白昼のスークにいったんさよならして、Careemでクルマを呼んでクウェート・タワーへ。

もともと国土があまり広くないクウェート。
スークやモスクをのぞけば、ランドマーク的存在なのはクウェート・タワーだけ。
だから、夕暮れから夜の時間帯にかけて訪れるつもりでいました。
薄暮に煙るペルシャ湾とクウェートの街並みを拝めるかな・・・

ペルシャ湾の波打ち際ではしゃぐクウェート市民

アプリでは「クウェート・タワー」を行先に指定したつもりだったんだけど、一方通行の関係か、マックの駐車場で降りることになりました。

でも、おかげで、クウェート・タワーと、ペルシャ湾の浜辺と、「マクドナルドペルシャ湾岸店」のすべてが入る構図がそろいました。
当たり前だろうけど、あのマックにはポーク系、照り焼きマックなんかはないんだろうな。

日が陰りはじめてからタワーは登頂したいので、せっかくだからペルシャ湾岸沿いに散歩でもしてみよう。

私も東京湾岸に住んでるけど、砂浜を歩くなんて久しぶり。
東京湾から8,500キロも離れたペルシャ湾。

でも、日本人の生活と切っても切れないペルシャ湾。
そんなとこにいると考えるだけで感無量^ ^

東京湾よりはるかに綺麗なペルシャ湾の波打ち際で、クウェート市民も楽しそう。

沖を見れば、クウェート湾にかかるクウェートブリッジ。
あの奥には、湾岸戦争の火種の元となったイラクがあります。

こちらは市街方面のようす。
考えてみれば、本日は金曜日。明日、仕事休みの人も多いのだろうか。

上を見上げれば、そびえたつクウェート・タワー。

1979年に完成した高さ187mのタワー。
展望台があるのは右側の塔で、左側の塔は給水塔らしい。

塔内部にはレストランもあって、これによると23時まで営業しているとのこと。

では、そろそろ夕暮れも近づいたので、チケットを購入しようとしたら、なんとオールQRコード決済。

指定されたアドレスを入力し、QRコードを発行しないとタワーには登れません。
つまり、スマホを持ってない人は登れない。
でもお年寄りも、ちゃんと自分で操作してました。
日本は高齢者に過保護すぎますね^ ^

Chromeを使えば、アラビア文字だって、たちまち日本語に翻訳してくれるし、ほんとに便利な時代。
料金は3ディナール(約1,500円)でした。
クウェート・タワー展望台から見下ろすペルシャ湾

では、タワーに登りましょう。
家族連れも多い。
さて、タワーに入ろうとすると、プチハプニング。
私のCanon R10は「プロフェッショナルカメラ」と判断されたらしく、入口で預けることに。
ここからはiPhone16Pro一本勝負になります。

さすがiPhone16Proの性能。
ガラスの反射の処理が難しいけど、まあまあ綺麗に撮れました。

蛇足だけど、この旅の出発直前にiPhone17Proが発売されました。
毎年買い替えているので、今回も当然そうしようと思ったら、なんと今回のiPhoneはesimのみ。
さんざん悩んだあげくに見送りました(^ ^)
esimで不都合はないけど、渡航しようとした国がesim対応してなかったら、どうすりゃいいの?
まあ数年のうちにオールesimになるだろうけど、iPhone16ProMAXの清潔感あるホワイトが気に入ってるのでしばらく使うかも。
毎年買い換えてるといっても、アップルはだいたい旧モデルを10万円前後で引き取ってくれるので月1万円くらいで、常にニューモデルを使えてると言う計算です。

さて、ほんとに蛇足になっちゃったけど、iPhone16Proで撮るクウェートの街並み。

実際は夕暮れなんだけど、アップルのインテリジェンス補正で勝手に白昼のように写ってます。
まあ、これはこれでいい。

実際には、まもなく太陽が沈みます。

建ってから45年もたつクウェート・タワー。
いちおう東京タワーの方が、20年ほど先輩。

展望台には飲み物や、

軽食が。

ちょうどのども渇いたので、ブルーベリージュースを。

ペルシャ湾に沈みゆく夕日に乾杯^ ^

クウェートタワーが完成した1979年は、まだこの国がオイルマネーで未来を描こうとしていた時代。
高度成長の象徴として、クウェートの若い国家意識を示すために建てられたこの塔は、実は破壊と再生の歴史も背負っている。

つまり、湾岸戦争でイラク軍に占領された際、タワーは標的となり、一部が破壊されたから。

しかし戦後、国の再建とともにタワーも蘇り、今では「独立と復興の象徴」としてクウェート市民に愛されているようだ。

展望台で景色に夢中になっていると、足元がふっと揺れ、免震構造か?と一瞬身構えた。
しかし、よく見ると展望フロア自体がゆっくり回っているのでした(^ ^)

吸い寄せられるように窓の外を眺める家族、写真を撮り合う若者たち。
ここに“ひとり旅の日本人”はいない。

その圧倒的な孤独感が大好きな私。
自閉症気味なのは、自分でも大いに自覚している。
でも最低限のコミュ力はあるから、サラリーマンもしっかり務まるんだけどねw

群衆の中の孤独を楽しみながら、私は旅人らしく景色を独り占めしてました。

夕暮れのペルシャ湾。
実はもうすっかり暗くなってるんだけど、iPhoneの優秀な自動補正のせいでこんなに明るく映る。
補正を解除すればいいんだけど面倒くさい^ ^

そして、すっかり夜のとばりがおりたところで、タワーを下ることにしました。
タワーの上にいたのは1時間程度。
レストランもあるし、ねばれば2時間でも3時間でもいられそう。
しかし一眼レフは持ち込めませんw

10月のクウェートの日の入りは早く、18時には日が暮れます。

気温は30度くらい。海からの風が気持ちいい。

日中は暑い中東の街。人々の活動時間はこれからですね。

23時まで営業しているタワー。
これから登る人も多そうです。

最後に、もう一度タワーを見上げます。

ライトアップされて美しい。
タワーは登るよりも下から見上げるものかな・・・
それにしても、赤い方には水が詰まってるなんて信じられないけど。

では、またCareemを呼んで、スークに戻りましょう。
たぶん、ものすごく賑やかになってるはず。
