【京都一人旅 #18】「金閣寺」外国人観光客がいなくても何するものぞの美しさ

正式名称を「鹿苑寺」とする「金閣寺」は、言わずもがなの京都を代表する寺院。

ひょっとしたら、日本よりも海外に人気があるのではないかと思えるほど、外国人観光客の訪問数は年々うなぎのぼり。

ところが2020年は、インバウンドの数が対前年マイナス100%に近いほどの鎖国状態に。

外国人観光客のいない金閣寺は、どんな姿を見せてくれるのか、興味津々で訪れました。

日本人はそこそこ訪れていた2020年7月の金閣寺

 

「龍安寺」をあとにした私は、自転車で「金閣寺」へ。

黒門から境内に入ると、日本人観光客の姿がちらほらみえました。

旅行が禁止されているわけではあるまいし、ましてや密でもない。

本日、「金閣寺」を訪れている人たちは、自分たちで思考することができる賢い人たちです。

拝観料が400円と比較的安いのも金閣寺の魅力。

順路に沿って鏡湖池の方角へ。

鏡湖池の映る「逆さ金閣寺」

でましたねえ。これは、無条件で美しい・・

京都の旅は、雨や曇り空が似合うと勝手に思ってますが、ここ「金閣寺」だけは金箔を照らす太陽の下のほうが際立つかな。

でも、鏡湖池に、「逆さ金閣寺」がしっかりと映し出されています。

ここに来るのは3回目。ぜんぶ夏です。

雪をかぶった金閣寺なんて、みてみたいな。

 

観光客がいないおかげで、ゆっくりと角度を変えながら眺められます。

京都の寺院めぐりファンなら、今の時期をのがしては、こんな機会なかなかないと思うけど。

応仁の乱で焼失する前の、金閣寺を見てみたい。

現在の金閣寺は1955年の再建ですが、1397年の創建時には、どんな姿をしていたのだろう。

少なくとも、今のように金箔に包まれてはいなかったとは思うけど。

観光客が少ないので、じっくり撮影できますね。

少し時間が経つと、まったく人がいなくなります。

これは、神がくれた奇跡の時間ですね。

あまりに現実離れした景観に、ジオラマの模型でも見ているよう。

 

ここで、なんと外国人登場。

タイか、ミャンマーか、バングラディッシュという感じの、色の浅黒いマレー系のアジア人。

私にスマホを渡し、撮って欲しいとのゼスチュア。

もちろんお安い御用。アジア人は、満足して去っていきました。

来日した観光客であるはずがないし、京都のどこかの大学の学生かな。

龍安寺の石庭のような素朴な情景もいいけど、こういう奇抜な景観も、眺めていると時間を忘れますね。

なんたって、話し声一つ聞こえないんだから、かなり贅沢な異次元空間です。

では、そろそろ退散しましょう。

「銀河泉」。足利義満がお茶の水に使ったという伝説。

「金閣寺垣」。竜門滝の左側にある山畔に沿って造られた竹の生垣。

「龍門の瀧」。高さ2.3mの滝で、中国の故事である登竜門にちなんで中央に鯉魚石(りぎょせき)が置かれている。

では、舎利殿の黄金美にお別れですね。

不動堂の茶室で抹茶をご馳走になる

のどが渇いたので、お茶でもいただきましょう。

私一人だけの空間。足利義満になった気分。

茶室って、入るの初めてなんだけど、意外に広い印象。

お茶会とかがあるから、このくらいの広さがあったほうがいいのかな。

冷たい抹茶と茶菓で500円。

茶菓は金閣の模様。女将さんの手ほどきによると、まず茶菓で口の中を甘くして、それからゆっくり抹茶をたしなむそうです。

室町時代の武将にもなった気分です。結構なお点前でした。

襖の向こうには庭園も見えます。ていうか、外でいただくこともできるんだね。

そろそろ、次の目的地へ。

風格満点。さすが、世界の観光地京都の代表的寺院でした。

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