがありました。
テロについては、これは気をつけようがない。
「地球の歩き方」には、人の集まるところは避けるように、とか書いてありますが、テロについては運。達観する必要があります。
まとめ
今回のイスラエル弾丸旅行。指折りの記憶に残る旅となりました。
さまざまな顔をもつイスラエルという国。
帰国しても、しばらくは、その情景が脳裏から離れませんでした。
全世界の人々に注目されるエルサレム旧市街の中で営まれているスーク。
3宗教それぞれの信者が捧げる敬虔な祈り。
国を守るために、徴兵に服しながらも、明るい表情をみせるイスラエルの若い兵士たち。
パレスチナ人を危険分子のように扱う警官。
世界でもっとも低い場所にある海、死海の幻想的な景色。
それら一つ一つが、私の記憶に深く刻まれています。
とにかく目にしたものすべてが新鮮で、世界観が変わるほどの衝撃だったもので、うまく言葉にあらわせられないのがもどかしい・・・
せめて、写真はいっぱい撮ってきたので、画像でイスラエルという国の世界観を感じとっていただければ幸いです(笑)