部屋の中に大陸横断を彷彿させるジオラマをつくるぞと、思い立ってはや1年。
景色の半分がおおむね完成し、車両のバリエーションも増えたので、工作もせず、ずっと遊んでました(^_^)
こんな感じに、です。
湖畔をのんびりと走り抜けていく列車を、コーヒーでも飲みながら、ゆっくり眺める。
眺めているだけで、大陸にふく風を感じます。
ほんものの景色を眺めている錯覚に陥り、時間が果てしなく過ぎて行ってしまいます。
ところで、ゆったりとした大陸を表現したいレイアウトとはいっても、しょせんは6畳の部屋の中。
レイアウトの基本スペースとされる畳一畳分(1800㎜×900㎜)をベースに作ってましたが、当初から予定してた通り、700㎜四方ほどふくらむ延伸部分に着手です。
レイアウト延伸部分のボード造り
つい1年ほど前までは、DIYにまったく縁がなかった工作初心者が、のこぎりとドリルを巧みに使ってます。
ボードとボードの接続はボルト。
まあ、ないとは思うけど、運ぶときは分解しなくちゃいけないので。
レールに電流を流す配線を通すための穴も、忘れずに開けておきます。
ボードの支柱にはイレクターパイプ
ボードをかさ上げするための支柱は、自在に組み立てが可能な「イレクターパイプ」をチョイス。
パイプカッターで、自由な長さにカットできるんです。
こんな具合に。
金属なのに、なんでこんなに簡単に切断できちゃうんだろ、と思いながら、楽しく作業。
草原地帯と岩壁をつなぐ2つのブリッジ
このへんから、作業がさらに楽しくなります。
大陸の草原を走り抜けてきた列車が、とつぜん、高い鉄橋を渡り、岩壁にはりつくように身をくねらせて、トンネルに入っていく。
ユーラシア大陸というより、アメリカ・ロッキー山脈あたりでありそうな景色を表現です。
さて、この谷をまたぐ2本のレールですが、どんなスタイルにしようかあれこれ悩んだあげく、新旧のコントラストをイメージすることにしました。
つまり、古い線路のほうは、建設から年数を感じさせる「レンガ造りのアーチ橋」。
そして、新線は現代風の「トラス橋」といった具合です。
ところで、トラス橋のほうは、メーカーがいろんな型を発売してるので、KATOの完成品を購入しましたが、「レンガのアーチ橋」なんて、どこにも売ってない。
というわけで、自作することにしました。
津川洋行製(だったと思う)のレンガ模様のペーパーを仕入れ、机の引き出しから引っ張り出したコンパスで罫書きます。
それをハサミでカットして、骨格とするスタイロに貼ります。
しかし、なんとなくオモチャに見えてしまう(実際オモチャだしw)
そこで、茶色と黒のクレヨンを買ってきて、てきとうに汚しました。
まあまあかな。自分としては気に入っています(^^)
トラス橋は完成品でも、橋脚は自作。
橋脚もいくらでも完成品はありますが、細く頼りない、中国の鉄道の雰囲気を出したかったので。
ていうか、自作すること自体を楽しんでいる自分がいます。
なぜかというと、寸分たがわぬ芸術品ならともかく、この程度のジオラマだと、寸法に若干のズレがあったり、塗装にムラがあったりしたほうが、溶け込んでくれるんです。
まあ、ただヘタなだけですが。
子供の頃、貨物列車の最後尾に付いてる小さな車両に乗ってる乗務員さんにあこがれてたことがありました。
お客さんがいない貨物列車なら、乗ってる間することもない。
つまり、旅が仕事じゃん、みたいな・・
のんびりとアーチ橋を渡っていく貨物列車を眺めていると、幼少のころの記憶がよみがえってきました。
ちなみに、この川底には水を流す予定はありません。
ロッキー山脈なんて言いましたが、あくまでこれはユーラシア大陸。
タクラマカン砂漠やゴビ砂漠でみかける「水無し川」です。
タクラマカン砂漠をブルートレインが走っているのもおかしな話ですがw
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#12 「モデリングウオーター」で湖を表現・・失敗・・かな?
#14 ボード延伸&レンガの自作アーチ橋 (この記事です)