【晩秋の京都一人旅#14】抹茶が似合う宇治を歩く ~ 修学旅行以来の平等院

早朝から歩いた「山科・醍醐」めぐりは、とりあえず一段落。

もう晩秋の太陽が傾きかけている15時過ぎですが、舞台を宇治へ移して、もうひと散策するつもりです。

醍醐寺から宇治へ

醍醐寺から宇治へ行くには、地下鉄東西線「醍醐」駅から「六地蔵」駅に出て、京阪電車かJRで「宇治」駅へ向かいます。

 

まずは「醍醐寺」から駅へ。「醍醐」駅の周辺は、すぐ背後に世界遺産があるとは思えない、ふつうの住宅街です。

まず「六地蔵」へ。

「六地蔵」なんていう駅名だけでも、古都を旅してる気になります。

そして「六地蔵」駅でJRに乗り換え。

 

京阪電車かJRか悩んだのですが、それぞれの「宇治駅」周辺の地図を眺めると、JRのほうが街の中心っぽかったので、宇治の街並みも眺めたい。

それでJRです。

JR奈良線の電車。

ガラガラでした。

 

そして「宇治駅」到着です。

「醍醐」から「宇治」まで、乗り換え時間含めて約30分でした。

 

抹茶が似合う宇治の街

宇治の駅前には、いきなり伊藤久衛門の茶店が現れます。

先入観を持っているからかもしれませんが、「宇治」と聞くと、連想されるのは、やっぱり「抹茶」ですよね。

 

ところが、けっこう高い(笑)

「抹茶そば」が1,490円。「抹茶パフェ」が990円。

お昼食べてないこともあるし、名物のパフェでも食べてみるか、なんて思っていたのですがパスです。

 

駅前通りを奥に進みます。

駅前通りの奥の正面にひかえるのが、「中村藤吉 宇治本店」。

 

これまた重厚な造りです。

メニューもないので入りづらい。

「抹茶」だけで、何千円もとられてしまったら元も子もないので、こちらもパス。

ちなみに、女性二人組などは、ちゅうちょなく入って行ってました。

私は、こういうのでいいや。

「中村藤吉 宇治本店」の真向かいにあったケーキ屋さんです。

そこで、一片だけ切ってもらった「抹茶ロールケーキ」。

 

これがまた美味しかった。

私は甘党ではないのですが、なので余計に「抹茶」とクリームの調和が、美味しさをひきたてるのでしょう。

とりあえず、宇治に来て、「抹茶」と戯れることができて達成感あり、です(^^)

美味しい「抹茶ロールケーキ」で満足して、細い路地を「平等院」の方角へ。

宇治の街には、2つの世界遺産があります。

「平等院」と「宇治上神社」。

あまりにも定番で、月並みかもしれませんが、宇治を訪れて、ここを見ない手はありません。

「平等院」の入り口に到着です。

平等院とは

1052年(永承7年)に、関白藤原頼道によって創建。

これは、父の道長の別荘を寺院にあらためたもの。

翌年の1053年に阿弥陀如来を安置する阿弥陀堂が建立され、それが10円玉にも描かれている鳳凰堂。極楽浄土の宮殿をモデルに設計されている。

JR宇治駅から徒歩10分の場所にある世界遺産。

 

黄昏時は逆光になる「平等院鳳凰堂」

 

さて、宇治の街といえば平等院ということで、閉館間近の15時半ですが、立寄ってみました。

こんな時間からでも、入場する客が絶えない平等院。紅葉も映えます。

入場料は600円です。

さっそく「平等院鳳凰堂」と対面。

 

この時間、逆光だけど、順光で、妙な白とびになるよりマシかな。

真正面から眺める「平等院鳳凰堂」。

これ、高校時代の修学旅行以来かな。

この極楽宮殿イメージそのものの建物は、見る者になんとなく安心感を与えますよね。

1053年に建立されましたが、その後、なんども修理を重ねて今の姿になっています。

あの門をくぐると、極楽浄土に行けるよ、と言われると、本当にそんな気がするので不思議。

 

鳳凰堂の南側に設置された鐘楼。

日本三銘鐘の一つだそうです。

 

平等院の南門側から境内の外に出ました。

敷地内では見かけませんでしたが、やっぱり修学旅行の定番ですよね。

さすが10円玉の模様です(笑)

宇治川河畔を歩く

本日は、日没までに「宇治上神社」「興聖寺」と回りたい。

時計を見ながら、早々に「平等院」をあとにします。

 

「平等院」から「宇治上神社」へは、宇治川にかかる橋をわたればすぐです。

宇治川沿いの老舗旅館を眺めながらの散歩。こういう旅館にも泊まってみたいけど、高そうだなあ。

まず、宇治川の中洲にいたる橋。

意外にも、宇治川の北と南を結ぶ橋って少ない。

この中州を経由するほかは、県道の宇治橋まで行かないと行き来できません。

夕暮れの喜撰橋。これを渡ると宇治川の中洲に出ます。

渡し舟、というより観光船。

 

宇治の街を歩くのは初めてなので、なるほどと思う景色ばかり。

宇治川の中洲に設えられた宇治公園。

あちらも、老舗旅館なんでしょうね。

本来ならインバウンドで賑わってるんでしょうけど。

風もない、穏やかな宇治公園の散歩。

平等院は賑わっていたけど、人気の少ない日曜日の宇治公園。

本来の姿ではないのでしょうが、そのぶん旅愁を感じる宇治の街でした。

今回の「晩秋の京都5日間一人旅」の全行程はこちらです。