とうとう帰国の時間が来てしまいました。
ホテルで、荷物を受け取り、タクシーを呼んでもらいます。
そして、土砂降りの雨の中、ANAの発着するメキシコシティ国際空港のターミナル1へ。
帰国便も、往きと同じビジネスクラスです。
楽しみが尽きません・・
メキシコシティ国際空港でメキシコにお別れ
空港に着いたのは20時過ぎ。
2:20のANA便は、当たり前ですが、まだチェックインの気配なし。
一応、カウンターに顔を出してみましたが、チェックインは22時ごろとのこと。
じゃあ、それまでは、時間を潰しますか・・
もう、ウォークマンがあるので、時間の使い方に困ることはありません。
セブンイレブンで買ってきた水とサンドイッチで、軽い夕食。
そして、音のシャワー・・・
音楽を聴きながら、旅の振り返り・・
今回の旅は、メキシコ・シティの空港にはじまり、メリダ、カンクン、ハバナ、トリニダー、ハバナ、メキシコ・シティと、またこの空港に舞い戻ってきました。
ANAが直行便を就航させているとなると、このパターン、またありそうだね。
空白の時間が過ぎて、チェックイン開始。
ビジネスクラスのカウンターで、現地のグランドスタッフが、カタコトの日本語で、精いっぱいのおもてなしを演じてくれる。
席は5A。往きと同じ席ですね。機体も同じだったりして。
ANAラウンジでのVIP対応
それでも、まだ、フライトまで4時間近くあるので、ANAラウンジに寄ってみました。
ここは、プライオリティパスでも使えるみたいですが、ビジネスのチケットを出して入場すると、フルネームで呼ばれ、すごいことに・・・
現地の人が、フルネームで私の名前を呼ぶんですよ。
そんなにVIP扱いを気遣わなくてもいいんだけど。
「なにか、ご要望はございますか?」とたずねられたので、
まずシャワーを浴びたかったので、シャワールームをオーダー。すぐに入れました。
さっぱりして、シャワールームから出てきて、ソファでくつろぎます。
こんな贅沢しちゃって、いいんだろうか・・
くつろいでると、また
「なにか、ご要望はございますか?」
カプチーノをオーダーしました。
家族と同僚へのお土産を眺めながら、音楽を聴きます。
ちょっと、お腹すいてきた。何か食べようかな・・
サンドイッチをいただくことに。
お酒は、機内で飲みたいので控えます。
やっと搭乗時刻が近づいてきました。
午前1時半。
24時間稼動の国際空港も、さすがに静まりかえっています。
再びANA788機のビジネスへ搭乗
優先搭乗で、機内へ。
往きと同じく、素晴らしい対応。
「〇〇さま、ご旅行お疲れ様でした。」ほんと、こっちが恐縮しちゃいます。
「新聞をどうぞ。」「シャンパンはいかがでしょうか?」
そういえば、wifiがほとんどつながらず、日本の出来事を知る由もなかった8日間。
新聞を見てびっくり。
西日本の豪雨と、オウム真理教の死刑・・・
8日の時を感じます。
往きと同じ5Aだけど、スイッチ類が微妙に違う。同じ機体ではないみたい。
搭乗率は、半分より少ないくらい、往きよりも乗っています。
いよいよフライト。
8日間の旅、楽しかった・・・
メキシコ・シティを離れます。
わが日本まで7,004マイル。13時間の旅。
おいしい赤ワインで旅のふり返り
食事は、明日の朝の1回のみ。でも、常時、軽い和食や軽食はいただけます。
私は、ワインとおつまみでいいや・・・
往きと同じく「本日のワイン」をオーダーすると、白ワインとのこと。
ちょっと思案して、「ピノ・ネロ・トレンティーノ・DOC モクナー 2012」のレッドをいただきました。
赤ワインの方が、お酒飲んでる気がするんだよなあ(笑)
音楽を聴きながら、ワインを味わい、飛行機の中で、足を伸ばして、ゆっくりくつろぐ・・・
こんな贅沢ってあるんだろうか(^^)v
おいしいワインで、杯がすすみます。
すると、間髪入れずにCAが来てくれて、注いでくれます。
おつまみも、品を代えながら、次々と。
ワインを何杯もおかわり。
ちなみに、この成田とメキシコ・シティのビジネスクラス往復に要したマイルは85,000マイル。
日常生活の消費を、マイル獲得に注げば、そんなに難しいことではありません。
私は、マイレージ会員になった2016年5月から、この特典航空券を予約した2017年6月までの約1年で、85,000マイルをためました。
内訳は、フライトで得たマイルが21,287マイル。ANAダーナースカードの決済(ダイナースクラブのポイントモールを含む)で60,713マイル。入会ボーナスなどのマイルが3,000マイル。
クレジットカードで、年間4~5百万円決済している人なら、毎年ビジネスの特典航空券を得られるんじゃないでしょうか。
年間2~3百万円の決済でも、2~3年くらい待てば可能でしょう。
なにも、せっせとポイントサイトへ行って、FXや証券口座、使う必要もないクレジットカードなどをガンガン発行する必要もありません。
日常生活の工夫だけで得られる利益。私には、これで十分です。
ひたすら起きているつもりで、コーヒーもいただきました。
でも、音楽をとめて、本を読みだしたとたんに、旅の疲れが、どっと襲ってきました。
トイレに行って、歯を磨いて、ベッドをセットして就寝です。
(当たり前ですが、乗客の皆さん、みんな寝てました笑)
ぐっすり眠って、目が覚めると、機は太平洋のど真ん中。
もったいない、7時間も眠ってしまいました。
メキシコ時間は午前10:38ですが、日本時間は夜中の0:38。
だから、時差ボケ解消にも、このまま眠り続けたほうがいいに決まってます。
どうせ、外は何も見えないし・・・
そう思って、窓のオートシェードを開けると、東の空から、今にも昇りそうな太陽が。
目が覚めてしまいました。
日本まで、あと5時間。
このまま眠らずに帰国しても、そのまま日中を過ごせば、明日の夜は爆睡できるでしょう。
そうすれば、時差ボケにならずに、出勤できる。そういう計算にしました(笑)
太平洋上でうなぎの蒲焼&とんこつラーメン
ベッドに横になって、流れ去る太平洋の雲海を眺めます。
その昔、ブルートレインのB寝台個室で九州や北海道に行ったことがありましたが、たとえるなら、あんな感じ。
寝っ転がっていられるんだから、疲れを覚えるわけがない。ずっと乗っていたい気分です。
CAが私の様子を読み取ってか、
「〇〇様。もし、お食事がよければ、いつでもご用意できますが?」
朝食も、自由に時間決められるんだ・・・
急にお腹がすいてきて、
「じゃあ、お願いします。」
「和食、洋食、どちらにしましょうか?」
往きは洋食だったので、
「では、和食をお願いします。コーンスープもお願いできますか。」
「かしこまりました。」
満面の笑みでCAは下がっていきました。
しばらくして、運ばれてきた和食の朝食(といっても、現在、日本時間で午前1時。)
飛行機の中で、うなぎの蒲焼きなんて、そんな機会にめぐり合えるとは思わなかったな・・・
コーンスープも、味噌汁も熱々。
とっても、おいしい和食セットでした。
ちなみに、メニューはこちらです。
お目覚めのあとに、とあるのに、あと5時間もあるのにいただいちゃいました。
これから、ANA機は、太陽と追いかけっこしながら、日本に帰ります。
ANA機といえども、太陽には勝てないですけど、いい勝負。
だって、成田到着は午前6時ですから。
茜色の空を眺めながら、ブランデーをいただきます。
眠らないで、自作自演している私を見て、CAも笑ってるだろうな・・・
日付変更線を超えて東半球に。
日付変更線を東から西なので、日付を1日進めなくてはなりません。
ちょっと、損した気分・・
1年半前に、ブエノス・アイレスからの乗り継いだダラスからの帰りに太平洋を飛んだときは、アリューシャン列島の上空をかすめるように飛びましたが、今回は、そのまま横にまっすぐです。
日付変更線の上で、音楽を楽しむ。
一昔前だったら、仰天する行為。そんな経験ができる私は、本当に幸せ者です。
流れてきた曲は、杉山清貴「僕の腕の中で」でした。
飛行機に太陽が追いついてきました。
今度は、梅酒をロックでいただきます。
たぶん、(この人、なんて飲んべえなんだろう・・・)と思ってるけど、そんなこと、おくびにも出さないCAが素敵です。
太平洋上の夜明けは芸術です。
今回の旅を回想・・・
往きのビジネスに別れて、深夜にメリダ着。
その晩、生まれてはじめてテキーラを飲み、
翌日はウシュマル遺跡。その翌日はチチェン・イッツア。
そしてキューバに渡り、あふれ出るクラシックカーに目を奪われ、
カリブ海と、石畳のトリニダーとご対面。
森林浴もしたし、葉巻も買ったし、
そして、最後は、警官に捕まる。
警官に捕まったことなど、まるで彼岸のことのような、楽しい旅だった・・・
そういえば、ハバナの空港で出会った、元気なオジサン。
今頃、どの辺をバスで旅してるんだろうか・・・
やっぱり、旅は最高。鈴木誠也じゃないけど、最高で~す!。
(それで思い出した、旅の間、広島カープはどうなっているかな・・)
朝食が早すぎたせい?か、また小腹がすいちゃいました。
一風堂ラーメン 空の上のトンコツ「そらとん」をオーダー。
空の上で、とんこつラーメンを食べる日が来るとは考えなかったな。
太陽に追いつかれると、雲が太平洋を隠します。
朝食ラーメンのあとのデザートをいただきます。
日本が近づいてきました。
旅も終わってしまいますね・・・
そして、定刻6:20に成田空港第一ターミナルに到着。
ANA機、そしてCAのみなさん、楽しいフライトをありがとう!
ひょっとして、成田到着の一番機かな。到着ロビーには誰もいません。
10日ぶりの日本。
ふと、もう一度、思い出しました。
ハバナ空港で会った1人旅のおじさん、今頃は、どこをバスで旅してるかな・・・
私は、勤め人。必ず、帰ってこなくてはならない。
私にも、行く先行き先で、安宿に泊まり歩いて、帰国を意識する必要のない旅をできる時期が来るだろうか・・
でも、おじさんも言ってた。
「現役の頃は、仕事が第一。時差ボケを振り払って、仕事してたよね。」
すがすがしい気持ちで、JRで帰途につきます。明日からの仕事も頑張ろう!
いつも通り、旅の神様に感謝!です。
※最後まで、お読みいただきありがとうございました。