積年の思いを具体的に人に伝えるのは難しい。
常識的なテーマならともかく「ペルシャ湾岸の国々が、生涯において、どうしても行きたかったエリアの一つでした。」と言って、「なるほど」と、秒で納得してくれる日本人がどれだけいるだろうか。
私自身も、なぜ、そんなに中東諸国に思い入れがあるのか、と問われても、うまくは答えられない。
だから、考え方をまとめるのは難しいので、ふつうの人がやらないような、
- 10月の3連休に休暇を2日足して、ペルシャ湾岸の3カ国を弾丸で訪れてきた。
- バーレーン、クウェート、カタール3カ国の街を実際に歩いて、日常の営みを観察してきた。
という行動をとったので、この行動のまとめになると思う。
ひとつ言えることは、ペルシャ湾岸には、どこまでも青い空に、エメラルドグリーンの美しい海が広がり、それを眺めながらチャイを楽しむおじさん。
とても平和な光景が展開されてました。

と思っていたら、外務省HPに湾岸諸国の現状や日本との関係をわかりやすくまとめたパンフレットがありました。

これでわかるように、湾岸諸国は、なんとなくベールに包まれているようで、日本とは切っても切れない関係にある国です。
文字通り日本の生命線であり、湾岸諸国の全てと関係を断ち切られたら、日本はたぶん、半年と持たない気がする(根拠なしw)
今回の旅で訪れたのは、その湾岸諸国のうち、バーレーン、クウェート、カタール。
これで、湾岸諸国はイラクをのぞいて、すべて訪れたことになり、勝手に悦に入ってます。
いずれにしろ、関係は深いのに馴染みが薄い湾岸諸国の弾丸紀行なので、よろしければ参考にしてみてください。
ペルシャ湾岸3カ国4泊6日弾丸ひとり旅 全行程
| 日付 | 午前 | 午後 |
|---|---|---|
|
10/8(水) |
||
| 10/9(木) | ||
| 10/10(金) | ||
| 10/11(土) | ||
| 10/12(日) | ||
| 10/13(月) |
|
3カ国のうち、バーレーンとクウェートが初渡航。
そして、スケジュールはクウェートに傾注させました。
いっぽう、バーレーンの滞在時間は24時間。
カタールは夜のみと極端ですが、バーレーン、カタールとも、夜が主役な街。
トランジットの合間だけでも、夜ならば雰囲気を感じ取れるかもしれません。
フライトスケジュール
| 航空会社 | 便名 | フライト | |
|---|---|---|---|
|
10/8(水) |
カタール航空 | QR4851 | 羽田22:50 ⇒ ドーハ4:55 |
|
10/9(木) |
カタール航空 | QR1102 | ドーハ9:00 ⇒ バーレーン9:50 |
|
10/10(金) |
ガルフエア | GF213 | バーレーン9:40 ⇒ クウェート10:45 |
|
10/12(日) |
ガルフエア | GF214 | クウェート11:35 ⇒ バーレーン12:40 |
|
10/12(日) |
カタール航空 |
QR1111 |
バーレーン16:55 ⇒ ドーハ17:50 |
|
10/13(月) |
カタール航空 | QR4850 | ドーハ7:30 ⇒ 羽田23:55 |
今回の旅のきっかけは、毎晩の「スカイスキャナサーフィン」で航空券を探ってたら、カタール航空のとんでもなく安いチケットが見つかったこと。

資源高、円安、世界的なインフレ・・・その全ての影響かもしれないけど、私がよく利用する羽田深夜発の中東方面へのフライトは、コロナ明け後、なかなか値が下がらない。
ターキッシュエアラインズのイスタンブール往復なんて、20万円を下回ることなど、ほぼない。
そこへ、ドーハ往復117,860円のフライトである。
行き先がドーハでも、トランジットを経てバーレーンでも値段がほぼ変わらなかったので、休暇の調整もせずにその場でポチった次第。
というわけで、私は出発の日、羽田空港に着くまでカタール航空に乗るものと思ってました。
ところが、フタを開けてみるとJAL。

JALのコードシェア便としてのカタール航空を予約していたようでした^ ^
だからなのか、それともHISの企画チケットだったからなのか、安かったのはその辺に理由があるみたい。
なので、格安でJALのロングフライトに乗ることができ、日本キャリアならではの美味しい機内食にめぐり会えました。
計4食の機内食をいただいたけど、これなんか、そのへんの定食屋の弁当なんかより、はるかに美味しかったです。

さらにうれしいことに、格安チケットであるにもかかわらず、しっかりとJALのマイルをいただけました。
まあ、私はスターアライアンス派なんだけど、もらえるものはなんでも嬉しい^ ^

旅費・ホテル代など
さて、旅費はいくらでしょうか。計算してみました。(2025年10月のレートで計算)
| 用途 |
利用区間など |
費用 |
|---|---|---|
|
飛行機 |
羽田 ⇔ バーレーン |
117,860円 |
| 飛行機 | バーレーン ⇔ クウェート | 34,660円 |
| ホテル | バーレーン:オリエンタルパレスホテル | 6,000円 |
| ホテル | クウェート:ラマダ・アンコール(2泊) | 26,000円 |
| ホテル | ドーハ:センチュリーホテル・ドーハ | 7,000円 |
しめて、合計191,520円です。
航空券の安さは前述の通りでしたが、ホテル代。
いまをときめく煌びやかなアラビア半島のホテルなので、とんでもなく高いか・・・というとそうでもない。
香港や台北、ソウルなどの方が高いくらい。
それぞれ立派なホテルで、奮発したクウェートのホテルの最上階のプールが閉鎖中だったのだけが誤算・・・せっかく水着持って行ったのに(^ ^)
日常と観光が同居したバーレーン
さて、今回訪れた国を順番に紹介しますが、まず最初の国がバーレーン。

古くはディルムン文明と呼ばれるシュメール人が産んだ交易都市があり、チグリス・ユーフラテス川沿いのメソポタミア文明とインダス文明を繋ぐ交易の要衝であったバーレーン。
現在は、東京23区ほどの小さな国土で、一人当たりGDPも3万ドルを超えている、資源と観光誘致をうまくバランスとっている近代国家。
しかし、夕暮れの街にアザーンが鳴り響けば、メッカの方角に向かってお祈りする姿も。

夜のスークは、歩くのが楽しかった。

24時間滞在といっても、結局、この夜の印象が強い。
もう1泊してもよかったと名残惜しいバーレーン。

イスラム色&摩天楼の国クウェート
もっとも訪れたかったクウェートは、想像通り、イスラム色の強い敬虔な国でした。
白と黒の衣装をまとった市民が堂々と歩き、さながら舞踏会のような美しいコントラストに、私は何度も足を止めました。

これがこの国の日常なんです。

そして、暑い日中は、誰もいなくなります。これは、アラビア半島のどこの国でも同じ。

驚かされるのは、街を埋め尽くす摩天楼群。

アラビア半島に石油が出て、ほんとによかったな、と思える光景。

ところで、食べた料理はもちろん中東料理。
スナック的なケバブの値段は、まあまあ庶民的でしたが、

クウェートで食べた「マトン・マクブース」はジュースも合わせて2,850円。

ペルシャ湾の魚のフライ盛り合わせは4,450円。

量もさることながら、世界的なインフレを身にしみて感じる物価でした。
水よりもガソリンの方が安い国なのにね^ ^
治安など
旅立ち前には、イスラエルからのミサイルが着弾したドーハ。
その数ヶ月前にも、イランからミサイル攻撃を受けたカタール。
まあ、おおかたの日本人の湾岸諸国に対する治安のイメージとはそんなものでしょう。
たしかに、政治的には不安定要素の多いエリア。
しかし、街中を歩く分には、まったく平和です。

ただし、日中は、見事なほどに人がいなくなるので、感覚的に少々コワイ。

そもそも、日常社会における治安とは、国民の貧富の差などが誘発するもの。
資源に恵まれ所得税ゼロの国に、そんなもの感じません。
むしろ、夜の独り歩きなんて、日本の方が危なかったりして。
まとめ

前述のように「まとめ」切れないので、最後に旅の感想を。
「安いチケットが見つかったから」という何気ないきっかけが、あとから振り返ると人生の節目になっている——旅って、本当にそういう不思議な力があるような気がする。
そんなふうに、若干あらたまった旅の一つになりました。

とりわけ印象に残っているのは、戦火が絶えない地域情勢の中にありながらも、人々が淡々と、いつも通りの一日を生きている姿。

ニュースでは「緊張」「衝突」「危機」といった言葉で語られる土地で、現実の街は驚くほど落ち着いている。
市場は開き、チャイは注がれ、家族連れは夜の広場を歩く。
その光景を見たとき、宗教や信念とは「守るために騒ぐもの」ではなく、「続けるために静かであるもの」なのかもしれない、そんな印象を受けました。

慌ただしい日程の弾丸旅だったが、得たものは決して軽くない。
むしろ、この旅は私の中で、長く、静かに余韻を残し続けることだろうと思う。
へんな話ではあるが、ペルシャ湾岸の夜景を見下ろしながら、明日の夜には日本にいる――その時間的距離感の歪みすら、旅の醍醐味として愛おしく思える旅になった。

また、いつか、この地域を、別の角度から歩いてみたい。
そう思わせてくれたこと自体が、この湾岸諸国弾丸旅の、なによりの収穫。
最後にもうひとつ、不思議な感覚だったのが、ペルシャ湾の美しさ。

これほど美しい海であり、そして、日本のタンカーが往来しない日はない。
しかしながら日本国民にはベールに包まれているという印象。
こういう、言葉では表せないギャップがあるから、旅人はいつまでも旅を楽しめるのかもしれない。