今年が最後のチャンスだと思う。外国人がいない京都。
まあ、すでにインバウンド一部は解禁されているから、「いない」ということはないだろうけど、来年の秋ともなれば中国人なども参戦してきて、おっとりと「古都京都」の秋を楽しむのは至難の業になる可能性が高い。
というわけで、コロナ禍に入ってから2年連続で京都・奈良とたずねてきましたが、3年目の2022年も訪れることにしました。
この3年間は、文字通り外国に行けない「忌まわしい」3年間でしたが、この時間が私に教えてくれたもの。
それは、日本のすばらしさ。
そして、京都の美しさ。
決して、ムダな時間ではありませんでした(^^)
早朝に訪れたい秋の高雄エリア
さて、時は11月12日の土曜日ということで、紅葉が見ごろになっているのは大原や貴船の洛北エリアや高雄などの山間部ということになります。
大原と貴船はおととしに訪れたので、消去法的に「高雄」に決まりました。
ちなみにガイドブックによると、紅葉のピーク時には、京都からのバスが大混雑。
道も一本しかないので渋滞必至。
早朝に訪れるのが不文律のように書かれています。
すると首都圏からのアクセスは夜行バス一択。
新幹線では、始発でも京都着は8時過ぎとなり、高雄エリアに着くのは9時半過ぎとなってしまいます。
ちなみに、昨年の11月13日(土)に私は奈良を訪れてますが、このときは新幹線の一番列車。
こんなにガラガラだったんですよ(^^)
秋の京都・奈良へ向かう早朝の新幹線がこれじゃ、日本の古都が泣いちゃいますよ。
やっぱり、この3年間は、きわめて特殊な時間だったと言わざるをえません。
世界文化遺産 古都京都の文化財のひとつ「高山寺」
ところで、世界文化遺産に登録されている古都京都ですが、それを構成する文化財は17あります。
この3年間で訪れた場所にはリンクを貼ってありますが、すると「高山寺」だけが残ってる。
この「高山寺」こそが、高雄エリアに鎮座する山寺で、ここを訪れると、京都の世界遺産を17つ制覇するという、思いがけないイベントとなりました(^^)
ちなみに、「高山寺」が世界遺産として登録されているのは、僧として名高い明恵上人が開基であることや、国宝に指定されている「石水院」、貴重な絵画などを多く所蔵していることからのようです。
ところで、「地球の歩き方」の京都。
高雄エリアに「高山寺」の記述がなし。落丁かと思ったほど。
だって、「高山寺」って、世界遺産ですよ(^^)
大阪があるのは、今回は大阪も歩こうと画策してるからです。
3列シート「ウィラーエクスプレス」で東京を脱出
東京駅は美しい。
月明かりが、旅立ちを祝福してくれているように見えます。
余談ですが、私はテレビもヤフーニュースもまったく見ない人間。
だから、先日皆既月食があったことを、翌日の夜になって知りました(^^)/
それでも、サラリーマンがちゃんと勤まっている不思議な世界。
さて、鍛治橋ターミナルを出発するバスは21:40のウィラーエクスプレス。
先月も出雲へ行く際にお世話になった快適なバス。
関西方面へは、同時刻に2本の便があります。需要の高さを表します。
私は3列シートをチョイス。前方にはシートとシートの間が隔離版で仕切られる4列シートが並びます。
お酒は禁止されていないので、出発と同時に乾杯。
この3列シートって、旅人にとっては革命だと思う。
私は幼少のころ、「ムーンライトながら」でしょっちゅう西に出かけた。
「ながら」は、古くは4人掛けのボックスシート。
今思えば、足が他の旅客と交錯する中で、よく眠っていたと思う。
1990年代になって、特急用車両が使われはじめたが、それでも、居住性の高さは「3列シート」には遠く及ばない。
よく言えば、飛行機のビジネスクラス並みの居住性を確保できるのだから、夜行列車が廃止に追い込まれるのも無理はない。
そんなことを考えていると、中央高速を迂回したバスは談合坂SAで休憩。
同じバスが3台並ぶと、乗り間違えに気をつけなくては。
一番手前は岡山行きですか。旅立ちっていいなあ。
私が乗ってるバスは大阪行きではなく、USJ行きだったんだ。
ひと眠りすると、新東名の長篠設楽原SA。
そして、定刻の5:30に京都駅八条口に到着。
高雄方面のバスの始発まで約1時間。マックで時間をつぶします。
同じようなことを考えてる人たち?
マックの早朝行列。
熱いコーヒーで目が覚めました。
では、バスターミナルに向かいますか。