香港週末旅リトライは【重慶大厦】フィリピーネ・ホステルの一夜から

3週間ぶりに舞い戻ってきた香港国際空港。

ゲートから長いエスカレータを渡り、ターミナル連絡トレイン乗り場へ降りる感覚がデジャブのよう。

日の落ちた香港を空港から尖沙咀(チムサーチョイ)へ

前回は、香港イミグレは通過せず、直接マカオに向かいましたが、今回は香港オンリーの予定。

そして、あっというまにイミグレ完了。

あっさりと、香港の人になります。

着いたばかりとは言っても、ついさっきまで仕事をしていた身。

時刻は20時半。

いっこくも早く重慶大厦(チョンキンマンション)に駆け込み、夕食を食べて、眠り込みたい。

そのため、渋滞知らずのエアポートエクスプレスをチョイス。

ちなみに、重慶大厦というのは、旅人なら誰でも知ってる香港の安ゲストハウスが集まるネイザンロード(彌敦道)に沿った集合ビルだ。

そのためには九龍の尖沙咀に出なければならない。

チケットを買ってから、重慶大厦の宿代の半分もするのかと、少々愕然(^ ^)

尖沙咀に行くなら九龍で降りるべきなんだろうが、そこからバスが面倒くさい。

時間帯から言って渋滞してるだろうし、地下鉄乗り継ぎで簡単な終点の香港駅まで行ってしまいます。

エアポートエクスプレスは、最高速度135kmで、夜の闇を疾走しました。

そして、わずか24分で香港駅に到着。

香港島から九龍半島に戻るため、香港を南北に結ぶ「ツェンワンLine」へ。

海底トンネルを通り、2つ目の駅が尖沙咀です。

日本の地下鉄より、はるかにわかりやすい^ ^

夜の重慶大厦を徘徊し妖しい雰囲気を楽しむ

尖沙咀駅から地上に出て、生暖かい風に包まれます。

あらためて、香港に来たことを実感。

時刻は21:40。

8時間くらい前までは仕事してた。

この日常から離脱していく感覚は、何度体験してもたまらない。

ある意味、開き直り。

5,000kmも離れた香港にいて、仕事の心配なんかしたってどうにもなるものでないでしょ(^ ^)

今回の旅。最初の夜は重慶大厦(チョンキンマンション)。

こんな時間に到着して、数時間しか滞在しないホテルに数万円もかけられない。

全世界的に物価が値上がりしているいま、香港のホテルも軒並み高騰(とまでも言えないけどw)

要するに、1泊3〜4000円程度で泊まれるホテルは重慶大厦くらいしか思いつかない。

その安ホテルや多民族商店が密集する重慶大厦との再会を楽しみます。

私が以前重慶大厦に泊まったのは2018年6月。

あれから5年半。

コロナや国安法施行を挟んでるけど、雰囲気は全然変わってない。

この妖しい雰囲気に、香辛料の香りが入り乱れる空気がたまりませんわ^ ^

もちろん、見た目の雰囲気同様に、ほんとにヤバい場所もありますが、人気のないところに行かなければ大丈夫。

よっぽど、人通りのない東京の路地裏の方が危ないと思う。

香港リトライ初夜は「フィリピーネ・ホステル」

ところで、重慶大厦は、まさに安ゲストハウスの集合体なんですが、そこにたどり着くには乗るエレベータがそれぞれ違います。

予約したホステルはCの13かな・・・

いったん上がってから降りてこないと、降りられないフロアもある。

はじめて泊まった時は、おおいに迷ったのが懐かしい。

でも、火事なんかになったら、とんでもなく大騒ぎになりそう。

はっきりいって、逃げ方はわかりません。

そして、エレベータが、なかなかやってこないのも重慶大厦。

待ちくたびれた頃に、ようやくやってきたエレベータが満員で乗れないこともある。

この時間では、さすがにそんなこともないけど、その中の様子を映し出すモニタも懐かしい。

Cブロックの13Fにオフィスのある「フィリピーネ・ホステル」が今夜の宿。

名前からして妖しいけど、私が予約した時、4,000円で泊まれるのは、ここしかなかった。

100HKDのデポジットを渡してカギを受け取り、別の棟に移ります。

ゲストハウスのオフィスと、実際のベッドルームが異なるのも重慶大厦の特徴。

したがって、実はチェックインから旅装を解くまで、それなりに時間がかかります。

まあ、そういうのを楽しめるような感性がないと、重慶大厦には泊まれない。

年代物のエレベータも、乗り合わせることなく、たまたま一人になると、それはそれで怖いw

ドアが開いた瞬間、向こうから暴漢が襲ってきたりして・・・

5階に着いて、開いていた窓から外をのぞくとこんな感じ。

こちらもコワイ(^ ^)

この左側が、指定された通路。

よく読めば、どこかに避難経路とか書いてあるんだろうけど、面倒くさい。

よくないことだとは、わかってます。

だって、みんな、ふつうにタバコ吸ってるし・・・

そんなことを考えながら、足を踏み入れたDブロック5階の通路。

扉を開きます・・・狭い

すげえな、こりゃ・・・うなぎの寝所だ^ ^

そして、トイレ兼シャワールームは「立錐の余地もない」という表現は合ってるだろうか。

さらに、お湯は出てきませんでしたw

加えて、エアコンも故障、頼るのは扇風機w

今まで泊まった中でも、狭い、お湯でない、エアコン故障の極めつき^ ^

それでもやっぱり重慶大厦いいわ

さっきまで仕事だったから、旅立ち感がハンパない。

これで4,000円というのが泣けるけど、旅とは結局のところ気分。

妖しさ満点の安宿に閉じ込められる非日常的感触を楽しみます。

ベッドに寝っ転がると、シーツは綺麗だ(^ ^)