バスの出発が近づいてきました。
名残を惜しみながら、ペリトモレノ氷河の展望台をあとにします。
アルゼンチンの人たちの親切が身にしみる日
さて、ツアー客を乗せたバスは、エル・カラファテの街を目指します。
時刻は16時半。18時ぐらいまでに着けば、なんとかなるかなあ・・
疲労と、睡眠不足と、心地よい暖房で居眠りしてしまいました。乗り遅れるかどうかって時に、大胆な・・
でも、氷河の観光で冷え切った身体で、乗り込む暖房のバスです。
たとえるなら、スキーバスに乗り込む瞬間。なんともいえない、ほっとする気がするじゃないですか。
17:45頃、バスはターミナル地点に到着。ホテルをめぐるバスに乗り換えます。
ここでさっきの女性添乗員さん。運転手に無線で「ファースト、DON PEPE」って、言ってくれました。
なんと、お礼を申し上げたらいいのか、わかりません。感謝感激です。
そして、ホテルDON PEPEに17:50頃着いた私。ホテルスタッフも、すぐにタクシーを手配。
運転手のお兄さんも、大丈夫、15分位で着くからと、私を安心させてくれます。
アルゼンチンの人々の親切が身にしみます。
親切にばかりめぐり合う日。
雨に煙るエル・カラファテを眺めます。
18:15頃、空港に到着。フライトの45分前です。
運転手のお兄さん、グラシアス! チップも奮発させてもらいました。
まっすぐチェックイン・カウンターへ。
受付けスタッフも、間に合ってよかったわね、という仕草。
無事にチケットをゲット。ああ、よかったあ。みんなのおかげです。
エル・カラファテ空港のひととき
荷物を預けて、肩の荷も下りて、軽く空港ロビーを徘徊。
ブエノス・アイレスまで、2,737キロ。到着は22:20の予定。
ブエノスアイレスまで行ったら、その翌日には東京に戻るだけ。
旅の終わりが見えてきちゃいましたね。
保安検査。
乗り込むゲート前。
エル・カラファテ ⇒ ブエノスアイレスのフライト
アルヘンティーノ湖をバックに、アルゼンチン航空の機体が停まっています。
すぐにボーディングタイムとなり、乗り込むと、ガラガラ。
そういえば、今日はランチ抜きでした。さっき、ロビーで買っておいた、サンドイッチにパクつきます。
そしてフライト。また20分ほど早かったよ。ほんと、間に合ってよかったなあ。
19時ですが、昼間みたいだね。
機内は本当にガラガラ。こんなにすいてる飛行機乗るのも初めて。
機内食もサンドイッチでした。
ファーストクラスといかないまでも、ビジネスクラス並み??
ずぶぬれになったコートも乾かせるし、足も延ばせるし。
南米大陸の夕日は素晴らしい。
雲海が、みるみる真っ赤に染まっていきます。
溶岩でも流し込んだかのようですね。
エル・カラファテから3時間。
ブエノス・アイレスの街の灯りが見えました。碁盤の目のようで美しい。
さっきまで氷河の上にいて、今は、街の灯りの上。弾丸旅行だね。きわどかったけど。
ん? 海が見えました。なんかおかしいぞ・・
三日月と、金星と、ブエノス・アイレスの街。
でも、海が見えるのは変だなあ・・
ホルヘ・ニューベリー空港に到着
なんと、到着したのは、イゼイゼ国際空港ではなく、街の中心部に近いホルヘ・ニューベリー空港。
うっかり、勘違いしてました。
でも、ここから今夜のホテルまでは、直線距離で10キロもない。ラッキーと思っていたら・・
タクシーの行列が、なかなか進まない。
空気の美味しかった、ウシュアイアやエル・カラファテから、ブエノス・アイレスに来ると、排気ガスにたばこの煙、騒音と、都会に戻ってきたことを否応なしに知らされました。
なんとなくだけど、雰囲気はマニラに似てるかな。
私は、こうしている間も、バッグなどは、しっかり握りしめ、周囲をキョロキョロ。
治安の良かったパタゴニアと、同じ気分でいたら大変です。
タクシー運転手はおばさんでした。
この、おばさんに、今夜泊まる「リーガル・パシフィック・ホテル」の場所を案内します。
ブエノスアイレスで食べる寿司
「リーガル・パシフィック・ホテル」。ホテル設備は、今回の旅では一番。
疲れたし、このまま寝てしまいたいところですが、実は腹ペコ。時刻は23時過ぎです。
ホテルから近かった「地球の歩き方」に載ってた、日本料理屋に飛び込みました。
ところが、テイクアウト オンリーとのこと。それでもいいやって、スシを握ってもらいました。
なんか、ふつーに客に出せばいいのに、と思いますが。
ホテルに持ちかえって食べる、今回の旅ではじめての日本食。
しょうゆが妙な味になってましたが、間違いなく、日本の味でした。
時刻は午前0時過ぎ。
このあと、今まで洗えなかったジーパンを洗って、これで、青唐辛子の洗礼は、すべて流し落としました。
ワインを飲みながら、本日の行程を回想。
16時半まで氷河を見ていて、今、ブエノス・アイレスのホテルにいる不思議。
長い一日でした。