【クアラルンプール ⇒ ドバイ】エミレーツ航空ビジネスクラス搭乗記  人生初の自腹切った夢空間

2023年8月2日は人生で初めての「ビジネスクラス」に自腹切って乗る日。

私は、ふつうの庶民ですから、飛行機のビジネスクラスはマイルでの特典航空券に限られる。

ビジネスクラスのチケットは、路線や距離にもよりますが、数十万円もするのがふつう。

いくら旅好きの私でも、飛行機代に数十万円はかけられません。

それが、エミレーツ航空さんは、ビジネスクラスに階層を設け、座席指定や獲得マイル数、ラウンジ利用やチケット変更の可否などに差をつけることでリーズナブルなビジネスクラスを提供してくれています。

今回私が乗る便は、クアラルンプールからドバイを経由して、サウジアラビア・ジェッダまで。

  航空会社 便名 シート フライト
8/2(水) エミレーツ EK345 8K クアラルンプール10:15 ⇒ ドバイ13:10
8/2(水) エミレーツ EK803 7K ドバイ15:40 ⇒ ジェッダ18:00

チケット代は約19万円かかりましたが、

  • クアラルンプールからジェッダまで、フライト2本で7,228km。
  • 乗り継ぎ含め、約13時間乗っていられる。
  • 完全なプライベイト空間。シートもほぼフルフラット。
  • 機内食は乗り継ぎがあるので計3回の提供。そして、高級酒飲み放題。
  • 昼行便なので、窓の外の景色も楽しめる。
  • JALのマイルを3,149マイル獲得できる。

これで19万円ならお得だと思うのですが、いかがでしょうか^ ^

1kmあたりのコストは26.3円。タクシーよりも安い。

JALマイル3,149を特典ビジネスに使えば、5倍の価値として15,745円が割り引かれると考えることもできる。

そしてなにより気分の問題です。

客を客として扱ってくれるような豪族体験を、空の上で味わえるのですから。

では、格式高いエミレーツ航空のビジネスクラス。搭乗に参りましょう。

動画はこちらです

ラウンジからゲートの移動は要注意なクアラルンプール国際空港

フライト時刻10:15に対して、ボーディング開始はなんと50分前の9:25。

私は、飛行機はギリギリに乗り込む派だけど、ビジネスの場合は雰囲気や設備を楽しむために、なるべく早く乗り込みたい。

そこで、連絡バスへの乗車時間も考慮してラウンジから移動開始。

連絡バスでコンコースを移動します。

ANA機で到着した3時間前にも通った各ゲートへの中継地。

マレーシア航空の機体が見えました。

ところが、ここからが実は大変。

考えてみれば、イミグレ通過の際は、セキュリティチェックをやってない。

ゲートに向かう直前で、荷物検査がはじまるのでした。

10分ほどで通過できましたが、行列が長ければ30分とかかかる場合も容易に想定できます。

クアラルンプール国際空港のゲートへの移動は、この時間も考慮して動いた方がいいですね。

エミレーツE345便 777-300ER機ビジネスクラスに搭乗

そしてC26、エミレーツ345便。ドバイ行きのゲートに落ち着きます。

中東だけでなく、ドバイ乗り継ぎで欧州の各方面へ向かう日本人旅行者に人気のあるエミレーツ。

でも、同じドバイ行きでも、他国からフライトするところに意味がある。

だって、この時点で日本人皆無。

イスラム系の人々も増えて、ぐっと旅情が高まります。

旅情とともに、孤独感も高まるところがたまらない^ ^

ANA機の中では、完全に浮いていた白装束も、周囲に溶け込んでいます。

さて、満を持して、エミレーツの機体に搭乗・・・ドキドキ^ ^

おおーッ・・・と思ったら、これはファーストクラスw

777-300ERは、ビジネスの席に行く途中に、ファーストクラスの席を通過するんだ。

ていうか、ファーストクラスのシートをまじまじとみるの初めて。

しかしすごいなこれは・・・ほんとにホテル並だ。

ファーストクラスエリアを通過して、こちらがビジネスクラス。

そして8Kという私の席。

庶民の私には、これでも十分に素晴らしい空間です。いや十分すぎる・・・

777-300ERは座席数354のうち、ビジネスが49。

2-3-2という7席の配列が7列並んでます。

ANAのB787-8機のような完全分離ではないけど、シートとシートの間に隔離板があります。

座ってみると、完全にプライバシーは確保されますね。

それでいて、妙な圧迫感も感じさせない構造。あっぱれです^ ^

いやあ、月並みな言葉しか出ないけど、素晴らしい空間だな、これ。

ドバイまで7時間の旅は、今までの私のフライト体験の中でも、ひょっとしたら最高の空間になるかも。

なんて、勝手に悦に入っていたら、私の無邪気ぶりを察したのか、CAさんが記念写真を撮ってくれました。

一生の思い出に残るサービスありがとうございます(^ ^)

19万円分の幸せという顔してるわ・・・w

EK345便 マレーシアの上空へ

まもなく機体は滑走路へ。

その前にウエルカムドリンクを提供してくれているCAさん。

オレンジかアップル、あるいはコーラだったので、アップルジュースをオーダー。

並々と注がれたアップルジュースとともに、ドバイまで5,528kmのフライトがはじまりました。

ゲートで機体を休めてるANA機。ひょっとして乗ってきた便?

こちらはマレーシア航空。

インドを横断するフライトコース。インドの大地見ることできるかな。

マレー半島の上に舞い上がるエミレーツ機。

クアラルンプール国際空港は、都心からかなり離れてるので、離陸すると熱帯の大地そのもの。

マラッカ海峡に泥土をそそぐ熱帯の川。

そして眼下には、マレーシアのビーチリゾート「ポートディクソン」の町が広がります。

そして沖合には、海峡を行き交うタンカー。

素敵な眺めだね・・・これだから飛行機の旅は素晴らしい。

機はUターン気味に機首を西に向け、マラッカ海峡上空へ。

さすがオイルロード。

水深浅そうな海峡に、大型のタンカーがひしめき合ってます。

日本のタンカーもいるかな。

 

特徴的な水上集落と、東南アジア最大のハブ港を目指しているクラン港を右手に見て、機は水平飛行に入りました。

ドバイ到着は13:10。あと6時間20分の旅。

機も、まもなくインド洋に出ようというところ。

そろそろ、食前酒の時間かな。

機内でいただくサンテミリオン・ワイン

配られたメニューを開きます。

ワインリストと別々になってるのがすごい。

さてさて、楽しみな食前酒。

イスラム教国家間のフライトなのに、お酒を提供してくれるエミレーツの柔軟さに感謝。

ここは、フランスボルドーのサンテミリオンワインをオーダー。

CAさんが愛想よく注いでくれるワイン。

これだけでも日常生活では体験し得ないイベント。

揺れても平気なグラスホルダーがあるので安心。

そしておつまみ。オリーブのおつまみなんて初めてだ。

そして、赤ワインにすごく合います。

したがって、いくらでも飲めてしまうのが困る。

私の酒好きを見透かして、ホルダーにカラのグラスを置いておくと、すかさず注いでくれるエミレーツさんの超VIPなサービス。

こんな具合に。銘柄聞かないけど、もうわかってるのかなw

いやあ、ほんとに幸せだ。

エミレーツさんだけでなく、この時間を作ってくれた家族や同僚に感謝したい(^ ^)

インド洋上に出た瞬間に、雲につつまれた下界。

それでもいい。非の打ちどころがない旅の序章に乾杯!

機はアンダマン・ニコバル諸島を過ぎ、ベンガル湾上空へ。

アラブ風メゼの前菜に感動

窓にシェードが音もなくおりてきて、いよいよランチのはじまりです。

ランチは、前菜にメインコースを3種類から選べるみたい。

私は、サウジアラビアへ向かってます。

だから当然、アラビア料理の「トラディショナル・アラビック・メゼ」。

そして、メインは「チキンサティ」としました。

メインは他に、プラウンカレーやポモドーロ(トマトパスタ)があります。

お腹空いてるし、全部食べたいw

テーブルクロスがかけられます。

運ばれてきた前菜「アラブ風メゼ」。

アラビア料理大好きなんだよね、私。

レバノンで、がっつくように食べたの思い出すなあ・・・

サンドイッチにするナン風のパンは3食分。

でも、料理はどうみても3食分以上ありそうだけどw

豆をペースト状にした「フムス」が2種類。

奥にある葉っぱは、「ブドウの葉の詰め物」だそうです。さて、いかなる食感だろう?

本格的なナイフにフォークが、とても機内にいるとは思えない。

ではいただきましょう。

この作法からして、アラビア料理はいいな。

調味料もあります。

いつの間にか、ワインが追加でそそがれてました。

メゼを食べるの、それこそレバノン以来だから4年ぶりか・・・

ヘルシーな食感、そして酸味の効いた味付けがたまりません。

前菜と呼ぶにはボリュームいっぱいのアラブ風メゼ。

実際、メゼって主菜でもあるからね。

メゼをペロリとたいらげて、ふたたびワイン。

死語かもしれないけど「控えめに言って最高」^ ^

チキンサティのエミレーツ風ランチ&デザート

さて、メインディッシュが運ばれてきました。

チキンサティ。これはマレー料理だね。

クアラルンプールからドバイに向かってるんだから、メゼとサティの組み合わせはぴったりだ。

熱々のサティ。とてもいい香り。

1本食べてみると、とても柔らかい。どんな鶏を料理したんだろ?

ワインがすすんじゃう料理だよ^ ^

1本づつ食べるのは忍びないので、全部串から外していただきます。

食べ終わって、満足していると、すかさずデザートが運ばれてきます。

美味しそうなチーズケーキだ・・

これはなんだろ?

チョコでした。

ごちそうさまでした。

地上で食べるより何倍も美味しい、エミレーツさんの豪華なランチでした。

160度リクライニングで快適なお昼寝

ランチが終わり、振り返ると、乗客の皆さんのアタマが見えない。

クアラルンプール時間は14時。ちょうどまどろみたい時刻。

では私も、160度のリクライニングをフルに倒して、お昼寝といきますか。

ボタンひとつで、勝手に動いてくれるシート。

隣席が空席なので、気を使う必要なし。

160度といっても、感覚的にはフルフラットです。気持ちいい・・・

さて、ウオークマンの音楽&ノイズキャンセリングヘッドホンでお昼寝タイム。

ドバイまで4時間半。2時間くらい眠れるかな・・・

チキンポークボウルの軽食

昨夜はANAのビジネスシートでよく眠ったとはいっても3時間あまり。

すなわち寝不足なので、ぐっすり眠りました。

もともと飛行機の中で眠るのは得意技なので、シートが160度も倒れたらまさに水を得た魚です。

インドの大地とインド洋は、残念ながら分厚い雲に覆われて拝めませんでした。

機は、アラビア海からペルシャ湾へ入ろうとする頃。

はかったようにCAさんが現れ、軽食をすすめにきます。

チキンポークボウルという料理がどんなものかわかりませんでしたが、冷たい軽食を選びたくてオーダーしました。

そして運ばれてきた「チキンポークボウル」。

イスラム圏で「ポーク」? と思ったけど、違うみたい。

メニューを直訳すると、「四川風ポーチドチキン」「きゅうり」「椎茸」「春雨麺」などなど。

いわゆる冷麺ですね。2カ月前に食べた平壌冷麺とは、つくりが違うけど、さっぱりしてて美味しい春雨麺でした。

どこの国料理なんだろうか?

※あとで調べたら、「チキンポークボウル」自体はハワイアン料理とのことでした。

チョコの盛り合わせもいただきます。

銘柄はわからないけど、どこかの高級ブランドを思わせる美味しさ。

機はドバイまで800kmあまりとなって、いよいよ最終コース。

素晴らしかったエミレーツさんのビジネス体験もあと30分ほど。

コックピットからは、ドバイの摩天楼が見えるんだろうか。

雲が切れて、アラビア半島が顔を出しました。

砂漠の風紋が美しい。

あっという間だったエミレーツのビジネス体験でした。

まだドバイからジェッダのビジネスがあるので、楽しみが半分残されてるのが嬉しい。

羽田⇒ドバイ⇒ジェッダだとおそらく70万円以上するビジネスクラスも、クアラルンプールからなら19万円。

エアアジアなんかでクアラルンプールへ飛んだのち、エミレーツを利用するプランを組めば格安で体験できると思います。

旅好き、飛行機好きなら1度は体験したいビジネスクラス。

マイルではなく実費を投資しての初体験。

19万円の価値はありました。

一生の記憶財産になると思います(^ ^)

今回の5泊8日サウジアラビア&オマーン弾丸ひとり旅の全行程・旅費などのまとめはこちらです

 

ビジネスクラス搭乗記はこちらもどうぞ

2018年7月 ANA 成田 ⇒ メキシコシティ

2018年7月 ANA メキシコシティ⇒ 成田

2019年8月 ANA 成田 ⇒ デリー

2020年1月 JAL 台北 ⇒ 成田

2023年4月 エチオピア航空 成田 ⇒ ソウル仁川

2023年4月 アシアナ航空 ソウル金浦 ⇒ 羽田

2023年6月 ANA 羽田 ⇒ ソウル金浦

2023年6月 ANA ソウル金浦 ⇒ 羽田

2023年8月 ANA 羽田 ⇒ クアラルンプール

2023年8月 エミレーツ航空 ドバイ ⇒ ジェッダ

2023年8月 ANA クアラルンプール ⇒ 羽田