【今宮戎神社&四天王寺】新世界界隈 聖徳太子ゆかりの歴史ある2つの寺社

週末を使った人生初の大阪一人旅も終盤。

本日は昼過ぎの新幹線で、東京に戻らなくてはなりません。

なので、あまり時間はなく、現在新世界にいる私は、この界隈に鎮座する2つの神社とお寺を訪ねてみようと思いました。

2つの神社とお寺とは、「今宮戎神社」と「四天王寺」。

片や神社で、片やお寺。

これは、仏教としての「四天王寺」を建てた際に、西方の鎮護として建てられたのが「今宮戎神社」であるからのようですが、その歴史観がすごい。

どちらも、創建から1400年以上。

四天王寺にいたっては、なんと創建が推古天皇元年の593年。

聖徳太子が推古天皇の摂政となった年であり、日本最古のお寺として知られています。

「十日戎」には100万人以上が訪れる「今宮戎神社」

新今宮駅隣接の「ホテルサンプラザ」に一泊した私は、午前9時半に開場する通天閣の時間調整を兼ねて、「今宮戎神社」をたずねました。

昨夜訪れた「あべのハルカス」が見守ってくれてました。

これから赴く通天閣も。ただし、このあたり路上生活者が多いです。ご注意を。

北上していくと、南海電鉄の今宮戎駅が登場しますが、ここまでくればすぐです。

境内に入ると、社殿の美しい屋根が目に飛び込んできました。

創建が西暦600年。前述のように、推古天皇の摂政である聖徳太子が四天王寺を建立した際に、西方を護るために作られたのがはじまり。

ビルやマンションに挟まれて、ひっそりと鎮座していますが、とんでもなく古い歴史を持つ神社です。

祀られている主な神様は、「天照皇大神(あまてらすおおみかみ)」、「須佐之男尊(すさのおのみこと)」、「月読尊(つきよみのみこと)」と、なんと古事記の三貴子オールスターズです。

ほかにも、七福神の一人「戎(えびす)」さま。

この「商売繁盛の神様」として知られる戎さまを祀っているのも今宮戎神社。

そんなわけで、商売繁盛・福徳円満のご利益があって、関西でも有数のパワースポットになっているので、みていると、早朝からとめどなく参拝者が訪れてました。

建物の壁の形状からも由緒を感じます。

ところで、毎年1月9~11日には「十日戎(とおかえびす)」というえびす様を祀るお祭りがあり、3日間で100万人以上が集結する一大イベントになってるそうです。

この狭い境内に100万人ですか??

今宮戎神社は「日本三大えびす神社」のひとつでもあり、ほかの2つとは、京都のえびす神社と兵庫・西宮の西宮神社だそうです。

全部関西ですね(^^)

物部氏vs蘇我氏  聖徳太子が祈願した「四天王寺」

今宮戎神社を見学した私は、その足で通天閣に登り、降りてくると土砂降りの雨になってました。

そんな中、私は日本最古の寺といわれる「四天王寺」を訪ねました。

今宮戎神社は、こちらの四天王寺を護るために建てられたので、こちらのほうが先輩です。

創建は西暦593年。日本最古の寺と言われています。

たしかに、仏教が伝わって、最も早くできたらしい。仏教伝来は6世紀半ばだそうですから。

新世界から歩いてきた私は、西側からアプローチ。すると、極楽への扉とされる極楽門が出迎えてくれます。

金堂と五重塔が見えてます。

境内の中に入りました。滝のような雨です(^^)

でも、神社や寺は雨が似合うと思ってるので、むしろ情緒満点。軒をたたく音が素敵です。

こちらの金堂。ピカピカですが、さすがに1961年の再建。

京都と同じように、大阪も波瀾万丈な歴史。

織田信長の石山本願寺攻めや、大阪冬の陣などで、四天王寺もそうとう痛めつけられ、何度も建て替えられています。

雨宿りを兼ねて、長い回廊を回遊。

西暦587年における物部氏と蘇我氏の仏教を巡った豪族同士の戦い。

この合戦の際、聖徳太子は四天王像を彫り、戦いの勝利を祈願しました。

日本の歴史まんがにも登場する有名なシーンですね。

出典:小学館 少年少女「日本の歴史」2巻より

蘇我馬子もちゃんと祈ったのだろうか(^^)

 

さて、現代に戻って、南大門とあべのハルカス。

こちらは、五重塔とあべのハルカス。はじめての大阪一人旅、楽しかった。

帰る時間が近づいてきました。

大阪には、今回歩いた新世界以外にも、いっぱい見どころがあります。

楽しみを残して帰京します。

土砂降りの中新幹線で帰京

雨の中、天王寺駅前商店街を歩いて、地下鉄御堂筋線へ。

そして新大阪駅へ。

のぞみ18号のグリーン車を奮発。

仕入れた弁当は「中之島ビーフサンド」。

松坂牛100%の人気サンドイッチだそうです。

たしかに、ジューシーで美味しそうだ(^^)

2022年11月 京都&大阪 週末ひとり旅の振り返り

勝手にワインで乾杯しながら、今回の1泊2日の旅を振り返ります。

窓外に現れた東寺を鑑賞しながら、旅を回想。京都&大阪は、何度でも来たい(^^)