よし、暑い国に行くぞ!
気温45度は期待できるし、できれば未知の50度も体験したい。
文明の交差点の街で、身体がとけるような暑さを味わってみたい。
シルクロードって、いい響きだな・・・
台風9号クローサの襲来 ソウルへ前夜入りの検討
出発までまだ日があるけど、この旅立ち前のエクスタシーはなにごとにも代えがたい。
特に訪れる街が歴史深く、支配者の入れ替わりも多い。
でも、たぶん青いタイルが使われた宗教施設があって、かつては三蔵法師やマルコポーロも訪れた。
出発1週間前くらいから、中央アジアに関する歴史書や紀行文、臨場感のあるブログを読み漁り、なんとも幸せな時間を過ごす日々・・・
ところが、好事魔多し、とはよくいったもの。
私の出発にぴったり合わせる形で台風が来やがった。
それも、成田へほぼ直撃だ・・・こんな偶然ありえるのか
もうこうなると、仕事の時間以外は台風の進路とにらめっこ。
1年前に苦労して確保したマイル特典ビジネスのフライト前に、この台風進路を目の当たりにした旅人の心境を想像できるでしょうか(^ ^)
ちなみに、成田空港直撃の予報は8/2(土)の12時ごろ、そしてフライトは朝9時である。
正直、出発の4日前、3日前と涙目で仕事してた。
場所も時間もジャストミートで台風の襲来を受けるなんて、宝くじに当たるような確率だよ。
そして、出発2日前に上の図の台風進路図を突きつけられ、ある意味意思が固まった。
泣き言を言ってもはじまらない。一計を案ずる必要がある。
一刻も早く関東を脱出し、経由地のソウルに行っておこう。
つまり、フライトスケジュールは第1便成田⇒ソウル、第2便ソウル⇒タシケント。
第1便が欠航となれば、第2便にも乗れない。
その後のスケジュールがすべて狂ってしまう。
だから、第1便の成田⇒ソウルが無駄になってしまうけど、前夜のうちにソウル入りしておこうという発想。
アシアナ航空のHPにも2日のフライトは影響が出る可能性が示唆されたのも決心の後押し。
そこで、出発日の前日8/1(金)の夜21:05のエチオピア航空成田⇒ソウルのフライトを確保した。
ソウル到着は深夜だけど、どこかベンチで寝ればいいだろう。
これで、今までの旅歴で初めて経験する、ソウルまでダブルブッキング状態となりました。
トリップドットコムエアフレックス(キャンセルオプション)
このエチオピア航空のフライトは33,760円だった。
まさにこの33,760円は保険料である。
何事もなく台風が避けてくれれば、乗る必要がなく不要となり掛け捨てとなるチケット。
予報通りに台風直撃ならば、直撃される前に日本を脱出するプラチナチケットとなる。
この「保険フライト」の予約はトリップドットコムで行った。
トリップドットコムでは、いわゆるキャンセル特約が用意されている。
つまり、搭乗者側の一方的な理由で飛行機に乗らない場合、今回のケースだと2,410円ほど払うとチケット代が全額戻ってくるもの。
もちろん、航空会社のチケット発券の時点でキャンセル可能なチケットを購入しておけば、キャンセルで悩む必要はなくなるが、その場合、チケット代は相応に高くなるのが常で、トリップドットコムのこのオプションサービスは非常に重宝する。
しかし、今回の場合は、出発は24時間後だ。
エチオピア航空のwebサイトのキャンセルのページを見ても、キャンセル可能なのは出発の1日前までとある。
果たして、トリップドットコムのオプションをつけたところで3万円返却されるだろうか。
この時の私は、年に1回の9日間の旅がグチャグチャになってしまうくらいなら、3万円くらい払うよ、そんな心境です。
ところで、エチオピア航空の座席はかなり空いてました。
私のせいで乗れなくなった人は多分いないと思います。
神風が吹いて台風9号は東の海上へ
以上のように、ここまでさんざん人の気を揉ました台風9号だったが、願いが通じたのか、予報を見るたびに東へそれていく。
そのたびに、私の表情も明るくなっていく・・・これなら大丈夫だろう(^ ^)
そして、8/1(金)定時に退社し、自宅へ帰宅した18時。
明日の朝6時の時点で台風9号は銚子沖へそれているという予報を信じて、エチオピア航空のチケットをキャンセルした。
今まで長いこと旅してるけど、出発の3時間前にフライトをキャンセルするのは初めて。
すると、なんとしたことか、トリップドットコムのエアフレックスが発動し、全額返却されるとの表示。
たまにバグ表示もあるので、実際に返金を見てみないとわからないが、返ってくるなら返ってくるで嬉しい。
しかしそれよりも、予定通りに無事に出発できることが、なによりも嬉しい^ ^
繰り返すが、1年前に確保した特典ビジネスクラスのチケットである。
これが、スケジュール通りに飛ぶのか、欠航となるのか、マイラーの方なら私の気持ちはわかっていただけるでしょう。
嬉しすぎて、明日の朝の出発を前に乾杯!
ワイン2本を空ける前夜祭となってしまった。
シルクロードもいい響きだけど、神風って、もっといい響きだな・・・
まさに神風、これを神風と呼ばずしてなんと呼ぶ。
三蔵法師一行が、芭蕉扇で火焔山の炎を消した勢いで、そのまま西風が吹いて、台風を東に追いやった。
私は、勝手にそう考えて、旅立ち前の眠りにつきました(^ ^)