貴船という地名は、恥ずかしながら、京都の旅を計画している渦中で知りました。
貴船には、京都を潤す鴨川の上流貴船川が流れていて、古くから水を司る神として崇められているのが貴船神社。
そして、貴船神社は、全国に約450社ある貴船神社の総本社であるそうです。
祈雨の神として信仰され、水の神様として、全国の料理・調理業や水を取扱う商売の人々から信仰を集めているらしい。
地域としての貴船は「きぶね」と読むが、貴船神社は「きふね」と読むそう。
そのほか、縁結びの神としての一面もあるらしいですが、今日の私の予定は、貴船神社を散策したのち、鞍馬山に登ろうと思っているので、そんなに時間がありません。
午後1時に、貴船のバス停に降り立った私は、急ぎ足で参道を歩きはじめました。
貴船川に沿う参道
標高があるので、貴船の紅葉見ごろは、少し早いんでしょう。
2020年の11月21日では、ほとんど散ってしまっています。
それでも、川の流れの音が、自然の中の散策気分を盛り上げてくれます。
ちょうど昼時であることもあり、貴船到着早々ランチにしようと思ってたのですが、みな考えることは同じで、並んでます。
本日は三連休初日。京都の観光地は混んでいます。
しかし、高いな、おい。
こりゃ、GOTOイートでも使わない限り手が出ない。
貴船神社の鳥居につきました。
貴船神社・本宮の境内を歩く
まず目に入るのが、真紅の燈籠(とうろう)です。
献納された方の名前が刷ってありますね。
この太い樹木にも驚き。
石段はけっこう長く、疲れます。
お参りする人と、ご朱印を買う人。
紅葉は終演に近かったです。
本宮の上の黄葉。
縁結びの神ですね。
境内に設けられていた石庭。
すごい人気です。大原の3倍以上の参拝客です。
本宮の屋根に紅葉が積もってるので、一週間早ければ、満開の紅葉を拝めたことでしょう。
一度も枯れたことのない、神がかった水。
さすがにお腹すいたので、屋台でたこ焼きを買います。
では、貴船川沿いにさかのぼって、奥宮まで行くとしますか。
反対側に下ります。
こちら側では、まだ赤みを残している紅葉が出迎えてくれました。
クルマでは、来ないほうがよさそうですね。
流れの早い貴船川。
沿道には、貴船川の上に座敷を構えたお店も多いです。
貴船神社・中宮 結社(ゆいのやしろ)
貴船神社の中宮にあたるのが「結社(ゆいのやしろ)」。
京都においても、有数の縁結びスポットです。
平安時代に、女流歌人「和泉式部」が恋の悩みでここを訪れ、その恋が成就したことから「恋の宮」と呼ばれているとのこと。
変わった形をした岩。
縁結び&パワースポットの奥宮
「思ひ川」にかかる橋の鳥居をくぐると、奥宮への参道です。
ここでも和泉式部の登場ですね。これは、本当の話なのでしょう。
その手前にあった、凄まじく背の高い樹。
縄で結んであるので、男女の仲をあらわしてるものと思われます。
さて、奥宮への参道を歩きましょう。
本宮からずっと登ってきてますので、なにげにいい運動です。
そして、奥宮の入り口に着きました。
入り口で、学生さんが、配ってました。貴船神社は、何かの研究課題になるのかな。
ここにも背の高い杉の樹。
「連理の杉」と呼ぶそうです。奥宮のみどころのひとつですね。
こちらも、奥宮の見どころのひとつ「御船形石」。
中宮にも船の石がありました。水の神だけあって、船にも大いに関係しているようです。
奥宮の境内は、本宮より広いですね。
それもそのはずで、ここが元の社殿。
1046年に、洪水により流失してしまい、1055年に現在の本宮の地に社殿を立て直したそうです。
1000年の歴史を持つ広い境内に、並べられた出店。
GOTOトラベルで人が出歩くようになれば、おカネも出回りますよね。
興味はあるけど、荷物になるので買えない。
IT技術は、人を移動させなくてもよくしてくれたけど、モノはさすがにITの力では運べないだろう。
そのうちに、ドローンでの物流が当たり前になる日が来るのだろうか。
そしたら、観光地のお土産屋さんも、さらに繁盛するでしょう。
さっき食べたたこ焼きだけでは心もとない。
美味しそうなパン屋さんを見つけました。
さて、テーブルに腰かけて、休憩兼かんたんなランチ。
美味しいカレーパンとコロッケでした。しめて450円。
早朝から歩きっぱなしなので、さすがに疲れてきましたが、元気が出てきてなにより。
今日はこれから、鞍馬山登山がひかえてますから。