【京都一人旅 #7】東山の静かなアート「銀閣寺」 足利義政のセンスに拍手

いろいろ寄り道しましたが、京都旅初日のメインイベントとしている「銀閣寺」です。

「銀閣寺」をメインイベントだなんて、ミーハーなヤツだとお思いでしょうが、修学旅行を含めて2度しか来たことがありません。

それに、私には「金閣寺」の華々しさより、静かな気品が感じられる「銀閣寺」のほうに惹かれます。

外国人観光客がいないことを期待して、満を持しての訪問です。

銀沙灘&向月台越しに眺める観音殿

案の定、少ない観光客。平日なので、日本人も少ないようです。

当時の東山山荘の様子はどんなだったんだろ、と思いながら散策。

 

向月台は、この上に座って東山に昇る月を待ったものだいう説があるそうです。

しかし、上に座ったら、崩れてしまいそうな気がしないでもない。

現在の形になったのは、江戸時代後期らしい。

高さは180cmとけっこう高く、毎日手入れがなされています。

銀閣寺方丈の前に備えられた銀沙灘(ぎんしゃだん)。月の光を反射させるためだそうです。

 

銀沙灘と向月台の向こうに見える国宝観音殿。

これは、ずっと眺めていても飽きのこない素晴らしい芸術。

 

月夜に眺めたら、どんなことになるのだろうか。

観光客がいないので、足利義政の芸術を独り占めした気分。

足利義政の持仏堂「東求堂」。

 

義政の書斎も構える国宝です。

それにしてもいい形。毎朝整備しているところをみたいもの。

順路に沿って、進みます。樹齢500年の樹。

 

建築や華道のみならず茶道まで手がける義政の「お茶の井」。

 

実際に、義政がお茶を飲む際に使っていた水。

応仁の乱のあと、義政はどんな気持ちでお茶を召されていたのだろう。

展望台から眺める銀閣寺

石段をあがり、展望台へ。

銀閣寺だけでなく、京都左京区の町並みまで一望できます。

 

紅葉の時期に来たら、この景色は絵の具のパレットのようになっていることでしょう。

見事な苔に覆われた丘。

錦鏡池越しに眺める杮葺屋根の慈照寺

この角度で眺めると、杮葺(こけらぶき)屋根のカーブに、とてもセンスを感じます。

いちおう、金閣寺の舎利殿を模して造られた2階建ての楼閣建築。

目の前の錦鏡池(きんきょうち)や東山方面が、正面になるよう建てられているそうだから、こちらが正面なんですね。

観光客も少ない、静かな銀閣寺でした。

お土産屋さんもひっそり。

この参道の垣根、銀閣寺垣というようです。

銀閣寺特有のスタイルとのことですが、学のない私には分からない。

じっくり見学したことで、時刻はすでに15時半。

京都の寺院は16時半から17時に閉まるものが多いです。さて、どうしましょうか。

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