【シルクロード】7日目(その4)夕暮れのカシュガルの町

古代の関所さながらの警備だったカラクリ湖をあとにします。

カシュガルへの帰り道

来た道をそのまま引き返し、カシュガルの町に戻ります。

現在15時半。カシュガルの町を出て6時間半が経過。そのうち2時間近くは、検問や尋問の取調べです(笑) 帰りは、何時間かかるんだ・・・

まあ、動物や素敵な景色を眺めて、和みましょう。 

 

これが、パミール高原の景色、と、自分に言い聞かせます。 

  

なんといっても、学生のときに地理で習った「世界の屋根」ですから。

 

快く下るうち、左窓に、来るときも見た白沙湖が。

冬は凍結するんだろうな。

おお、この湖に落ちこむ感じ。

   

くすんだ感じだったカラクリ湖より、白沙湖のほうが、神秘的に見えてしまう。でも、向こうは、太陽が出てなかったから。 

 

しばらく、白沙湖につきあいます。

  

白沙湖と別れて、カシュガルを目指します。カラコルム・ハイウエイは国道314号線です。

このあたりから、谷をまたぐ高架橋が連続します。

 

完全舗装されたのは、そんなに昔ではないと聞きます。地滑りのたびに修復する、正真正銘の難所だったとのこと。

私は、カラクリ湖で引き返しましたが、あのまま南に進んでいれば、150キロほどでパキスタンとの国境クンジュラブ峠に至り、そこは海抜4,693m、国境をまたぐ舗装道路としては世界最高地点らしい。

ほんとに気持ちよく、クルマは下ります。

ブレーキがフェードしちゃうクルマも出るのかな。箱根ターンパイクにあるような、緊急避難所も見かけました。

来るときも通った、唯一のトンネル。

チェックされる仕組みになっているのか、ここまで快調に飛ばしてきた運転手が、時速40キロぐらいで走ります。

トンネルを出たところで、玉を売っていた現地住民。

ほんとに、気持ちいいドライブだ。音楽を聴きながら、走りたい。

 

運転手の青空トイレの間に散歩。

 

来るときにもくぐったアーチ。

 

「世界の屋根」から下りおります。

カシュガルまで146キロ。

 

万年雪がどこまでも追いかけてきます。

このあたりから、運転手の表情に異変が。睡魔に襲われてるらしい・・・大丈夫か。

 

運転手の肩をたたいて、「休憩しようよ」。このまま眠られては大変。

白沙湖と同じような色をした川。   

しばらく走って、また休憩。

なんと、運転手は「腹が減ったので、食事にしよう」。

さっき、あんなに食べたのにほんとかよ。私は遠慮して、運転手は食堂に入って行きました。まったく、どんな腹してるんだ?

ボール1杯のおそらく5人分ぐらいあった昼飯を、2人で平らげたばかりなのに。 

私は、付近をのんびり散策。今回の旅も、あますところあと4日か、そんなことを考えます。

だいぶ下ってきました。カシュガルはもうすぐです。もう検問も3つくらいは通過しています。

 

カシュガルが近づき、郊外のウイグル人集落を通過。ウイグルの子供たちが、よく目につくようになります。

子供たちの表情は、決して暗くはないのでほっとします。

カシュガルの町に入る前の最後の検問。

もう検問にも慣れましたが、ちょうど夕礼の時間なのかな、詰め所の奥のほうから、年配の警官が叫ぶように垂れている訓示が響き渡っている。

正直、すごい勢い。パスポートチェック中だった青年警官も、作業を中断して、奥に駆け込んで行きました。その青年も、ウイグル人の顔つき。

この体育会系精神論に耐えられる精神がないと、中国で警察官にはなれないんだろうか。

それにしても、私の顔を、何度もスマホで写真を撮っている。この旅で、何回、顔写真を撮られたことか。

 

暮れなずむカシュガルの町

夕方6時半。ようやくカシュガルの町に到着。都合9時間半の行程でしたが、そのうち、検問や尋問に要した時間は2時間以上。なにがどうなってるんだか・・

運転手に礼を言って別れます。

ホテルの部屋で休憩する前に、ビールを仕入れます。空気が乾燥しているから、喉がカラカラ。

チンタオビールを一杯。グイッと飲み干すビールの旨さ。9時間半のドライブの後だから、なおさらおいしいです。

さて、一息ついて、町に出ます。疲れてはいますが、カシュガルの夕暮れの姿もみたい。

現在午後7時。カシュガルの日没は夜9時です。子供たちも遊んでいます。

向こうに見えるのが、私の泊まっているホテル。 

ウイグル人の大家族。

 

カシュガルは、人口約70万人。大都会のように感じます。

 

中国の最西端の町で、毛沢東に出会います。ウイグル人は、毛沢東がどんな人物なのか知っているんだろうか。

毛沢東の像の下で、警備にあたるウイグル人の警官。ほんとに不思議な光景だ。

お腹がすいたので中華レストランを探します。

 

ここでいいかな。

この旅で、はじめてのチャーハン。量は少なかったですが、おいしかったです。

薄暮に染まるカシュガルの町

腹ごしらえして、中華レストランの外に出ると、日没が近づいてました。 

毛沢東もライトアップされます。

中国銀行前の広場もこの通り。

カシュガルというより新疆ウイグル自治区は、標準時の北京時間と、2時間遅れのローカルタイムを持っています。

なので、夜9時でも、ローカルタイムは7時。

暮れなずむカシュガルの町を一通り散歩して、ホテルに戻りました。

手元には、さっきビールを仕入れた酒屋で手に入れた「楼蘭ワイン」。

不思議なことばかりの新疆ウイグル自治区ですが、「楼蘭ワイン」の深い渋みが、旅の疲れとともに抱擁してくれるような気がします。

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