早朝から歩いた「山科・醍醐」めぐりは、とりあえず一段落。
もう晩秋の太陽が傾きかけている15時過ぎですが、舞台を宇治へ移して、もうひと散策するつもりです。
醍醐寺から宇治へ
醍醐寺から宇治へ行くには、地下鉄東西線「醍醐」駅から「六地蔵」駅に出て、京阪電車かJRで「宇治」駅へ向かいます。
まずは「醍醐寺」から駅へ。「醍醐」駅の周辺は、すぐ背後に世界遺産があるとは思えない、ふつうの住宅街です。
まず「六地蔵」へ。
「六地蔵」なんていう駅名だけでも、古都を旅してる気になります。
そして「六地蔵」駅でJRに乗り換え。
京阪電車かJRか悩んだのですが、それぞれの「宇治駅」周辺の地図を眺めると、JRのほうが街の中心っぽかったので、宇治の街並みも眺めたい。
それでJRです。
JR奈良線の電車。
ガラガラでした。
そして「宇治駅」到着です。
「醍醐」から「宇治」まで、乗り換え時間含めて約30分でした。
抹茶が似合う宇治の街
宇治の駅前には、いきなり伊藤久衛門の茶店が現れます。
先入観を持っているからかもしれませんが、「宇治」と聞くと、連想されるのは、やっぱり「抹茶」ですよね。
ところが、けっこう高い(笑)
「抹茶そば」が1,490円。「抹茶パフェ」が990円。
お昼食べてないこともあるし、名物のパフェでも食べてみるか、なんて思っていたのですがパスです。
駅前通りを奥に進みます。
駅前通りの奥の正面にひかえるのが、「中村藤吉 宇治本店」。
これまた重厚な造りです。
メニューもないので入りづらい。
「抹茶」だけで、何千円もとられてしまったら元も子もないので、こちらもパス。
ちなみに、女性二人組などは、ちゅうちょなく入って行ってました。
私は、こういうのでいいや。
「中村藤吉 宇治本店」の真向かいにあったケーキ屋さんです。
そこで、一片だけ切ってもらった「抹茶ロールケーキ」。
これがまた美味しかった。
私は甘党ではないのですが、なので余計に「抹茶」とクリームの調和が、美味しさをひきたてるのでしょう。
とりあえず、宇治に来て、「抹茶」と戯れることができて達成感あり、です(^^)
美味しい「抹茶ロールケーキ」で満足して、細い路地を「平等院」の方角へ。
宇治の街には、2つの世界遺産があります。
「平等院」と「宇治上神社」。
あまりにも定番で、月並みかもしれませんが、宇治を訪れて、ここを見ない手はありません。
「平等院」の入り口に到着です。
平等院とは
1052年(永承7年)に、関白藤原頼道によって創建。
これは、父の道長の別荘を寺院にあらためたもの。
翌年の1053年に阿弥陀如来を安置する阿弥陀堂が建立され、それが10円玉にも描かれている鳳凰堂。極楽浄土の宮殿をモデルに設計されている。
JR宇治駅から徒歩10分の場所にある世界遺産。
黄昏時は逆光になる「平等院鳳凰堂」
さて、宇治の街といえば平等院ということで、閉館間近の15時半ですが、立寄ってみました。
こんな時間からでも、入場する客が絶えない平等院。紅葉も映えます。
入場料は600円です。
さっそく「平等院鳳凰堂」と対面。
この時間、逆光だけど、順光で、妙な白とびになるよりマシかな。
真正面から眺める「平等院鳳凰堂」。
これ、高校時代の修学旅行以来かな。
この極楽宮殿イメージそのものの建物は、見る者になんとなく安心感を与えますよね。
1053年に建立されましたが、その後、なんども修理を重ねて今の姿になっています。
あの門をくぐると、極楽浄土に行けるよ、と言われると、本当にそんな気がするので不思議。
鳳凰堂の南側に設置された鐘楼。
日本三銘鐘の一つだそうです。
平等院の南門側から境内の外に出ました。
敷地内では見かけませんでしたが、やっぱり修学旅行の定番ですよね。
さすが10円玉の模様です(笑)
宇治川河畔を歩く
本日は、日没までに「宇治上神社」「興聖寺」と回りたい。
時計を見ながら、早々に「平等院」をあとにします。
「平等院」から「宇治上神社」へは、宇治川にかかる橋をわたればすぐです。
宇治川沿いの老舗旅館を眺めながらの散歩。こういう旅館にも泊まってみたいけど、高そうだなあ。
まず、宇治川の中洲にいたる橋。
意外にも、宇治川の北と南を結ぶ橋って少ない。
この中州を経由するほかは、県道の宇治橋まで行かないと行き来できません。
夕暮れの喜撰橋。これを渡ると宇治川の中洲に出ます。
渡し舟、というより観光船。
宇治の街を歩くのは初めてなので、なるほどと思う景色ばかり。
宇治川の中洲に設えられた宇治公園。
あちらも、老舗旅館なんでしょうね。
本来ならインバウンドで賑わってるんでしょうけど。
風もない、穏やかな宇治公園の散歩。
平等院は賑わっていたけど、人気の少ない日曜日の宇治公園。
本来の姿ではないのでしょうが、そのぶん旅愁を感じる宇治の街でした。