アルゼンチン&パタゴニア弾丸一人旅の費用・治安などのまとめ

子供の頃から、ずっと行きたいと願っていたアルゼンチン・パタゴニア。

なぜパタゴニア なのか?

自分でもよくわからないのですが、地図を見れば最果てに向かっているという気がするじゃないですか。

先は尖っているし、その先には南極しかないし。

バケットリストに書き込まれた願いの1位が消化されたことで、帰国後は虚脱状態そのものでした(笑)

なので、アルゼンチンの旅と聞いて、一般の方がイメージするイグアスの滝などが含まれていませんが、ビーグル水道クルーズや氷河のトレッキングなど、そこそこ見どころは入ってますので、よろしければ参考にしてみてください。

アルゼンチン 5泊11日 全行程

今回の旅の全行程がこちらです。時系列にリンクを貼ってありますので、読みたいところからどうぞ。

日付

午前

午後

10/27(木)

出発まで

スケジュールの作成

出発前準備

羽田25:00発 

10/27(木)

機中

ロサンゼルス空港 乗り継ぎ失敗

10/28(金)

ロサンゼルス ⇒ マイアミ

マイアミ ⇒ ブエノスアイレス

アメリカン航空のフライト

10/29(土)

ブエノスアイレス散策

初めて歩くブエノスアイレス

ケチャップ強盗に襲われる

ブエノスアイレス散策

ブエノスアイレスで食べたステーキ

10/30(日)

バス車中

パタゴニア バス旅①

バス車中

パタゴニア バス旅②

10/31(月)

バス車中

リオ・ガジェゴスで乗り継ぎ

マゼラン海峡を渡る

バス車中

フェゴ島のバス旅

世界最南端 ウシュワイアに到着

11/1(火)

ウシュワイア観光

朝のウシュワイア

ティエラ・デル・フェゴ国立公園

ウシュワイア観光

ビーグル水道クルーズツアー

11/2(水)

ウシュワイア観光

レンタカーでドライブ

白身魚のランチ

飛行機でエル・カラファテへ

夕暮れのエル・カラファテ

11/3(木)

氷河トレッキングツアー

朝のエル・カラファテ

ペリトモレノ氷河と対面

氷河トレッキングツアー

氷河の上のオンザロック

ブエノスアイレスへ弾丸移動

11/4(金)

ブエノスアイレス観光

オープントップバス

30時間の帰国フライト

ダラス経由のフライト

11/5(土)

機中

機中

11/6(日)

機中

成田14:15着

パタゴニアを50時間かけて縦断することを主眼に、たてたスケジュール。

正直言って、サラリーマン風情では、実現できないだろうな、と思ってましたが、できちゃいました。飛行機の威力はすごいです。

その上、ビーグル水道のクルーズや、氷河のツアーにも参加してますので、これは間違いなく弾丸旅行です(笑)

旅行会社の企画するパタゴニアのプランは、ふつう2週間以上の日程ですから。

フライトスケジュール

  航空会社 便名 フライト 乗継ぎ時間
往き

アメリカン

航空

AA0026 羽田1:00 ⇒ ロサンゼルス19:00 11時間20分
AA1297 ロサンゼルス6:20 ⇒ マイアミ14:28 5時間32分
AA0907 マイアミ20:00 ⇒ ブエノスアイレス5:58  
帰り

アメリカン

航空

AA0996 ブエノスアイレス20:15 ⇒ ダラス5:13 5時間17分
AA0175 ダラス10:30 ⇒ 成田14:15  

このルートは、往復で、なんと38,308kmの超ロングフライト!

そして、飛行機に乗ってる時間が、往きだけで24時間14分! 乗り継ぎ時間を入れたら30時間以上です。

地球を赤道に沿って1周すると4万キロですから、とんでもない距離を旅してきました。

ロサンゼルス空港での乗り継ぎ失敗

往きのロサンゼルス空港では、人生初の乗り継ぎ失敗を経験しました。

当初は2時間半の乗り継ぎプラン。

2時間半あれば大丈夫だろうと思うのは早計で、アメリカは最初の寄港地で入国させるESTAのシステム。これにやられました。

とにかく、入国審査の順番が、待っても待っても回ってこない。スタッフにたずねても「ノープロブレム」と言うだけ。

アメリカに用もないのに、アメリカ本土を経由するフライトをチョイスしたのが間違いでしたね。

アメリカン航空について

初めて乗ったアメリカン航空。けっこう評判が悪いみたいですが、私にはそんな感じはなかったです。

シート間隔もそれなりにあるし(私の身長は176cmです)、乗り遅れたときのスタッフは親切でしたし。

でも、たしかに言われてみればCAの愛想はなく、機内食もあんまり美味しくはなかったかな(笑)

このフライトで、トータルで7,183JALマイルを獲得しました。

旅費・ホテル代など

さて、旅費はいくらでしょうか。計算してみました。(2016年10月のレートで計算)

用途

利用区間など

費用

飛行機

(アメリカン航空)

羽田・成田 ⇒ ブエノスアイレス(往復)

125,000円

飛行機

(アルゼンチン航空)

ウシュワイア ⇒ エル・カラファテ

エル・カラファテ ⇒ ブエノスアイレス

34,000円
ホテル ウシュワイア:レノックス・ホテル(2泊) 24,000円
ホテル エル・カラファテ:ドンペペ 8,000円
ホテル ブエノスアイレス:リーガル・パシフィック 11,000円
ツアー ビーグル水道クルーズ 8,400円
ツアー ペリトモレノ氷河トレッキング 20,500円
レンタカー ウシュワイア(半日) 10,500円

しめて、合計241,400円です。 

この値段を高いと見るべきか、安いと見るべきか。

地球の裏側まで行って、帰ってきたんですよ。当然安いと見るべきです。

移動距離44,000kmで割れば、1kmあたり5.5円だし、11日で割っても21,945円。

この金額を投資して、一生忘れない思い出ができるなら、本当に安いものだと思います。

むしろ、現役サラリーマンには、なかなかないチャンスなんです。ケチってしまっては、旅の記憶そのものも安くなってしまいます。

気候・食事など

南半球のアルゼンチンの10月は、初夏をむかえようという時期。

ブエノスアイレスは、その言葉通り暑かったですね。30度くらいあったし。

一方で、南緯55度のウシュワイアやロス・グラシアレス国立公園の氷河の上は、まだ春が来ていないという感じ。

気温も低く、寒かったです。でも、これは意図したこと。

パタゴニアのシーズンは夏ということですが、夏は当然観光客であふれます。そこを計算して10月に行ったのですが、観光客も少なく正解でした。

食事は最高に美味しいです!

ステーキ、魚料理、サンドイッチ、ワイン、どれも最高。

なんど、レストランのスタッフに、「グラシアス」と言ったことか!(^^)!

治安について

ブエノスアイレスと南部パタゴニアでは異なるんでしょうね。

南部パタゴニアでは、ウシュワイアもエル・カラファテも、夜の一人歩きなどしなければ、まったく大丈夫。この町で犯罪が起きるのか、と思ってしまうほど、平和な光景が広がっていました。

一方で、ブエノスアイレス。日中に町を歩く程度なら大丈夫なんでしょうが、夜は危険な匂いがしました。

エル・カラファテからブエノスアイレスに夜着いて、ホテルから夜食を買いに行ったときは緊張しました。まわりに浮浪者なんかもいますから。

ケチャップ強盗に注意

ブエノスアイレスで初日にやられました(笑)

今となっては、それこそ笑い話なんですが、直撃を食らった瞬間は、ほんとにヤバいと感じて、すぐに逃げました。

あのまま逃げなかったら、どういうことになっていたんだろう?

とにかく、ケチャップの類を背中にひっかけて、拭いてあげるフリをして、その隙に金品を強奪する手口らしいので、プロでしょう。とっさに逃げて正解だったと思います。

文中でも述べましたが、液体をかけられた後、10分ほどして、品のいいおばあさんが近づいて来て、私と一緒になって、被害箇所を拭いてくれました。

そのときは、私は身の回りの装備品をすべて、力をこめて握ってましたが、あのおばあさんも一味だったのかもしれません。

 

それに、私がかけられたのは青唐辛子でしたが、ペンキなどの場合もあるそうですから油断はできませんね。

こんな犯罪が横行しているのですから、ブエノスアイレスの治安は推して知るべしです。

まとめ

私の感覚で、この地球上で最も遠いところへ行く旅、だったので、なんだか、風のように移動してきた感じでした。

世界一周ブログなどでは、パタゴニアを縦断するバス旅の旅行記は見かけますが、サラリーマンでは少ないでしょう。

本当に今回の旅は、貴重でいい経験ができたと思います。

地理上の発見となるマゼラン海峡も渡れたし、

南極、グリーンランドに次いで規模の大きい巨大な氷河も間近で見ることができました。

日本に帰ってきて、画像を見ながら、それら一つ一つを思い出すと、旅は本当に記憶に残る財産だな、と感じます。

実際、アルゼンチンから帰って2週間ばかり、虚脱状態でした(笑)

大げさな話をすれば、今回の旅は、「夢というのは実現するためにある」という私の座右の銘を再確認できた旅だったかも知れません。

シベリア鉄道を乗りとおしたときもそうでしたが、サラリーマンのうちに、こんな旅ができるとは思わなかった。

サラリーマンやOLの皆さんも、別にアルゼンチンである必要はないですが、旅に夢があるなら、実現させようじゃないですか。

航空機路線の発達した現代。少々の休暇と貯金があれば、どんな旅でも実現できると思いますよ。