今夜のホテルは、「イビス香港セントラルアンドシェンワン」。
セントラルアンドシェンワンとは、漢字で書くとたぶん「中環&上環」。
まさに、香港島のど真ん中に建っているかと思いますが、実際の場所は、むしろ上環から西よりの西營盤にかけてのエリア。
しかし、上環のマカオ行きフェリーターミナルからは、距離は1kmもない。
歩いて10分程度の場所です。
ターミナルから、香港島のメインロードをまたぐと、二階建てトラムが目に入り、思わず懐かしみます。
二階建てトラムを懐かしむ徳輔道西通り
私は、今まで旅してて、二階建てのトラムに出会ったことは、香港以外ではない。
と思って、軽く調べてみると、本家イギリスと、エジプト・アレキサンドリアしかないみたい。
出くわさないわけだ^ ^
この二階建てトラムが1/1鉄道模型のように可愛く走る姿は、見ていてとても楽しく、時間を忘れてしまいます。
カラーリングや広告も、どのくらいの種類があるんだろう。
しかし、あまり見とれすぎていると、容赦無く時間が過ぎていくので、ホテルへ向かいます。
すでに16時を過ぎています。
キャリーを転がしながら歩いているのは道西。
中環から西環へいたるメインロード。
そして、少し陸側へ徳輔道西通りに入ったあたりに、
今夜から2泊する予定の「イビス香港セントラルアンドシェンワン」がそびえたってました。
有効期限切れの「オクトパスカード」に息を吹き込む
さて、ホテルレビューは後回しにして、夕暮れ迫る香港の街に繰り出します。
午前中だけ、などと考えていたマカオに昼過ぎまでいたものだから、すでに時刻は16時過ぎ。
10月の香港の日の入りは意外と早く18時。
今日は、ネイザンロードを懐かしみながら歩いて、香港島の夜景を見るくらいしか行動できないかな。
ホテルから上環駅は徒歩数分。MRTで九龍側に渡りましょう。
ところで、日本からはるばるかかえてきた「香港オクトパスカード」。
生まれて初めて香港に渡った6年前に作った、思い出深きカード。
この「オクトパスカード」は、香港では外すことができない優れモノ。
だって、ここにチャージしておくだけで、トラムからバスからMTRから、なんでもござい。
ところが、私のパスは、最後に使ってから、もう5年以上経っている。
香港との再会が5年半ぶりなんだから、当たり前ですが、この、おそらく無効になっているであろう「オクトパスカード」に息を吹き込むのも、この週末旅のミッションのひとつ。
しかし、方法は簡単で、MTRの駅の客務中心に行けばいいだけ。
あっさりと、息を吹き込んでくれました。
手数料をいくらか取られた気がしたけど、気のせいかな・・・
ともかく、MRTフリーパスを手に入れて、香港のスピードの速いエスカレーターで地下に潜ります。
エスカレータを歩く、歩かない、なんて論争があるみたいだけど、このくらい早けりゃ、歩く気も起きないかも。
日本のエスカレータは遅すぎます(私見)
海底を日常的に通過するなんて、古代の人が見たら、どう思うだろ^ ^
賑やかだった週末のネイザンロード
さて、尖沙咀駅で降りて、地上に出てみると・・・
懐かしの雑踏が広がってました。
いいよなあ・・
この、都会感と、わい雑感と、南国感が、秩序なく入り乱れる雰囲気。
香港は、まだ4度目なのに、やはり、なんかほっとしてしまうネイザンロード。
週末の香港アベニュー・オブ・スターズ
ネイザンロードを南に歩き、アベニュー・オブ・スターズへ。
土曜日の夕方なので、こちらもひときわ賑わってました。
国安法の施行で、香港は過去の姿形をすべて変えてしまったのか、と危惧してましたが、少なくとも観光客目線では、いまのところ変化なし。
そして、香港市民のかたの表情も変わりないように思える。
どうなんだろね、国安法。
香港が中国に返還されたのが1997年。
それから四半世紀もたたない23年後、国安法が施行。
香港人の他の国への移住が増えているという。
プロムナードをうめつくす香港人の中にも、そういった考えの人がいるのだろうか。
私は、政治素人で部外者なので、是非を語るわけにはいかないけど、移住なんて考える人は、間違いなく人間の「権利」と「義務」をしっかりわかってらっしゃる人だと思う。
さて、かたいハナシはそのくらいにして、薄暮がかる香港島を眺めます。
あまりにも素敵だ。
高さ415m。
世界で9番目に高いとされる国際金融センタービルがひときわまばゆい。
てっぺんの位置は、ビクトリアピーク展望台の位置と、ほぼ同じ高さ。
人間は、ほんとにどうして、こんなバケモノみたいな建物を造れるんだろうw
左手には、中環の高級ホテルが林立してる。
たぶん、一生泊まることないだろうな・・・
では、本日のところは、廟街で食事でもして、ホテルに戻りますか。
見てると雲の動きがとんでもなく早く、台風14号が、まだその辺にいることを思い出しました。
では、映画の女神像にさようなら。
私にとって香港がお気に入りのひとつなのは、異国の香りはムンムン漂うのに、肩の力を抜いて歩けるからだろうな。
ネイザンロードの交差点前に立って、感慨にふけります。
今の時点では、静かに忍びよっている「台風14号」が、どんな厄災をもたらすのかいざ知らず(^ ^)