ホテルに戻って、シャワーを浴びて、また散策に出かけます。
今度は、ユダヤ人地区を抜けるのではなく、城壁づたいに歩いて、オリーブ山を目指そうと思います。
エルサレム旧市街の城壁の上を歩く
ここが城壁の入り口ですね。
城壁は高さがあり、けっこう登ります。それに、人があんまりいない。
人がいないというのがコワい。
城壁の上は、こんな感じです。この状況で暴漢や強盗と出くわしたらアウトですね。
実際、そんな事例もあるらしいので、慎重に進みます。
マリア永眠教会
城壁の上から南のほうを見ています。
あのあたりが、シオンの丘。そして、あの建物がマリア永眠協会です。
白い箱はお墓でしょうか。
いわずと知れたイエスの母マリアを祀った協会。
エルサレムで最大とのこと。
こちらは城壁の内側。アルメニア人地区です。
観光客が多すぎるというのも難ですが、まったくいないというのも、本当に怖い。
どうしても急ぎ足になります。
何気に結構距離あります。やっとオリーブ山が見えてきました。
岩のドームも見えてきました。
城壁も、場所によっては、かなりの高さがあります。
柵の高さは低いので、高所恐怖症の人は、つらいかも。
ね、高いですよね。それに反して、歩道の幅は1mもありません。
このあたりで城壁を降りることにしました。
この間、ほとんど人に会わず。かなり、おっかなびっくりでした。
これは城壁の南側、ダビデの町の方を見ています。
岩のドームが見えてきました。
ちなみに、その下にある壁が、今日午前中に訪れた嘆きの壁です。
こちら側からは、入れないみたいですね。このゲートのすぐ向こうが、嘆きの壁。
糞門(Dun Gate)
城壁の上を歩けるのは、この糞門まで。
糞門とはすごい名前ですが、かつては、この門を通って、人々の排せつ物を運び出していたからだそうです。
だからといって、こんな名前付けるかな、ふつう。
糞門という名に恥じぬほど、美しい門です。
ケデロンの谷を歩く
糞門からは、城壁の外側のストリートに沿って、下ります。
オリーブ山に登るのに、いったんケデロンの谷に向かって下らなくてはなりません。
なんかすごいな。うまく形容できないけど。
このへんが、ケデロンの谷みたいです。
城壁の外の通りから、いくつか遺跡を見下ろせます。
ケデロンの谷は、ダビデ王の時代から続く墓地だそうです。
アブサロムの塔
こちらは、アブサロムの塔。
「地球の歩き方」には、このあたりは治安が悪いので、夕暮れになる前には立ち去るように、と書かれています。
それは、わかっているんですが、歩いている人もいないので、どうしようもない。
まだまだ、下ります。その後、あそこまで登るの?
少し、めげかけています(笑)
万国民の教会
こちらは万国民の教会です。
イエスが最後の夜に祈って過ごした教会だそうです。すごい・・
このあたりまで来ると、道行く人も現れました。
旧市街の壁沿いに歩いてきたのは私ぐらい。みんな、タクシーで来るということなんですね。
万国民の教会のあたりから、オリーブ山に向けて坂を登りはじめます。
エルサレムは世界的な観光地。どこに行っても、欧米人は必ずいます。
実は、糞門からこのあたりまで、ずっと1人。
ビビリながら歩いてましたが、観光客の姿を見て、一気に安心します(^_^.)
マグダラのマリア教会
万国民の教会の上に見えるのは、マグダラの教会。玉ねぎのような形が特徴のロシア正教の教会です。
「岩のドーム」を見下ろせる展望台
一生懸命歩いて、やっと岩のドームを見下ろせる展望台まで来れました。
いろんなガイドブックなんかに出てるのと同じ風景。しかし、逆光でうまく撮れない(笑)
みんな観光バスで来るんですね。どおりで、誰も歩いていないわけだ。
ムスリムの人々もいっぱい来ています。
あそこへ行こうと思っても、ムスリム以外の人は入場が禁止されています。(さっき、注意されました・・)
不思議に思います。ほんとに理解を超えています。
あそこが、3宗教のそれぞれの聖地なんですよね。
3宗教の聖地って、さっぱりわからない・・・
これが、なぜ「岩のドーム」と呼ばれるかというと、あのドームが、聖岩を抱えるように建っているからだそうです。
その聖岩は、預言者ムハンマドが天使を従えて、天馬に乗って昇天したという岩だそうだから、なんともすごい。
しかも、その岩の下には洞窟があり、アブラハム、ダビデ、ソロモン、ムハンマドなどの聖人が祈りを捧げた場所。
ほんとにすごいところなんです。
では、そろそろ、岩のドームにお別れ。
ちょうど、観光客を乗せて登ってきたタクシーが来たので、帰りは、ヤッフォ門までタクシーを奮発しました。
70シュケル(≒1,960円)で行ってくれることを確認してから乗り込みます。高いけど仕方ありません。
「日本人はよく来るか?」と聞くと、「ベリーフュー(極めて少ない)」とのこと。
職務質問されるパレスチナ人
門の前でタクシーを降りると、パレスチナ人でしょうか、警察に尋問されています。
今日はこういうシーンを何回か目にしました。
ひどいときは、銃を突きつけられながらです。
こんなシーン、人生で初めて見ました・・
ほぼ1日歩き回って、ホテルの前まで戻りました。
エルサレムは標高が高く、気温は高くてもカラッとしてるのですが、これだけ汗をかけばのども乾きます。
ホテルの玄関の目の前の、おしゃれな美容室。
旧市街に着いてからずっと歩き回ってたので、さすがに疲れました。
時刻は夕方19時ですが、日本時間では午前1時。眠いはずです(笑)
食事に行くのも面倒になって、ホテルのとなりの雑貨屋さんで仕入れたチョコパンとビールの簡単な夕食。
イスラエル、なんて刺激に満ちた国なんでしょう。
明日からの旅が楽しみでゾクゾク(笑)
でも、疲れと時差が、それを上回っています。ベッドで爆睡です。