スタイロフォームという素材は、ジオラマづくりに本当に便利です。
なんたって軽いし、自由に切れるし、発泡スチロールのように削ってもボロボロにならない。
なので、私のような素人でも、簡単に山や岩壁を表現できます。
スタイロを積み上げた岩壁
あまりに簡単すぎて、レイアウト延伸部分のスタイロ工作中の写真を撮り忘れましたが、上は工作初期の画像。
こちらは、延伸部分ですが、発泡スチロールカッターで、簡単に形を整えられます。
しかし、ただ積み上げているわけではありません。
経済的になるように、中は空洞です。
自作アーチ橋の中身もスタイロです。
そして、今回、フレキシブルレールという、自在にカーブをつくれるレールに挑戦。
レールを曲げると、当たり前ですが左右のレールの長さが変わるので、切断する際にちょっとした工夫が必要。
大雑把な私には向いてなかったかも(^^)
石膏と「シリコンモールド」で岩の形どり
石膏なんて自分で買うの初めてですが、岩の表現にはもっとも適していると聞いて仕入れました。
さらに、岩の形どりができる「シリコンモールド」を購入。
ここに石膏を流し込めば、かんたんに岩が作れます。
まずは、石膏と水の分量を調整。
購入した石膏は、2㎏で600円とかなり安いのをチョイスしましたが、イケるかな。
石膏2㎏に対し、水を1700㏄とあったので、石膏200gに水170㏄というふうに量り、溶かし込みます。
スプレーが置いてあるのは、洗剤をたらした水滴をシリコンモールドにまいておくと、はがしやすいからです。
これで2時間ほどで出来上がりますが、完全に水分をかわかすため、だいたい一晩はおいてました。
岩の形になった石膏。このまま使う場合もあれば、ハンマーで細かく砕く場合もあり。
そして、大小さまざまな岩を、木工用ボンドでペタペタと貼り付けていきます。
岩と岩の隙間は、紙粘土で埋めます。
この岩壁製作シーン、とても楽しかった。
とはいうものの、ボンドが固着されるまでは、こんなふうに止めておかないと落っこちてきます。
石膏だけでなく、部分的には、以前も用いたペーパータオルを使う方法も。
モノ作りがこんなに楽しいなんて、やってみないとわからないですね。
谷川にかかる鉄橋もセット。さて、背景の岩壁をうまく表現できるかな。
塗料の調合にはセンスが問われる・・
さて、ここまで、驚くほど順調に作業が進みましたが、難関はこれからでした。
塗装です。
表現したいのは、こんな感じの乾いた岩肌。新疆ウイグル自治区を旅したとき、カシュガルからカラクリ湖への道中で目にした風景。
まさに大陸の岩山だと思いますが、これをイメージするために、いくつもの塗料を購入。そして、混ぜ合わせます。
うまくいかず、なんども重ね塗り。
水性塗料はそれができるから、私のようなセンスのない人間でも、その点は便利。
塗料がなくなったところで妥協。岩肌に見えるかな・・
ほんとは、もう少し、白っぽくしたかったんだけど。
実物の観察が重要という点を、学んだ気がします。
それでも、岩壁に張り付くように敷かれたレールの上をいく貨物列車。
いい雰囲気だなあ・・(^^)
橋脚もトンネルの入り口も、プラ板で自作です。
こうやって、試運転してると、時間がどんどん経っていく。
裏側は、こんな感じです。
2方向から眺められるようにしたのは大正解。部屋の中に、ジオラマが2つある気分です。
顔を寄せて、至近距離からみると、けっこう迫力があるんです。
これは、上空からの写真。
雨季だけ流れる川には、どんなふうに砂利を敷こうか、妄想がふくらみます。
左側に置いてある寺は、チベット寺院をイメージ。
今はテーブルのようになっている岩壁の天井部分は、どこかの世界遺産のように岩で遺構を表現するつもり。
そして、その下を列車が身をくねらせて走り抜けていく。
そんな場所、この地球上のどこにあるんだと言われそうですが!(^^)!
こちらの記事もどうぞ。
#12 「モデリングウオーター」で湖を表現・・失敗・・かな?
#15 スタイロと石膏で岩壁を表現 (この記事です)