配車アプリCareem初乗車&クウェート料理「マトン・マクブース」を食べてみる

本日は2025年10月10日(金)

中東においても特に暑い国とされるクウェートにも秋の兆しが訪れているようで、真夏のような50度を超す暑さにはならない。

それでも、気温は34度。夜になっても30度を下回るのは明け方近く。

太陽光も強いだろうし、入念に日焼けどめクリームを塗って、サングラスで武装し外出です。

配車アプリCareemでスーク・アル・ムバラキーヤへ

ホテルを出て、目の前を走り去るバス。

クウェートにおいて、バスのルートや乗り方は学んでこなかったけど、まずは効率的に行動できるように配車アプリCareemの設定も行わなくてはならない。

本来、こんなことは日本出国前、あるいは空港到着時までに済ませておくべきイベントだけど、元来不精者の私は忘れてました(^ ^)

ついでに、esimのアクティベートも忘れたので、空港でCareemを使えず、やむなく倍の料金のリムジンタクシーを利用せざるを得なかったのは前述の通り。

滞在が3、4日もあれば、Googleマップに連動してるバスだけで街を歩くことも可能なんだろうけど、今日と明日しか時間のない身。

やはり効率的にCareemを使っていくしかなく、アクティベートが完了したesimをきかせて検索してみると、クウェートのバザールともいうべき「スーク・アル・ムバラキーヤ」まで、ホテルから約3キロで1.3ディナール程度(約650円)。

配車待ちのクルマもたくさんいて、クウェートでは十分に使えるアプリのようです。

しかし、ここからが大変だった。

決済手段にVISAカードが使えるのはよかったんだけど、厳格な本人確認ゆえに、SMSのワンタイムパスワード認証が必要とのこと。

さあ困った・・・

ここでITリテラシーの差が出てくると思うんだけど、私の場合esimなので、主回線切り替え後も日本の携帯番号を利用可としておけば、ひょっとしたらSMSを受信できたのかもしれない。

でも、そこまで考えが及ばなかった私は、あれこれ悩み抜いた挙句、アップルpayでの支払いにすることで、本人確認は顔認証で切り抜けることができました。

アップルを経由している分だけ、よけいに手数料とかかかってるのかもしれないけど、2日間の滞在ならば目をつぶれる。

異国旅にも、最低限のITリテラシーが求められる時代だ。

さて、繋がってしまえば配車アプリほど、ラクな行動はない。

クウェートの街並みを観察しながら、最大の繁華街である「スーク・アル・ムバラキーヤ」へ向かいます。

繁華街とはいっても、バーレーン同様、暑い日中は家に閉じこもっているお国柄。

本領を発揮するのは夜なので、その時間になったらまた来るつもり。

とりあえず、昼間の様子をさらっと眺め、開いてるレストランで、なにか中東らしいものを食べたいというのが、目的です。

中東料理レストランFreej Swaelehで「マトン・マクブース」を食べてみる

ホテルから、クルマで10分ほど、歩いても30〜40分程度で来られそうな「スーク・アル・ムバラキーヤ」。

クウェートを代表するようなバザールなので、出迎え看板もでかい。

しかし、時は午後2時。

もっとも暑い時間帯とあって、店は閉まってるし、歩いてる人もまばら。

それでも、誇らしげに踊るアラビア文字の大群が、異郷の地にいることを実感させます。

英語が併記されてないところも潔いし、カッコいい。

では、目的通り、中東料理のレストランへ。

この先に、Googleマップの評価が高いレストランがあります。

このへんかな・・・

どうやら、ここらしい。

閑散としたスークにおいて、この店だけが賑わってます。

Freej Swaelehという人気のあるお店。

通りは閑散としてましたが、店内はとても賑わってるようす。

当然のことながら、店内はクウェート人ばかり。

アジア人など1人としてなし。

私らしくもなく、若干気後れしましたが、スタッフがプロの笑顔で「こちらへどうぞ」と1人用のテーブルを設えてくれた。

それだけで、この国への距離が一気に縮まった気がする(^ ^)

さて、クウェートの皆さんは何を食べてるのでしょうか。

あまりジロジロ眺めるのも失礼だけど、隣のテーブルをのぞくと、ピラフのようなものを食べている。

反対側も同様。

眺めてるうちに、2年前、サウジアラビアで食べた「カブサ」を思い出した。

たしか、ピラフのようなご飯の上に、チキンが乗っかっていた気がする。

ところが「カブサ?」と尋ねると、どうもここでは「マクブース」と呼ぶらしい。

なので、せっかくなので羊のマクブース、つまり「マトン・マクブース」をオーダー。

同じアラビア半島でも、国によって料理の呼び名が変わるらしい。

インドの「ビリヤニ」が地域ごとに千姿万態であるように、中東の米料理も、国境を越えると表情を変える世界のようだ。

ほどなくして運ばれてきた皿を見て、私は思わず声を失った。

――でかい。

人生で見た米料理の中でもトップクラスのボリュームだ。

黄金色のバスマティライスが山のように盛られ、その上にマトンがどっしりと横たわっている。

この量、もはやピラフへの「登頂」だ。

しかし一口食べた瞬間、そんな気持ちはどこかへ飛んでいく。

マトンは骨からほろりと肉が外れるほど柔らかく、スパイスは強すぎず、それでいて香り高い。

そして、バスマティ米はふわりと軽く、油っぽさも感じない。

スプーンが止まらない。

こんなに柔らかい羊肉なんて、ひさしく出会ったことがない。

ただし量は、やはり尋常ではない。

追加で注文した冷えたパイナップルジュースで一息入れる。

食べ残すと、宗教的になにかあるのかな、なんて想像したけど、周りを見渡すと、現地の人たちでさえ皿にけっこう残している。

どうやら「残す前提」の文化らしい。

完食してしまった私は、おそらく例外だ(^ ^)

会計後にも、振る舞われるチャイ。

砂漠の国の“おもてなし”の甘さがありがたい。

そして、最後に驚いたのは値段。

マトン・マクブースとパイナップルジュースで5.75ディナール(約2,870円)。

私の物価感覚からすると「高い」と感じる。

でも、あらためて周りを見れば、どこか余裕のある客ばかり。

さすが石油資源国。クウェートの旅ははじまったばかりです。