香港週末旅最終日。本日は2023年11月5日(日)。
フライトは13時なので、ちょうど午前中いっぱい時間がありますが、これは画策したもの。
この時間を利用して、ビクトリアピークの徒歩登頂にチャレンジしてきます。
ビクトリアピークは香港島のほぼ中央にある太平山。
山頂の展望台からは、100万ドルの夜景が見れる世界的にも有名なスポットですが、それだけに、ふつうにケーブルカーやバスで行ってしまうのは面白くない。
というわけで、ほぼ海抜0mの上環から標高552mの山頂まで徒歩で登ってみようというわけです。
この試みは、全然珍しいことでもなんでもなく、「地球の歩き方」でも紹介されていて、実は2018年の6月に一度やったことがあります。
つまり2度目。
私の地元千葉県の最高峰「愛宕山」ですら、いちども登ったことがないのに、香港島で2度もというのは、完全に外国旅に毒されているというか、酔狂なことというか、まあどっちでもいいですが、5時半起床で6時にホテルを抜け出しました。
まずは克頓道(ハットンロード)へ
秋の香港の夜明けは遅く、午前6時では、まだこんな感じ。
人通りがいなさすぎて、ちょっとこわいけど、暴漢に襲われないようにw、慎重に歩きはじめます。
ビクトリアピークへの遊歩道、つまり「克頓道(ハットンロード)」まで達してしまえば、そこからはハイカーや日常のジョガーがいるので安心ですが、それまではほんと慎重に。
文武廟も夜明け前に見ると、なかなか幽閉です。
最初のうちは、ほとんど階段なので、ハイキングというより、ほぼエクササイズ。
香港の人たちは、毎日こんなふうに歩いてるんだよね。
日本でも長崎なんかの人は、こんな感じなのかな・・・
毎日こんな運動してたら、体も鍛えられるよね。
すごい斜面に建ってるマンション。
ようやく夜が明けてきました。
「園」という文字をみると、中国の不動産開発大手「碧桂園」経営危機を思い出す。
中国の経済大丈夫だろうか。
なんてことを考えてると、「克頓道(ハットンロード)」の入り口に到着。
ここまで30分。階段続きだったので、すでに足はガクガクです^ ^
「克頓道(ハットンロード)」のハイキング
ビクトリアピークへの徒歩登頂の道のりは、どうもいくつかあるみたいですが、私は愚直に10年前の「地球の歩き方」が紹介しているルートを選んでます。
たぶん、このルートが一番眺めが良い。
序盤は「克頓道(ハットンロード)」を歩いて登り詰めるルートですが、克頓道の入り口までバスで来れるのも、このルートの利点。
すなわち、いまの私のように、上環のホテルから30分も歩く必要はなくなります。
6年前にも一度経験しているので、なんとなく面影のある克頓道。
歩き出して、すぐに休憩スペースがあるのも6年前と同じだ。懐かしい。
6年前と違うのは、ジョガーたちがほとんどいないこと。
6年前は、後続のジョガーに追い抜かれながらの登頂でした。
上り坂をあと2.3kmと知れば、疲れも増します^ ^
休憩中のおばちゃん。
克頓道は1本道ではありません。だから道を間違えないように。
そして、克頓道の終点に到着。
ここで、夏力道と盧吉道(ルガード・ロード)に分かれますが、まっすぐ山頂を目指すのなら夏力道。
でも私は、ビクトリアハーバーを見下ろす盧吉道(ルガード・ロード)経由で行きます。
疲れを忘れる盧吉道(ルガード・ロード)からの眺め
さて、盧吉道に入ると、道はほぼ平坦になり、そして、木々の隙間から絶景が展開。
いやあ、来てよかったなぁ、そんな景色が続きます。
展望台も随所に設置されています。
ケーブルカーであっさり登ってしまっては、見ることができない景色。
それにしても、よくぶつからないものだ^ ^
ルガードロードは、それなりに建設が大変だったらしい。
でも、その苦労があるから、この絶景を堪能できる。
先人たちの努力に感謝w
それにしても気持ちがいい。
朝靄に浮かび上がる高層ビル。
11月の香港は、朝のうちは、東京とそんなに気温が変わらない。
登頂でほてった身体を海風が鎮めてくれます。
こちらは、昨夕訪れたケネディタウン・ウオーターフロント方面の眺め。
ほんとに、政治的要員等なければ、香港住んでみたい。
あの船たちは漁船なのかな。
あのあたりに、魚の集まる魚礁でもあるのだろうか。
こちらは中環方面。
すごいな・・・
国際金融中心ビルのてっぺんは、雲に隠れてます(^ ^)
このビル群全体の総工費、そして経済効果は総額いくばかなんだろ?
自由経済の力、あるいは人間の欲の力とは恐ろしい。
湾仔方面は、まだ霧に煙っています。
時刻は7:45。上環のホテルを出て、1時間45分経過です。
香港に住んだら、毎週の日課になりそうな、ジョギングコース。
達成感たっぷりだなぁ・・・
体力に自信のない方なら、ケーブルカーで頂上まで登って、このルートを下るという選択もあります。
ちゃんと、ゴミ箱もあるし。
溢れ出ているように見えて、きちんと清掃員もいます。
ガラガラのピークトラムで下山
山頂に到着。
この写真を撮った時間が、ちょうど午前8時。
つまり、ちょうど2時間の登頂でした。
帰りはケーブルカーで下山しますが、ここまできたので、展望台にも寄っておきます。
ここには、実は日中しか来たことがない。
つまり、夜景を見たことがない。
でも、いいんじゃない?
夜景よりも朝の澄んだ空気を通した景色の方が綺麗に見える。
では、飛行機の時間まで5時間。
そろそろ下りましょう。
ピークトラムの山頂駅。
考えてみれば、このピークトラムも、下りしか乗ったことがないw
片道62HKD(1178円)。往復だと88HKDになります。いい値段しますw
大混雑必至のピークトラムも、この時間ではガラガラ。
先客が一人いましたが、私は二人目の客。
前方の眺望を独り占め。
私でも運転できそうなほど、シンプルなコックピット。
1.4kmの距離、そして標高差363mを約10分で移動するピークトラムが発車。
けっこう急なんです。怖いくらい。
最大勾配が約27度。パーミルにすると約509パーミル。
つまり、かつての碓氷峠66.7パーミルの7倍以上?
でも、なんだかんだで、高尾山のケーブルカーは約600パーミル!だそうですw
下からの車両とすれ違い。
けっこう乗ってるなあ。人気衰え知らずですね。
乗ってるだけでスリルを楽しめるピークトラム。
しかし、この高低差を自分の足で登りきった自分も褒めたたえたい^ ^
終点です。今日は日曜日。観光客いっぱいいますね。
ピークトラムの6代目の車両。投入は2022年というので、まだピカピカだ。
歴史あるピークトラム。
開業は1888年というから驚き。東海道本線全通前の出来事です。
さて、今回の香港週末旅。ほぼそのスケジュールをこなしました。
いったんホテルに戻って、シャワーを浴びて、香港国際空港に向かいましょう。