旅というのは、どこかで終わってしまうものですが、この旅も、終わりを迎えてしまいました。
でも、ものは考えよう。
ここから、日本までの30時間を旅と解釈する考え方だってあるはず。
それにしても、ここから、地球の裏側日本まで飛行機で帰るって、なんか不思議です。
アメリカン航空 ブエノスアイレス ⇒ ダラス ⇒ 成田
航空会社 | 便名 | フライト | 乗継ぎ時間 |
---|---|---|---|
アメリカン 航空 |
AA0996 | ブエノスアイレス20:18 ⇒ ダラス5:13 | 5時間17分 |
AA0175 | ダラス10:30 ⇒ 成田14:15 |
今回は、往きと違って、1回の乗り継ぎ。その分、飛行時間も長くなります。
ダラスはダラスフォートワース空港。相当でかい空港と聞いているので、その体験も楽しみです。
ま、5時間あれば、往きのように乗り継ぎ失敗はないでしょうし(笑)
アメリカン航空のセルフチェックイン
アメリカン航空にセルフチェックインすると、めでたく、ここからダラスと、ダラスから成田と、すべてのフライト窓際ゲット完了!
正直、やったー!(^^)! です。
この地球の裏側から、東京まで、11,729マイル、18,766キロの道のりを、窓際を確保できて幸せ・・
ま、半分は夜間飛行ですが(笑)
ダラス行きは、20:18。
アメリカン航空は、このほかに、マイアミとニューヨークに出ているみたいですね。
ブエノスアイレス エセイサ空港のひととき
フライトまで、あと3時間以上あります。
マックでも食べながら、今回の旅を回想。
今回の旅の回想
繰り返すけど、今、自分は、地球の裏側にいる。
パタゴニアの平原を駆け抜けて、マゼラン海峡を渡り、氷河を見て・・・
自分で、クルマも運転できたし、気持ちのいい9日間だった・・・
そういえば、1回もボラれなかった旅って久しぶり。
ケチャップ強盗とかあったけど、親切な目にあうばかり。
乗継に失敗し、ロサンゼルスで呆然とする私に、チケットを再発券してくれた女性。
ブエノス・アイレスの泊まれなかったホテル「Eaplendor Buenos Aires」のスタッフは、荷物を預かってくれたり、ワインオープナーを貸してくれたり・・
ウシュアイアの「Lennox Hotel」のスタッフは、街じゅうの美味しいレストランを地図に書き込んでくれました。
エル・カラファテ「Don pepe」のスタッフに、いろいろ便宜を図ってくれた氷河ツアーの添乗員。そして、空港へ急いでくれた、タクシー運転手のお兄さん・・
その他にもいっぱいいますが、彼、彼女らのおかげで、忘れることのできない、とても、心に染み入る旅になりました。
ブエノス・アイレスのホテルでもらってきたスリッパ。
長時間フライトには欠かせないことが、今回の旅でわかりました。
ダラス行きのゲートが表示されていませんが、尋ねると14番だそうです。
フライトまで、あと1時間。
こうしてみると、飛行機って大きい。よく、こんなデカいものが、空に飛び上がるものです。
旅の余韻に浸りながら、14番ゲートで待っていると、「MR.××××」と私の名前が呼ばれびっくり。
何事かとカウンターへ出向くと、セルフチェックインのみでここまできたので、セキュリティに関するいくつかの質問をしたいとのことでした。
イスラエルほどではないにしても、アメリカも入国審査が厳しいようですね。
私は、別にアメリカに入国するわけではないんだけどなあ。
ブエノスアイレス ⇒ ダラスのフライト
ちょっとびっくりしましたが、無事にボーディング。
そりゃ、外国の空港で、自分の名前がアナウンスされれば、驚きますって(+o+)
ダラスまでは、8,541キロの距離。南米って、本当に遠いところだよね。
機内はほぼ満席なのに、隣席は空席。ラッキーです。
アルゼンチンよ、さようなら。チャオ、チャオ~!
また、いつか、来るよ~。
西の空は、まだ明るい。
ここから、丸い地球の裏側まで行くんだね。
水平飛行に移ると、すぐ機内食。
アメリカン航空には申し訳ないけど、あんまりおいしくない(笑)
機はアマゾンのジャングルの上を飛んでるはずですが、窓の下は闇の中。
やっぱり疲れていたのかぐっすり眠りました。
そして配られた朝食です。
ダラスの街の灯りが見えてきました。
無事に、ダラス・フォートワース空港に到着。
ダラス・フォートワース空港のトランジット
外国人は、あっちへ行け、と。
来た時にロサンゼルスでやった入国審査。
またまた、とんでもない行列です。でも、今度は乗り継ぎに5時間あるから大丈夫でしょう。
1週間前のことが、鮮やかによみがえってきました。
来るときは、これに、バッテンが入ってたんだよね。今度はありません。
ほんと、どういうことなんだろう??
ロサンゼルスでの初めての入国時に、指紋とか取られてるから、それと一致して、こいつは問題ない、とか判断されたとか・・
でも、今回は、1時間そこそこの時間で審査をクリアしました。ゲートに向かいます。
おおーッ、さすがハブ空港、ダラス・フォートワース。ゲートを探すにも、このフライトの数!
ありました。10:35の成田行き。
JALとのコードシェア便だからJALの表示なんだろうけど、私は、アメリカン航空に乗るつもりでいるから、一瞬戸惑います。
ゲートはターミナルDの23ゲート。
プライオリティパスで入れるラウンジが、そばにあるそうなので、そこで時間をつぶしますか。
まだ、時刻は6時半。フライトまで4時間近くあります。
まだ、朝早すぎて、人もまだらです。ラウンジも7時からみたいで、まだ開いていません。
で、荷物をシートに結び付けてトイレに行ったら事件が・・
ロック解除の番号がわからなくなりました。
いや、わからなくなったというより、荷物に紛れているうちに、違う番号にリセットされたみたいで、正しいはずの番号で、うんともすんともいわなくなてしまいました。
なんたるドジ!
空港職員に言って、バッグを切り裂いてもらおうかとも思いましたが、考えてみれば、番号は3ケタ。
相違回数でロックされないアナログ式なので、999回の総当たりを試みれば、解除できるはず。
「000」からはじめて、「420」で開きました。
この間、約20分。人気のない早朝でよかった・・ はっきり言って、馬鹿です。
ダラス・フォートワース空港のプライオリティパス・ラウンジ
長旅で疲れているからでしょうと、気持ちを切り替え??
7時に開いたラウンジに入ります。
プライオリティパスが使えるラウンジは、テルアビブのベングリオン空港に次いで2回目です。
ダラス・フォートワース空港は、ターミナルDの21と22番ゲートの間にありました。
開いたばかりの時間ということもあるんでしょうが、渋滞しています。
正直、私はVIPではないし、楽天プレミアムカードの恩恵で、使えるわけですが、ラウンジ運営側の思惑はどうなんでしょう。
間違いなく、客層は庶民化し、もはや特別なラウンジではなく、普通のラウンジに成り下がってますね。
とはいうものの、ここは、完全に閉ざされた空間。落ち着くことができます。
まだ、お腹はすいていませんが、食事もとれるし、お酒も飲めます。
窓の外には、広い空港の滑走路が見えます。
赤ワインをいただきました。
まだ油断はできませんが、ここまでの旅の無事を祝って乾杯です。
ちなみに、大統領選間近の米国。後方に映るテレビモニタは、それ一色でした。
そして、帰国直後に、トランプ大統領が誕生します(笑)
そして、シャワールーム。これだけでも、ラウンジ使えるメリットあるよね。
ドライヤーがないのが玉にキズだけど、さっぱりさせてもらいました。
フライト直前までラウンジにいるのは、やっぱり怖いので、23番ゲートへ。
ブエノス・アイレスでのことがあったので、念のためカウンターの係にチケットを見せます。
問題ありません。
ダラス ⇒ 成田のフライト
ボーディング開始です。成田行きの機内は満席。
窓がデカい、アメリカン航空。機内食はおいしくないけど、これはうれしい。
あと、前の席との間隔も広い。通常使うのが米国人だもんね。
成田まで、10,332キロ。1本で乗る飛行機としては、人生で最長じゃないかな。
地球は丸いので、なんと、アリューシャン列島の方を飛んでいくみたいですよ。
飛び立ちました。これで、ほんとに旅の最後。楽しかった旅でした。
すぐに、雲一色になってしまいました。ちょっと、下界の様子はわかりそうにありません。
でも、また赤ワインで乾杯。
雲の隙間からみえる、アメリカの国土。
雲の形が、パタゴニアの原野を連想させます。
飛行機は、ロッキー山脈にかかろうかというところ。
グランドキャニオンではありませんが、それに似た地形です。
スケールの大きい大地、アメリカ!
上空から見下ろすロッキー山脈
ロッキー山脈の上で、機内食。
これが、また、そんなにおいしくない(笑)
決して、私はグルメでもなんでもなく、いたって庶民的な味覚だと思ってますが・・
眼下に広がるロッキー山脈。雪かぶってるところもありますね。
ロッキーを見下ろしながら、食事するなんて、夢にも思わなかったなあ
アメリカ本土とも、お別れ・・
いよいよ、太平洋上空に出ます。
機内は、食事も終わって、眠る人、映画を見る人、窓の外を見ているのは、私だけ。
でも、これからは、太平洋ですから少し寝ますか。
配られたおやつ。
軽く、ひと眠りすると、機はアラスカ上空に。
おお、富士山みたい・・
上空から見下ろすアラスカの氷河
アラスカの山々ですね。
これも、氷河かな。
なんと、地球上の南と北の氷河をいっぺんに見れるなんて、とんでもない大旅行になっちゃいました(*^^)v
ベーリング海の上空になると、また雲の海。
窓の外に、一喜一憂しているのは私だけ。
2度目のおやつ。アイスクリームはおいしかったです。
千島列島、見えるかな・・
無理でした・・・
到着まで1時間を切ってから、2度目の食事。
CAも疲れてるのかな。なんか、放り投げるように出されました(笑)
焼きそばです。
利根川です。
そして、犬吠埼。
日本に帰ってきましたね。ようやく、それを感じました。
そして、第2ターミナルに到着。14時間近いフライト。さすがに、少し腰にきたかな。
総移動距離、4万4千キロ以上の弾丸旅行。無事に終了です。
税関では、私のパスポートをペラペラめくりながら「行ったのはアメリカだけですか?」「いや、アメリカではなく、アルゼンチンです。」「ふえ~、ずいぶん遠くに行ったんですねぇ。」
その通り、アルゼンチンは遠かった。
私にとっての最果ての国、ほんと行ってよかった・・
そして、その税関職員。お土産を調べ、笑いながら「お土産は家族?職場? ひょっとして、明日から仕事ですか?」
その通りです。明日から仕事。頑張ろう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。