【秋の香港&マカオ週末ひとり旅旅行記】ホテル・食事・物価・気候などのまとめ

6年半ぶりに香港を旅した。

10月と11月にある祝日を挟んだ3連休を使った2度の週末旅。

わざわざ2回に分けて行ったというわけではなく、10月の香港週末旅が台風に閉じ込められて使い物にならなかったので、欲求不満がたまって11月にもう一度週末旅に出かけた、というのが正確なところ。

ところで、アフターコロナというには時がたちすぎているが、日本国の水際措置緩和を待って、私が真っ先に行きたかったのは香港だった。

それが、緩和後、他の国との再会が先になり、香港が後回しになったのは、ひとえに香港に施行された国安法というものがどんなものかわからなかったから

香港といえば、アジアの各都市において、観光事情、食事事情、治安面など、万人の旅人がアプローチしやすい楽しい街の一つだった。

それが、国安法が施行されたことで、事実上、中華人民共和国のひとつに取り込まれた。

香港国安法について詳しく述べすぎると、ロクなことがなさそうなので他に譲るが、要するに戦前日本の治安維持法のようなもの(は言い過ぎか)

一国二制度という世界史上たぐいまれな壮大な実験はもろくも崩れ去ってしまい、それは香港国際空港でのトランジットだけでも適用されるなんていう、デマに近いウワサも飛び交う始末・・・

 

結論を言うと、香港国安法は、一介の旅人にはなんら影響なかった。

香港をふつうに楽しめる。街の光景も変わってはいない。

私の信条は政教分離なので、国家の考えがどうであろうと、宗教がどうであろうと、その土地が魅力的であれば旅をする。

と、かたく考えなくても、秋の香港は気候も良く、食べ物も美味しく、本当に楽しめた。

香港がなぜ楽しいのかというと、異国の香りがムンムンするのに、肩の力を抜いて歩けるから。

日本人の私にとって、漢字に包まれながらエキゾチックな体験をできる、貴重な場所だと思う。

というわけで、2023年の秋、2回の香港週末旅をまとめてみましたので、よろしければ参考にしてみてください。

2023年秋 2度の香港週末旅全行程

2回の週末旅だけでは香港の魅力は語れない。

スケジュール表を眺めると、すぐにでもふたたび旅立ちたくなる自分がいる。

香港エクスプレス フライトスケジュール

  航空会社 便名 フライト
往き(10/7土) 香港エクスプレス UO629 羽田2:20 ⇒ 香港6:00
帰り(10/9月) 香港エクスプレス UO652 香港15:00 ⇒ 成田20:30
往き(11/2木) 香港エクスプレス UO849 成田15:25 ⇒ 香港20:00
帰り(11/5日) 香港エクスプレス UO646 香港13:00 ⇒ 成田18:05

いままでの香港渡航、家族で行ったもの以外、すべて香港エクスプレス。

LCCで値段が手頃というのもあるけど、便が豊富。

時間単位で活動せざるを得ない会社員には強い味方。

ちなみに、F席を確保すれば、富士山や、100万ドルの香港の夜景を拝める可能性がある。

2度の香港週末旅の旅費&泊まったホテル

さて、2度の週末旅。旅費はいくらでしょうか。(2023年11月のレートで計算)

用途

利用区間など

費用
飛行機 羽田or成田 ⇔ 香港  2回の往復&フライト変更 96,000円
ホテル

上環「イビス香港セントラル アンド シェンワン」 2泊

44,000円
ホテル 重慶大厦「フィリピーネ ホステル」 4,000円
ホテル 湾仔「ルネッサンス香港 ハーバービュー」 60,000円
ホテル 上環「ホーミーホテルセントラル」 10,000円
バス&船 香港 ↔️ マカオ 往復 8,360円

しめて、合計222,360円。

香港ごときで、とんでもない出費になってしまった(^ ^)

まあ、台風でフライトの変更を余儀なくさせられたり、予期せぬ出費もあったわけですが、そもそも今回の旅は、ホテルにも重きを置いてました。

イビス香港セントラル アンド シェンワン

ビクトリアハーバーが見えるなるべく安いホテル・・・と一生懸命探したホテル。

結局、安物買いの銭失い。

ビクトリアハーバーは見えても、ビルの隙間から^ ^

そして、台風に襲われ、20時間ほど閉じ込められることに。

でも、設備はよく、立地も抜群。

であれば、割高なハーバービューの部屋でなくてもよかったのかもw

重慶大厦「フィリピーネ ホステル」

あいかわらず猥雑だった重慶大厦。

今回は、その再会が目的。

しかし、この畳一畳分程度の部屋で4,000円には参った^ ^

ルネッサンス香港 バルコニーハーバービュー

「イビス香港セントラル」で中途半端なカネのかけかたは、ホテルに限らずロクなことはないことをさとり、大枚はたいたホテル。

眺めは抜群だったし、バルコニーでくつろげば、日本でのイヤな仕事のことなど忘却の彼方に飛んでいくようだった。

そして、部屋がムダに広すぎなかったのもよかった。

ひとり旅の身に、馬鹿でかい部屋などいらない。

宿泊費は眺めを買っているわけだから、部屋など一定レベルの品質で十分なのである。

ホーミーホテルセントラル(上環)

重慶大厦にも勝るとも劣らないホテル^ ^

これで1泊1万円というのだから、香港の物価高、いや世界的なインフレには参ってしまう。

さすがに驚いた香港の食事&物価事情

今回の香港旅。

6年ぶりだったけど、街の風景や表情が変わってなかったのはよかったけど、やっぱり一番驚いたのは物価。

もちろん、味はとっても美味しい。

しかし、値段はそれ以上だったw

円安というだけでなく、物価そのものが上がっている。

食べた順に言うと、まず酢豚80HKD(1520円)

揚州炒飯60HKD(1140円) ※ビールは40HKD(760円)

回鍋肉70HKD(1330円)

蒸しパン点心30HKD(570円)

小籠包34HKD(646円)

点心38HKD(722円)

水餃子53HKD(1007円)

極めつけはこの焼豚丼60HKD(1140円)

中華料理好きの私にとっては、天国のような香港の食事事情は、6年半前と変わってない。

しかし、値段は倍に跳ね上がっていたw

世界的なインフレが忍びよっていた香港の街。

庶民の皆さんも、ふつうに食べていたということは、もう賃金にしっかりはねてるということ?

まあ、インフレそのものは悪いことではなく、企業が労働分配率をもっと高めればいいのである。

気候・治安など

今まで4回香港を訪れていて、秋の渡航ははじめて。

11月の香港が、こんなに気持ちいいとは知らなかった。

ビクトリアピークに2時間かけて徒歩で登頂しても、汗みどろにならない。

爽やかな風が通り抜けるスターフェリーも逸品。

ただし、10月の渡航の際は、完全に台風にやりこまれた。

シグナル8が発令し、市民も外出自粛。

こうなると、私は食料確保に走り、台風が過ぎ去るのをじっと待つほかない。

もっとも、香港に台風が来襲するもっとも頻度高い月は7〜9月だそう。

まとめ

今回の旅、ついでに寄ったマカオも6年ぶり。

世界最長の橋もバスで渡ったし、雨が似合うマカオの街との再会が楽しかった。

いまだ新旧入り混じるマカオの街。

今度訪れるときは、目的を定めず、ひたすら路地という路地を歩き尽くしてみたいと思う。

 

さて、冒頭で述べたように、香港国家安全維持法の旅人に対する影響はなかった。

それどころか、スカイピアで写真撮ってても何も言われず、香港入国カードは記入途中でも「いいよ、いいよ」と通してくれ、以前より緩くなっている印象も。

カナダに亡命した周庭さんが指名手配となったり、どこで牙をむいてくるのかわからない国安法。

香港市民の生活にも、具体的にどう影響を与えているのかわからないけど、少なくとも私レベルの旅行者がふつうに観光するぶんには、今までと同じに思えた。

私は中国文化が大好きで、香港やマカオ、大陸中国は、これからも何度でも訪れたいと思ってる。

中国は多民族国家ではあるが、人口の9割は漢民族。

そして、日本人と漢民族の顔はおおむね似ている。

そして、使う文字は漢字で、これまたよく似ている。

にもかかわらず、人としての性格に隔たりがあったり、文化風習が著しく異なったりするから面白いと、私は勝手に解釈している。

 

ところで、香港だけでなく、中国本土にも出かけたい。

そこで、観光ビザを取得しようとしたら、申請書に勤務先や職場の上司の連絡先を入力する欄があって、断念した。

現在、というか過去もだけど、日本と中国の関係は最悪に近い。

そこまでして、中国なんかに行きたいのか、と思う日本人がほとんどかもしれないけど、ここから先は個人の主観なのでどうしようもない。

 

そんななか、香港はノービザで行ける中華圏。

香港が完全に中共に染まって、私のような旅人も自由に旅ができなくなる(日が来るとは思えないが)前に、中華圏好きな旅人は、心ゆくまで体験しておいた方がいいのかもしれない。