私が手にしているのは、上海10:57発の成都西行きK1156列車のチケット。
成都西着は明日の夕方17:34。
つまり30時間37分の旅。

待合室で待っていた中国人たちと改札へ向かいます。

K1156列車 上海駅での様子

中国の列車の乗車率は高く、このK1156列車もほぼ満席のはず。
でも、さすがに、私のように終点の成都西まで乗り通す乗客はいないだろう・・・
まわりの乗客がどこまで行くのかも気になります。

シャッター速度が速すぎて、LED表示が切れてしまったけど、3番線に停車中の成都西行きの列車がK1156列車。

列車番号が、車体にプレ印刷されているのもすごい。
ちなみに、「K」列車とは客車の快速という意味。かつての日本なら急行というとこでしょうか。

K1156列車の編成は次の通り19両編成。

編成のほぼ中央の軟臥車輌9号車が私の席です。
1〜7号車が普通座席車、8号車が食堂車、9号車が4人部屋コンパートメントの軟臥寝台。
そして10〜18号車が、3段式寝台の硬臥寝台という、K列車によくありがちな編成です。
機関車を含めれば20両という編成の長さもすごいし、食堂車がふつうに健在なのも嬉しい。
これが中国の鉄道旅。

9号車に乗り込みます。

久しぶりの軟臥寝台との再会。カーペットが敷かれているのも懐かしい。

私の部屋は4号室。
というか、与えられた寝台が下段の13番。trip.comでは予約時に下段を指定できます。

まだ誰も入居してないコンパートメント。

とりあえず、自分のベッドに腰掛けてみます。

おや、この皿はなんだろう?

上海からは同室者もいないみたい。
蘇州とか南京あたりから乗ってくるのかな。

発車まで10分ほどあるので、もう一度ホームに降りました。
このとき、ちゃんとチケットを持っておかないと、ふたたび乗り込めなくなります。

私の乗る9号車の車輌番号。

私の部屋は、車輌中央でした。発売日に予約したので、優先的に割り当てられるのだろうか。

警笛を鳴らしながら、隣のホームに列車が入ってきました。

広州白雲からはるばる1,600kmを16時間かけて走って来たD100列車です。

そして、わがK1156列車の向こうのホームには、新幹線和諧号が滑り込んできます。

長距離列車がひっきりなしに出たり入ったり、銀河鉄道999のトレーダー分岐点のようだ^ ^

発車まで5分を切ってきたので、先頭の機関車を見に行くことはせず、のんびりと客車内の見学。
これはお湯が出る蛇口。カップラーメン用ですね。

こちらは洗面所。隣のトイレも、軟臥寝台用は洋式で清潔でした。

隣の硬臥寝台をのぞいてみましょうか・・・

こんな感じ。

でも、日本より車両が大きいせいか、3段寝台でも、全然窮屈な感じはしませんね。

通路側には、椅子が用意されているのも懐かしかったりする。

自分の部屋に戻ってきました。
まもなく出発だけど同室者は、やはり現れません。

私は景色を存分に眺めたいので下段を選んだけど、とにかく寝てたい、という人には上段がぴったり。
ゆったりしてるし、気兼ねなくいつでも寝れます^ ^

これの意味するところがわからなかった。
寝台を座席車として使う場合の指定番号だろうか。

さて、いよいよ発車ですね。

中国の寝台車は何度も乗っている。
でも考えてみれば、今回のように始発駅から乗って、しかも同室者なし、というのは初めての体験だ。
まるで軟臥寝台の9号車を借り切ったみたいに、はしゃぎ回ってしまいました^ ^
上海駅を出発

というわけで、部屋を出たり入ったり、ホームを歩いたりとウロウロしてたけど、発車時刻がきて、K1156列車は成都西に向けて出発しました。
機関車が客車を引っ張る、独特な乗り心地も、日本ではもうかつてのもの。

発車してすぐ、ゆっくりと上海西駅を通過。

K1156列車の時刻表、trip.comのアプリからキャプチャしたもの。

上海⇒成都西2,259kmを30時間37分だから、停車時間も含めた表定速度は73.7km。
30分くらい停車する駅がいくつかあることを考えれば、なかなかの快速と言っていいでしょう。

これまた、日本では見られないような巨大な操車場。

通路側に出てみると、上海に向けて快走する上り列車。

あれ? わがK1156列車は下り列車のはずなのに、なぜか偶数番号になってる。
中国の鉄路は路線の複雑さも比類ないから、長距離列車は走る区間によって上り下りが混合するということなのでしょうか。

上海郊外の駅を通過していきます。

表定速度73kmといっても、走ってる時のスピードはかなり速い。
かるく時速120km以上出てる気がします。そして全然揺れません。

最初の停車駅、蘇州に近い昆山に停車。

ぽつりぽつりと乗ってきますが、わが軟臥寝台の乗客はまだなし。
ちょうど昼時だし、隣の食堂車の様子でもみますか。

食堂車で食べる四川風ニンニクの芽炒め

まだ発車して10分程度だし、食堂車営業してるかな・・・
と思ってのぞいてみると、盛大に営業してました。

食堂車がまだ現役の中国。
旅好きの人間からすると、なんとなくうらやましい。
日本では、予約せずに食事ができる食堂車が姿を消してから、もう何年になるだろうか・・・

しかし、中国の食堂車では、鉄道公安官も一緒に食事をとります。
公安に囲まれながら食べるのも、なんとなく勇気がいる。

メニューがなかったので、注文をとりにきたお兄さんに翻訳アプリで「おすすめを」とオーダー。

さて、なにが出てくるかな・・・
奥の厨房では、ジュージューと調理の音がすさまじい。

おお・・・

さっするところ、これは四川風ニンニクの芽炒めかな。
それとも、単純に回鍋肉?

脂ぎっしゅな、本場中国の肉野菜炒め。
Xでは、食堂車の食事なんて高いし美味しくないよ、市中のレストランの方がはるかにおすすめ、なんてレスをいただきましたが、比較の問題ではありません。

動く景色を眺めながら、食事をいただく。
こんな旅人冥利につきるシチュエーションはないでしょう。

食べてみると、柔らかい豚肉に、シャキシャキ感のあるニンニクの芽がとてもよく合い、箸がとまらなくなります。

こんなに脂こってりなのに、それを感じさせない食感。
それが中国4千年の味ですね(^ ^)

旅ははじまったばかりですが、楽しい旅になりそうな予感。
