最果ての街ウシュワイア レンタカーでドライブ【アルゼンチン旅行記 #16】

最果ての町ウシュワイア2度目の朝を迎えました。

本日は、もうウシュワイアを飛び立たなくてはならず、今夜の宿泊地はエル・カラファテです。

そこで、今日半日の予定は、レンタカーを借りてプチドライブを予定しています。

最果ての街をドライブです。なんていい響きでしょうか!

この日のために、はるばる日本から、国際運転免許証を持ってきました。

 

旅をしていると、お腹がすくものです。

昨夜、寝たのは1時近かったですが、きっちり6時に起きて、朝食です。

焼きたてのクロワッサンがおいしい!

DPP_5007

おっと、この野鳥もお腹がすいてるんでしょうか。

DPP_5010

レンタカーでウシュワイアの街を出発

フロントで、「レンタカーを借りたい」というと、すぐ近くのお店を紹介してくれました。

DPP_5023

小ぎれいなお店です。

お店のスタッフに、13時まで借りたい旨を告げ、「車種は?」とか、「満タンにして返して」とか、おおむね英語が通じ、ほぼ日本と同じようなシステムのようでした。

国際運転免許証と、日本の免許証と、パスポートと、クレジットカードのコピーがとられ、なかなか物々しいですが、スタッフのお兄さんは、カタコト英語の私に親切な対応。

「Why 13時まで?」と聞くので、「午後のフライトでエル・カラファテに行く。」と言うと、
「Wao! very busy!」と、おおげさに驚いてくれました(^-^)

レンタル料金は、約1,500ペソ(約10,500円)。

一生に一度しかないかもしれない最果ての地のドライブですから、奮発します。

ただし、デポジットが7,500ペソ(約52,500円)と高額。乗り逃げする奴なんかがいるんでしょうか。

DPP_5014

お店の外はこんな感じ。
右側通行だし、日本とは、なにかと交通事情が違うだろうから、気を付けないとね。

DPP_5021

お店の人と、クルマのキズを一通り確認してから、いよいよ出発です。

勝手知った風に、店のスタッフに見送られて走り出しましたが、すぐにストップ。

DPP_5025

一応、設備の確認をしておきます。

左ハンドルでマニュアル車。これは、私は以前にも日本で、左ハンドル&MTに乗っていたことがあったので、ノープロブレム。

ウインカー、ワイパー、ハザードなど一通り点検したあと、クラッチを切って、シフトレバーをすべてのギアに放り込んで感触をつかもうとして、事件が。
バックギアに入らない!

DPP_5026

実は、これには悪戦苦闘しました。さっき、聞いておけばよかった~

私が前に乗ったことのある車も、2速から直接入れようとしてもガードがかかるなどありましたが、1速から丁寧に入れようとしても、いくらやっても入らない。

ガチャガチャやりながら、途方に暮れかけましたが、ノブの下方を覆っている皮のカバーを下にめくっていくと、レバーがあるのを発見。

そのレバーを押しながら入れると、見事バックに入りました(笑)

知ったかぶりはいけませんね(#^.^#)

マニュアル車に乗ってたのは90年代のことだし。

DPP_5257

ちなみに、メーター周りはこんな感じです。

DPP_5049

レンタカーでアンデス山脈越え

もう、何も心配はいりません。念願の、最果ての地ドライブへGO!

向かうは、2日前にリオ・ガジェゴスからバスで来た時に越えてきた峠道。

別に、「イニシャルD」のまねごとをするつもりはありませんが、峠から見えた湖が素晴らしかったのと、バスの窓が汚かったからね。

それと、峠は低いながらも「アンデス山脈」です。

つまり、自分でクルマを運転してアンデス山脈越えを体験できるんです。

アンデス越えって、いい響きじゃないですか。

DPP_5027

国道3号線をリオ・グランデ方面に向かいます。

ウシュアイアの街を出るときに、検問があって、びっくりしましたが、私が外国人とわかると、何も言わずに通してくれました。

この写真は、もちろん、停車して撮ってます(*^^)v

ときおり雨が降る中を、慎重に「右車線」をキープします。

常に、「右、右・・」と唱えていないと、うっかり左車線を走りそうで、怖い。

DPP_5037

ちょっとガスってはいますが、気持ちのいいドライブ。

アンデス山脈ですね。飛行機から見れなかったから、じっくり見ておかないと。

DPP_5030

国道3号線は、実は大動脈。様々な物資を運ぶトラックが頻繁に行き交います。

借りたこのクルマ。車種はわかりませんが、エンジンも軽くふけるし、運転しやすいです。

峠道を大部登ってきましたよ。

DPP_5042

DPP_5043

下り坂になりました。

DPP_5044

制限速度は何キロなのかな。標識が出てたはずだけど、見落としました。

他のクルマは、たぶん100キロぐらい出してるでしょう。

路面も濡れてるのに、よく怖くないものです。

ほんと、雨の中、みんなスピード出しすぎ。

峠を越えたところで、来るときにバスから眺めたエスコンディド湖が現れました。

ドライブルートは、こんな感じでした。

やっぱり、また来てよかった。

クルマを止めて、たっぷりと、大自然の空気を吸い込みます。

DPP_5054

展望台もありました。

ちなみに、ここに至るまでの道は、断崖絶壁です。

事故なんて起きたら、大変な惨事になりそうです。

この道をバスで来たんだよね。こんなに険しかったなんて、気づきませんでした。

DPP_5066

ウシュアイアの街から、ここまで約1時間。帰りも、同じぐらいかかるでしょうから、名残り惜しいですが、そろそろ帰ります。

DPP_5068

日本から、もっとも遠い最果ての地を、自分で運転。
最高の思い出になりました。

 

約100キロの距離の運転で、右車線にもだいぶ慣れてきました。もっと乗っていたいですね。

DPP_5072

高台から見下ろすウシュワイアの町

ウシュアイアの街に戻ってきました。

出るときに、止められた検問も、今度は「おお、お前か」なんて感じでフリーパス。

高台にクルマを止めて、ウシュワイアの街を眺めてみました。

 

時刻は12時過ぎ。まだ少し時間があるので、「地球の歩き方」に載っている「マルティアル氷河」の方角に向かってみます。

天気も回復してきました。

DPP_5080

またクルマを止めて、最果ての風景を眺めます。

無事にレンタカーを返却

カーナビが付いてないので、グーグルマップを頼りにウシュワイアの町に戻りました。

街なかの道路の右車線もだいぶ慣れましたよ。これからは、もっと、レンタカー活用してみようかなあ。そう思わせる、海外レンタカー初体験でした。

レンタカー屋さんのとなりに、ガソリンスタンドがあることは確認済み。満タンにしてもらいます。

このおじさんに、「レギュラー満タン」を伝えるのに一苦労

そして、レンタカーを無事に返却。スタッフのお兄さんに「グラシアス!」と言って、別れました。

DPP_5015