それにしても、遠くに行くってのはいいもんですね。
日本とは反対といってもよい大西洋に浮かぶ島カナリア諸島・テネリフェ島。
島のどこにいても大西洋を望むことができる島。
自分は、日本から遠いところにいるという観念だけで、心が洗われるような気がしました。
そんな4泊6日弾丸紀行をまとめてみましたので、同方面への旅を企画されている方がいらっしゃいましたら、ぜひ参考にしてみてください。
(とはいうものの、4泊6日では短すぎ。最低でも6泊8日くらいの行程にしたほうが、よろしいかと思います。)
カナリア諸島・テネリフェ島 弾丸旅行 全行程
今回の旅の全行程がこちらです。
時系列にリンクを貼ってありますので、読みたいところからどうぞ。
全23話の写真たっぷり長編旅行記です。
日付 |
午前 |
午後 |
---|---|---|
12/29(土) |
成田 ⇒ モスクワ ⇒ マドリード |
|
12/30(日) |
マドリード ⇒ テネリフェ島 |
テネリフェ島観光 |
12/31(月) |
テネリフェ島観光 |
テネリフェ島観光 |
1/1(火) |
テネリフェ島観光 |
テネリフェ島 ⇒ マドリード |
1/2(水) |
マドリード ⇒ モスクワ |
モスクワ ⇒ 成田 |
1/3(木) | 成田到着 | (ロストバゲージ・・笑) |
年末年始ということで、旅費も極力抑えなくてはならず、往復の飛行機をアエロフロート航空にしました。
その関係で、出発日の半日を無駄にしてしまう日程ですが、年末は仕事も忙しく、疲れもたまっているだろうし、結果論的には、この日程で正解だったと思っています。
マドリードの宿泊も無駄に思えますが、これは仕方ない。
たぶん、仕事を退けてすぐに飛行機に乗っても、その日のうちにはテネリフェ島にはたどり着けないと思います。
誤算だったのは、日が短い冬のヨーロッパ。
マドリードは朝8時でも夜が明けておらず、せっかくマヨール広場のすぐ近くのホテルをとったのに、闇に溶け込む町並みしか見れなかったこと。
まあ、マドリードなら、どこかで行く機会でも出てくるでしょう。
心残りは、あと1~2日あれば、グランカナリア島など、他の島にも渡れたかもしれなかったこと。
でも、これは贅沢を言っても仕方ありません。
でも、カナリア諸島、次回があるかな・・
テネリフェ島までのフライトスケジュール
航空会社 | 便名 | フライト | 乗継ぎ時間 | |
---|---|---|---|---|
往き |
アエロフロート 航空 |
SU263 | 成田13:10 ⇒ モスクワ17:35 | 2時間5分 |
SU2604 | モスクワ19:40 ⇒ マドリード23:00 | 宿泊 | ||
エアヨーロッパ | UX9059 |
マドリード7:05 ⇒ サンタクルス9:00 |
||
帰り | イベリア航空 | IB3939 |
サンタクルス18:55 ⇒ マドリード22:40 |
宿泊 |
アエロフロート 航空 |
SU2501 | マドリード11:20 ⇒ モスクワ18:30 | 1時間25分 | |
SU264 | モスクワ19:55 ⇒ 成田11:40 |
アエロフロート航空は、値段の割には、2×2で座席はよく、機内食も美味しかったのですが、お酒がない(笑)
これは、なんでだろ?? お金払ってでも飲みたかったんだけどなあ・・・
それにしても、アエロフロート航空のCAは、相変わらず美人ぞろいでした。相変わらずといっても、2回目の搭乗ですが、ほんとにスラブ系の女性の美しさには舌を巻きます。
ちなみに、帰路のマドリード発は11:20。
ということは、なにも前夜にマドリードに戻ってなくても、テネリフェノース空港を早朝に出れば、乗り継げるという計算もありました。
しかし、マドリードでの乗り継ぎ時間が十分ではなかったのと、やっぱりマドリード中心部くらいは見たいな、という誘惑に駆られ、マドリードで前泊というスケジュールを選びました。
その挙句に、マドリードの日の出の時間を読み違えるんですから、間抜けもいいとこです(笑)
切羽詰ったのが、帰りのモスクワ・シェレメツボ国際空港での乗り継ぎ。
乗り継ぎ時間1時間25分のところ、1時間遅れて到着。成田行きのフライトが35分延発となり、結果的に乗り継げましたが、これは、待っていてくれたということでいいのかな。
こういうトランスファーって、何時間ぐらいなら待つとか、ルールがあるんだろうか?
アエロフロート航空では頻発?ロストバゲージ
極め付きは、せっかく延発させて待っていてくれたにもかかわらず、荷物は置き去りになっていたこと。
はじめて経験したロストバゲージでしたが、これを考えると、35分の成田行き延発は偶然の産物で、乗り継ぎ客の便宜を図るためのものではなかったような気もしてくる。
あとで調べてみると、アエロフロート航空のロストバゲージは、日常のことらしいですね。
今回は帰国便でよかったですが、往きにこれをやられると、目も当てられません。気をつけましょう。
旅費・ホテル代など
さて、旅費はいくらでしょうか。計算してみました。(2019年2月のレートで計算)
用途 |
利用区間など |
費用 |
---|---|---|
飛行機 (アエロフロート航空) |
成田 ⇒モスクワ ⇒ マドリード マドリード ⇒ モスクワ ⇒ 成田 |
81,150円 |
飛行機 (エアヨーロッパ) |
マドリード ⇒ テネリフェノース | 13,150円 |
飛行機 (イベリア航空) |
テネリフェノース ⇒ マドリード | 18,200円 |
ホテル |
マドリード:ホスタル ビキー |
7,000円 |
ホテル |
サンタクルス:ホテル タナウス(2泊) |
9,000円 |
ホテル |
マドリード:ホスタル マドリード |
8,300円 |
レンタカー |
テネリフェノース空港にて:(3日間) |
24,200円 |
しめて、合計161,000円です。年末年始の割には、うまくまとめられたと思います。
地球の反対まで行って、この値段なら、まあ納得。
ホテルは安かったけど、レンタカーが少し高かったかな。
なんでも、年末年始のような、ヨーロッパ中から観光客が来る繁忙期は、島中のレンタカーがなくなってしまうそうですから。
レンタカーを運転して
外国でレンタカーを運転するのは、生涯2度目の体験。
さすがに、運転しはじめは緊張しましたが、すぐに慣れました。交通道徳なんて、どこの国も似たようなものです。
ただ、ロータリーがやたらに多いのには戸惑いました。信号の代わりにロータリーを置いてあると言っていいぐらい、ロータリーだらけ。
グーグルマップが「次のロータリー、3番目の出口を右です。」とか言ってくれるのにも驚きましたが、ロータリーのほうが効率がいいのかな。
たしかに、信号よりも、クルマが来なきゃ行っていいわけだし。
島全体にわたって、道路の状態はとてもよかったです。
だから走りやすい。
左ハンドルで右側走行、そして右手で操作するマニュアルミッションで、快適ドライブ。
景色も月面をいくかのごとく、と思えば大西洋が現れる、まさにFUN TO DRIVEでした。
町の中心部には、ちゃんとパーキングがあったのも、レンタカーを利用しやすくしていたと思います。
ところで、AT車のレンタカーがあるのかどうかわかりませんが、あっても少数のはず。左ハンドル&マニュアルミッションの組み合わせに自信がない方は、自重したほうがいいかもしれません。
私はたまたま、過去にそういうクルマに乗っていた時期があったので大丈夫でしたが、島内の道路は坂道ばかりです。
坂道でバックしながら縦列駐車をするようなシーンも。
車をぶつけでもしたら、楽しいはずの旅が台無しになってしまいますからね。
気候など
年末年始には、ヨーロッパの人たちが避寒地として訪れる島といわれるぐらいなので、とても過ごしやすかったです。
常に20度前後で常春の島と呼ばれるのもうなずけました。
ただし、テイデ山だけは、氷点下といってもいいくらいの冷え込み。まあ、山の上ですから当たり前ですが。
青く染まる大西洋の海水温はどうだったんだろ?
いちおう、泳いでる人もいましたが、泳ぐにはたぶん冷たかったろうと想像します。
食事など
基本的にスペイン料理が中心のようでした。
しかし、残念だったのは、本格的なレストランで食事ができたのは1回だけ。年末年始で、こんなにお店が休むとは思いませんでした。
ヨーロッパから観光客も来ていましたが、彼らはどうやって食いつないでいたんだろ?
ちなみに、コンビニのようなお店はほとんどありません。
なので、夜明け前にレンタカーでテイデ山に向かおうとしたときは、朝食に苦労しました。
ドライブスルーのマックをさがすだけでも大変でしたから。
治安など
いちおうスペインですから、何があるかわからず、常に用心はしていました。
人通りの少ないところは歩かず、サンタクルスの夜の街を歩いたときも、大通りのみを行ったり来たりしていました。
観光客の多いこの島で、多発しているらしいのが、車上荒らし。
景色のよいところでクルマを止めて、ほんの数十秒クルマを離れた隙にやられるそうです。
私は、そういう情報を仕入れていましたので、クルマを止めてカメラを持って降りるたびに、もちろんドアロック。余分な荷物は最初からトランクに仕舞ってました。
車上荒らしに注意!といった標識を随所で見かけましたので、実際被害は多いのだと思います。
でも、街行く人々、あるいは夜の広場に集まって騒いでいる若者たちの表情は、とっても明るいラテンの街といった感じです。
まとめ
今回の旅は、実は、出発前は情報不足に悩まされました。
「地球の歩き方」なんて、カナリア諸島に割いてるページはわずか2ページ。
WEB上の情報に頼らざるを得ませんでした。
なんといっても、滞在できるのが正味2日半くらい。
効率的に行動しなくてはならない上に、年末年始と重なり観光客が多いときている。
テイデ山のロープウエイは満員で乗れないなんていう事前の情報もあり、私は数ヶ月前から、ネットサーフィンして、情報を集めていました。
そして、目に留まったサイトがこちら。
今回お世話になった、カナリア諸島公認ガイドの方のHPはこちらです。
実は、メールでも色々お聞きし、テイデ山に登るなら時間帯はいつがよいか、とか、他の見どころ、テネリフェ島の道路事情なども詳しくご享受いただきました。
カナリア諸島の公認ガイドでおられるので、いただいた情報の内容がわかりやすく大変助かりました。
ところで、帰って来て、撮影した写真などを整理していると、やっぱり、また行きたくなりました(笑)
行ってない島もあるし、テネリフェ島だって、何気にけっこう広いんです。
今回の旅では、南のほうはほとんど回れなかったので。
もし、カナリア諸島に行かれる方がいたら、今回の私のように4泊6日というのはあまりにも無謀で、最低でも現地に5日はいられるスケジュールにしたほうがよいと思います。
5日あれば、少なくともテネリフェ島だけは、すみずみまで見て回れるでしょうから。
ではみなさん、よい旅を!