香港島の風物詩2階建トラム旅 見どころの多い湾仔〜銅鑼湾〜北角

今夜のホテル、「ルネッサンス香港ハーバービュー(香港萬麗海景酒店)」は、なにをかくそう、我が旅人生において、もっとも高級なホテル。

早る気持ちを抑えつつ14時にチェックインすれば、そこには期待を裏切らなさそうなバルコニーからの光景が。

香港で、素晴らしい夜景をホテルの窓から手に入れようとすれば、一定額以上の投資は必須。

こりゃ、夜景が楽しみだな・・・

香港島のトラム旅「湾仔〜北角」

でも、まだ14時。

ホテルにおさまる時間じゃない。

というわけで、ここ湾仔(ワンチャイ)から、てきとうにトラムに乗ってみようと思いました。

ようするに、午前中の「てきとうなバス旅」に続き、「てきとうなトラム旅」です。

ルネッサンスホテルから、まっすぐペデストリアンデッキを歩くと、有名なヘネシーロードをまたいで、そのままトラムの走る荘士敦(ジョンストンロード)に出ます。

午前中のバス旅とはうってかわって、なんか人混みになってます。

香港人と一緒に道のど真ん中に立ってると、待つこともなく、レールを削る音を立てながらトラムがやってきました。

ちょっと、おとなしめの外観。

外観はおとなしめだったけど、車内は激混み。

寸分の隙間もないので、上階に避難・・・

しかし、階段の途中でストップ。

今日は金曜日。そして夕暮れも近い。

これが香港の日常なのかと、嬉しくなります。

 

それでも、2つ3つ駅を過ぎると、降りる客もいて、座れました。

トラムは、香港島の大商業地「銅鑼湾(コーズベイ)」に差し掛かったようです。

グランドフロアの真新しいテナントと、上階の古ぼけたビルの対照が楽しい。

2階建ての乗り物から見下ろす景色は、気持ちいいな。

元気寿司のサーモンが、目の高さにくる。

ほんとに香港は、日本からの水産物の輸入を禁じてるのかいな。

信濃町かと思ったら、「信徳街」。

銅鑼湾は香港島の商業の中心。交通機関の作りも複雑。

その「信徳街」で、ようやく最前部の席をゲット。

やっぱり、最前部は気持ちいいな^ ^

前方を行くトラムの乗客の表情も手に取るように。

対向のトラムも

たまに、前方を塞ぐようにトラムが横切るのでビビる。

こちらがわ、スピード落とさないし。

バスの時は、さすがにブレーキがかかりますw

トラムは、大きく右にカーブして、北角方面へ。

フィンテックって、日本の造語かと思ってた。

トラムから見物 北角・春秧街の賑わい

さて、トラムは北角の西端にたどり着きました。

私が乗っているトラムは北角行き。

筲箕湾へ向かうトラムは、ここを直進しますが、我がトラムは左折。

じっとみていると、ポイントがキリキリと切り替わります。

誰が操作してるんだろう?

それとも自動? 

砂が詰まったらどうするの?

と、いろんな想像を呼ぶトラムの分岐点。

大通りから小路へ入るワクワク感を、トラムの上からも楽しめる北角終点のトラム。

ここから、ウワサには聞いていた「春秧街(チュンヨン)」。

聞いてた通り、八百屋さんが並んでます。

トラムはまさにこの八百屋さんの並びを眺めるために走っているようなもの。

だって、この辺まで来ると、香港市民はみんな降りて、トラムはガラガラですから。

というわけで、春秧街の独占見学ツアー開始。

左側がビル下のテナント、右は路上市場と整理されてるみたいです。

香港は、まぎれもなく世界の商業都市。

でも、少し中に入るだけで、こんな光景が見れるのが嬉しい。

沢木さんが旅した頃は、もっと野暮ったかったんでしょうけど。

そんなことを考えながら、眼下を眺めていると、トラムは300mほどの春秧街の東端に。

北角が終点のトラムでないと味わえない旅。

ここで、一旦終了です。

眼下では、化粧屋さんがメイクアップしてました。

香港島の下町「春秧街」を歩いてみる

「春秧街」は、午前中に歩いた「深水埗」と並んで、香港の名物下町。

とにかく、生臭さとともに、いろんなものを売ってます。

見上げれば、室外機の突き出る高層マンション。

これぞ、香港だね(^ ^)

住民の方にとっては、国安法が様々なものを変えてしまったんだろうけど、一旅行者の目には、さほど変わってない光景にほっとします。

中国語でスーパーは超市。

それが超級市となると、どんな意味になるんだろう?

歩いて楽しい「春秧街」でした。

香港島 夕暮れのトラムの旅

では、日没の早い香港に薄暮が迫ってきました。

ルネッサンスホテルに帰りましょう。

香港島には、何両のトラムが走ってるんだろう。

おや、このトラムは女性運転手でした。

金曜日の夕方。

慌ただしさをみせる銅鑼湾。

日中、バスに乗った時はガラガラで、ちょっとびっくりしたものですが、やっぱりここは香港。

日本の「そごう」もうらやむ賑わいぶり。

アジアの熱狂ですね。

湾仔に帰ってきました。

日が沈み、クルマの数も多くなります。

湾仔ペデストリアンデッキからの眺め。

どの角度から眺めても美しい街。

香港は、自分がメタバースの世界に入り込んでしまった気分になります。

ここからは、一夜明けて、ふたたびトラムで繰り出した銅鑼湾。

純粋にトラムを眺めるなら、銅鑼湾の百德新街にある、このロータリー型歩道橋がおすすめ。

ここね。

この歩道橋からの眺めで、香港の街の縮図がわかります。

道ゆく人も、走り回るトラムもバスも。

渋滞における、トラムとクルマの駆け引きも。

トラムがUターンする様子も。

観光用のトラムもあるのか、なんて発見もあります。楽しい街香港。