【秋の京都 弾丸日帰り紀行#3】大原「実光院」の客殿から眺める契心園は紅葉の穴場

京都・大原は「三千院」だけではありません。

正式名称を『魚山 大原寺 実光院』とする「実光院」(じっこういん)もそのひとつで、魚山 勝林院(ぎょざん しょうりんいん)を本堂に頂く僧坊です。

客殿から眺める、池泉鑑賞式の「契心園」が見どころになっています。

「三千院」をあとにした私は、散り紅葉が舞い落ちる遊歩道を、「実光院」に向かいました。

散り紅葉鮮やかな「三千院」~「実光院」

紅葉のトンネルのようです。秋の京都は芸術だなあ・・

舞い落ちた紅葉をさばくのも、腕のみせどころなんでしょう。

 

ほんとに、映画のセットでも見ている気分です。

賑わう秋の大原においてひっそりと佇む「実光院」

この参道の奥には、額縁庭園で有名な「宝泉院」があるので、観光客はみんなそっちに行ってしまうのでしょう。

私もあとで行くつもりですが、「実光院」は穴場ですね。ひっそりとしています。

見事に誰もいません。これは、名園を独占できるかな。

この客殿の雰囲気いいですね。

客殿から臨む座観式庭園「契心園」。

 

「契心園」は、普賢院の庭園として江戸時代後期に作庭されました。

人もなく、とても落ち着いた雰囲気です。

この右手に広がる庭園は、回遊式庭園の「旧理覚院庭園」。

「実光院」は、2つの庭園を持っているのです。

 

石垣や築山のバランスが、絶妙なコントラストを形どる美しい庭園です。

でも、私は、客殿の中央に腰かけて、両辺の景観を独り占めにした、この写角がとても好きです。

2つの庭園を同時に眺めます。

秋の京都で、こんな贅沢な「切り取り」に出会えるとは思いませんでした。

しばらく、時間を忘れて、景観を楽しみます。

回遊式庭園「旧理覚院庭園」を歩く

さて、回遊式庭園の「旧理覚院庭園」のほうは、庭園を歩くことができます。

サンダルを借りて、庭に出ます。

 

様々な季節の木々を観賞できる回遊式庭園「旧理覚院庭園」。

桜の季節も見事だそうです。

 

今の季節は、散り紅葉が絨毯のような見事な演出です。

こんな見事な庭園を独り占めできるなんて不思議。「三千院」はあんなに賑わっていたのに。

実光院がこの地に移転した際には荒廃していた庭園。

それ以降、ご住職が整備・作庭し現在の庭園となりました。

「三千院」の客殿よりも、秋の京都を感じられた「実光院」。

孤独にふけりたいのなら、おススメな寺院です。

今回の「晩秋の京都5日間一人旅」の全行程はこちらです。