雨足が強くなってきて、別の不安がもたげてきます。
つまり、台風が予想以上に激しくなると、香港とマカオを結ぶ交通機関が全滅。
すなわち、香港に戻れなくなる。
まったくありえない話ではないので、少々急足に・・・
雨でも賑わう「聖ポール天主堂跡」
急ぎ足に、と言っても、「聖ポール天主堂跡」に通じる道はマカオ歴史地区においても、もっとも賑やかな通り。
お土産屋さんからは声がかかるし、おいしそうな匂いもしてくる。
要するに、ここは急ぎ足で歩く通りではないけど、行く先に薄っぺらい城跡が見えてきました。
あれこそが、「聖ポール天主堂跡」。
6年前に来た時も、天気は雨で、賑わう人々のカラフルな傘でいっそう賑わって見えたものでしたが、まったく変わってませんでした。
正面の壁だけが残されたゴシック様式の教会。
これが、世界遺産にも登録されている、マカオで一番人気の観光名所。
壁のところまで登っていくと、グランドリスボアが奇抜な姿をさらしてました。
よくまあ、こんないびつな(失礼!)建物をつくったものです^ ^
大砲台&縦型美のマカオの街
では、「聖ポール天主堂跡」の一段上、大砲台に上がってみましょう。
ここは、かつてのポルトガル植民地時代の要塞です。
当然、要塞時代はグランドリスボアなんかありませんでしたが、
なぜか、狙っているようにも見えるw
この大砲台からは、新旧入り組んだマカオの街を360度展望できます。
マカオの街って、ほんとに縦型の街。
縦型美なんて言葉があるのかどうか、知らないけど、まさにぴったりくる言葉だと思う。
この街には、エアコンの室外機がいくつあるんだろう?
何気ない日常風景こそ、ずっと眺めていて飽きない。
だから旅は楽しい。
モンテの砦から眺める中国大陸
反対側のポール天主堂跡の方へ回ってみました。
この、薄っぺらの壁を見ると、どうしても「ワンピース」のモンブランクリケットの家を思い出してしまう(^ ^)
倒れてしまわないか、心配になるけど、ちゃんと裏側で補強されているようです。
細い湾を隔てて向こう岸は、中国大陸。
位置的には珠海市ってことになるのかな。
中国の観光ビザはまだふつうにおりないけど、香港&マカオは訪れることができる。
一国二制度が使われたり、使われなかったり。
ほんとにここは、ずっといて楽しい場所だよね。
真新しいビル群のふもとに群れなす古い街並み。
という構図が変わってなかったことが嬉しい。
今回の旅は、香港メインのついでに寄ってみたけど、今度来る時は、マカオだけ3日間くらい、ひたすら路地という路地を歩きつくしてみたい。
3日も歩けば、たぶん道を覚えてしまうし、坂も多いから、いい運動になりそう。
雨はいったんあがったけど、そろそろフェリーの時間。
もう一度「聖ポール天主堂跡」を見下ろしてから、ふもとにおります。
縦型のマカオの街を、バス通りまで下ります。
狭い場所の容積を目一杯使い、その隙間から、時代が異なる建築物が、ちらりと見える快感。
誤算はただひとつ。
雨のマカオは石畳が滑る。何度転びそうになったことか。
ビーサンで来た自業自得(^ ^)
このガス灯も素敵だな・・・
ふもとまでおりると、いきなり目の前をスポーツカーが。
マカオGPの前兆?
ていうか、マカオGP、今度見に来るか。
バスに乗って、フェリーターミナルへ。
わずか4時間のマカオ散策だったけど、とても楽しかった。
今度は、ほんとに数日の時間をとって、マカオの路地を隅々まで歩こうね^ ^