コスパよし「センチュリーホテル・ドーハ」&コーニッシュから眺める摩天楼

ドーハのホテル「センチュリーホテル・ドーハ」。

時刻は19時過ぎ。

明日の朝は5時前にはチェックアウトする必要があるし、ドーハに来たのは、これから夜の街をさまようため。

すなわち、滞在時間はおそらく6時間もない。

ホテル代が高騰しているご時世で、この経済都市ドーハで安いビジネスホテルが見つかるかどうか定かではなかったが、空港からクルマで10分の好立地に1泊7,000円。

文字通りビジネスホテルと言わんばかりのホテルが見つかったので、口コミも見ずにポチったホテルである。

寝るだけの「センチュリーホテル・ドーハ」

文字通り、寝るためだけに確保したホテルだけど、フロントも親切だし、内部も綺麗だった。

ちなみに、場所はここです。

部屋も綺麗、というより、日本のビジネスホテルのよう。

空港からも近いし、ビジネス客ばかり泊まるのだろうか。

カタールへの入国は2度目。

ただし前回は、カタール航空が用意したトランジット市内観光ツアーという、いわば瞥見。

湾岸の強烈な日差しを受ける摩天楼と、昼間のスークワキーフを添乗員に誘導されるように巡り、「なるほど、こういう国か」と、勝手に早合点した記憶がある。

だから今回は、ドーハでのトランジットをあえて「ロングトランスファー」にして、1泊することにした。

1泊することに、なんて言っても、すでに夜の19時。

でも大丈夫。ドーハの活動は、このくらいの時間からはじまるはず。

裕福な国の象徴 コーニッシュから眺める摩天楼

Uberで向かったのは、スークの前に広がるコーニッシュ。

夜風が心地よい遊歩道には、予想通り多くの若者たちが集っていた。

ランニングをする者、談笑する者、ただ海を眺める者。

それぞれが、思い思いの夜を過ごしている。

視線の先、ドーハ湾の向こう側には、光をまとった摩天楼。

その輝きは派手でありながら、どこか抑制が効いていて、自己主張に派手さを感じない。

巨大なガラスの塔は、まるで「ここにあるのは富ではなく安定だ」とでも言うかのように、静かに立っている。

わずか2ヶ月前には、イスラエルがイスラム武装組織ハマス幹部に向けて空爆。

つまり、ミサイルが飛んできた街である。

紛争もさることながら、湾岸諸国というと、私はどうしても経済指標を意識してしまう。

カタールの一人当たりGDPは、7万ドルを超える世界最高水準。日本の倍近い数字だ。

そして、所得税はゼロ。

資源に裏打ちされた国家の余裕は、数字として知っていただけに、こんな嫌味のない夜景を前にすると、豊かさは安定を呼び込むのだとあらためて思う。

上手く言えないんだけど、少子高齢化だ、成長率だ、と将来を案じながら生きる日本の日常と、どんな違いがあるんだろうと、ふと思った。

夜のコーニッシュを楽しんでるのは若者ばかり。

その若者の一人が「撮ってくれ」というので撮ってやったら、逆に撮ってくれた。

夜の闇に浮かび上がるランドマーク。

スポーツに疎い私でも、その誇らしげな存在感と、国家としての位置付けは理解できる。

あのバベルの塔のような建物は、ファナールと呼ばれるイスラム・カルチャーセンター。

あの方角に歩いていけば、スークワキーフに出るはず。

スーク・ワキーフとは、ドーハきっての観光地であり、最大のバザール。

前述の通り、以前は白昼にかるく立ち寄っただけなので、賑わってる夜に照準を合わせてました。

とはいうものの、22時までなので、そろそろ向かったほうがいい。

こちらの瀟洒な建物は政府庁舎。

では、コーニッシュにお別れ。

と、思ったら、ラクダの像の大群???

動いてる・・・ホンモノでした^ ^

そして、目の前はスークワキーフ。

湾岸3カ国ひとり旅も、いよいよ最終局面。

でも、ドーハの夜は、まだ始まったばかりです。