雨の香港でただぼんやりと2階建てトラムを眺める幸せな週末

昨日は、仕事が退けてから、そのまま羽田空港へ。

そして香港エクスプレスの深夜便で香港へ飛んできて、午前中はマカオの街歩き。

香港に戻って来て、尖沙咀と廟街を歩いて、香港街歩きの感覚を取り戻した週末。

一夜明け、そのまま、楽しい週末になるはずなんですが、不気味なのが台風14号(コイヌ)の動き。

私は香港島側の上環に泊まっているんですが、対岸の九龍半島が雲に覆われ、そして雨が降りしきっています。

べつに、雨ぐらいどうってことないんだけど、台風がちょっとでも進路をかえると嫌だな・・・

コイヌと命名された950ヘクトパスカルの台風は、香港の沖約150kmの海上を、非常にゆっくりと南に進行中・・・

まあ、大丈夫でしょ・・・なんの根拠もない楽観(^ ^)

雨に振り込まれる上環のストリート

さて、雨は降り注ぐも、湿気を吸って、むしろしなやかな竹細工。

独特の金属音で走り抜けるトラムも、日常そのもの。

初めて気がついた・・・10月の香港って、涼しいんだね(^ ^)

おっと、先週は国慶節74周年だったんだ。

ビーサンの素足にあたる雨の雫が気持ちいい。

ほんとに、久しぶりの香港ですから。

街の風景すべてをじっくり眺めながら歩きます。

旅とは、観光地を見て回るだけではない。

何気ない日常の観察にこそ、旅の醍醐味があると、本気で思ってます。

なんて、空を見上げていたら、雨が本降りにw

徳輔道で2階建てトラムを眺める休日

私が立っている場所は「徳輔道」。

メインロードともいえる「干諾道」の一本陸寄りのストリート。

ここは、香港トラムが、そのまま西環へ向かうのと、ここでぐるりと折り返すのが集中する、いわば香港トラムの西の要衝。

だから、ただ突っ立って眺めているだけで、ひっきりなしに色鮮やかな2階建てトラムが次から次へと現れ、目を楽しませてくれます。

香港トラムの歴史は古く、開業はなんと1904年。

120年前! そして、日本が日露戦争に勝利した年^ ^

世界でも珍しい2階建のトラムは、縦に長い香港の背景によく似合う。

ときおりバスも入り込んでくる。そして、バスも2階建て。

香港には、何台のトラムが走ってるのだろうか。

観光客用に「120号車」なんてのがあるらしいから、120台は製造されたということでしょう。

風雨が強まる中、レールをギィギィ鳴らしながら走る姿はいじらしい。

あれ・・・車体に番号がふってある。

あの赤いのは「156号車」。120どころじゃないじゃん^ ^

香港の風物詩ですね。香港の楽しみ方の一つ。

天候が悪いせいか、まわりに観光客もなく、なんの気兼ねもなく、眺め続けられるこの幸福感。

日本に帰れば、あの忌まわしい仕事が降りかかってくるんだから、異国にいるときくらい、自分の時間は自分で自由に使いたい。

広告効果も高い? 面積の広いトラムの広告

日本では、100%テレビもCMも見ないエンタメ不知人間が、香港で夢中になって広告を目で追ってる(^ ^)

次から次へと展開される、このスピード感。ほんとにCMみたいだ。

面積が広いから、効果も相応に高いのだろうか?

広告料も、それなりに高かったりして。

香港って、ほんとに楽しいな・・・

北角まで行くトラム。

でも、香港のトラムは、乗るよりも眺めている方が楽しいね。

傘はいちおうさしてるけど、ほぼ役に立ってない。

でも、びしょ濡れでも気持ちいい、10月の香港。

1時間も突っ立ってただろうか。

この、時間を贅沢に使えていることこそが、旅人が息を吹き返した2023年の証。

では、少し丘を登り、ハリウッドロードでも歩いてみましょうか。