【シルクロード】5日目(その2)アスターナ古墳群のミイラ ~ 火焔山の熱風を浴びて

高昌故城を後にしたクルマは、次はアスターナ古墳群に向かいます。

ウイグル人の集落を通過

あれは、ガイドさんによれば、トルファン版ビニールハウス。

 

ウイグル人の集落でしょうか。

イスラムっぽい建物と、トヨタのクルマ。

運転手にゆっくり走ってもらい、町並みを眺めます。

 

ウイグル版コンビニかな。

楽しそうな表情のウイグル人たち。

中国共産党が、ウイグルを締め付けてるという情報も目にしますが、本当のとこはどうなんでしょう。

ガイドさんに聞くと、そんなことはない。一帯一路構想などで、新疆ウイグル自治区にも多額の政府資金を投じ、それがきっかけで庶民格差も出ている。それが、ウイグルを締め付けているような報道につながっているのではないか。実際、イスラム教だって認められているし。というように話していました。

夫婦のミイラが眠るアスターナ古墳群

さて、高昌故城から、ウイグル人の集落を通過して、アスターナ古墳群にやって来ました。ガイドさんに聞くと、アスターナとは、ウイグル語で首都という意味だそうです。

ところで、チケット代はガイド料に含まれていますが、このチケット一つでさきほどの高昌故城、ここアスターナ古墳群、これから向かうベゼクリク千仏洞など6箇所が含まれているので、大変便利です。

ガイドさんは、自称「暑さに弱い」だそうです。毎日のように、この炎天下の中をガイドしているので、顔色は精悍そのものです。

アスターナ古墳は、文字通りお墓が集まった遺跡。高昌国や唐代の西州の貴族や住民たちの墓地と考えられています。

 

敷地の中に入ります。墓の総数は1000を超えるそうですが、公開されている墓は3つ。

残念ながら、墓の内部の写真撮影は禁止です。(ほんと残念・・・)

そのうちの一つ215号。

外は、うだるような暑さですが、墓の内部はひんやりした空気。

215号の内部には、見事な屏風が飾ってありました。

発見された20世紀初頭より、内部の壁画などは、やはり国外に持ち出されてしまったとのこと。

216号。ここは、中国南方の貴族の墓であると考えられている。内部の写真がないので、伝わりにくいかもしれませんが、たしかに、中国南方の、いわゆる「南船北馬」の「南船」をイメージしやすい水郷ムードあふれる壁画になっているのだ。

ガイドさんも、この貴族夫婦は、故郷の風景を懐かしみながら死んでいったのでは、と言ってました。

 

そして、アスターナ古墳群の目玉。ミイラが納められている210号に入る前に、しばし休憩。

というのも、210号の中に先客が入っていて出てこないから。実際、混みあうシーズンでは、順番待ちでかなり待つこともあるそうです。 

お、先客さんが出てきましたね。

見覚えがあるな、と思ったら、さきほどの高昌故城で一緒に電動カートに乗っていた4人グループでした。

 

さて、圧巻だったのは、この210号。夫婦のミイラが納められています。

ガイドさんが、意味ありげに「どちらが、旦那さんだと思いますか?」と、私に質問してきます。

私が当てずっぽうに「右」と答えると当たり。股間のところに、性器がしっかりとついていました(笑)

エジプトのミイラなどとは違い、防腐措置がなされておらず、そのままミイラ化させているのが特注であるとのこと。この墓には、壁画の類が一切ないのも、威圧感を漂わせます。

ミイラの現物を目の当たりにして、高潮した気分で墓を出ます。そして、暑い・・

敦煌でも見かけた飛天像かと思いましたが、違って、西域の伝説「伏羲と女媧」の像だそうです。

アスターナ古墳の出口へ。

短い滞在時間でしたが、心に残るアスターナ古墳でした。古墳の発掘は、今でも行われているようで、これから何年か後、ものすごい発見が待っているかもしれません。

 

火焔山ふもとのドライブ

朝一から2つの遺跡を見て、またまた弾丸移動。次はベゼクリク千仏洞です。

ベゼクリク千仏洞は、火焔山の山中にあります。なので、しばらくは、火焔山を眺めながらのドライブです。

火焔山は、知ってのとおり、「西遊記」にも登場する燃えさかる山。

  

高速道路から外れて、ベゼクリク千仏洞に向かいます。高速道路は、橋を渡って、まっすぐ東へ向かってます。たぶんハミ方面かな。

水のない川かと思ったら、ちゃんと水が流れています。ボグダ山脈か、天山山脈からの万年雪でしょうか。

 

サングラスをかけていては、本当の色がわからないので、ときどき肉眼で火焔山を確かめます。

  

ほんとうに、こんなところを三蔵法師は歩いていったのかいな。

   

焼けただれたように見える崖が、なんとも見事です。

いやあ、すごいな、これは・・・ こんなところをドライブするなんて考えてもみなかった。

火焔山 展望台より

休憩所でクルマを止めてもらいました。

この灼熱空間の底に緑があるのが、本当に不思議。

この山の火を、孫悟空は芭蕉扇、亀仙人はカメハメ波で消したんですね。とすると、火焔山は、世界的に有名な山ということに。

流れている川は、ムルトゥク川。水の音が聞こえてきます。

  

川が流れているだけでなく、作物も作ってますよ。この炎天下で育つんだろうか。

今は、気温35度くらい。非公式には50度を超えることもしょっちゅうと、ガイドさんが話しています。今日は、ほぼ無風状態ですが、ときおり吹く山から吹き降ろされる風は、熱風そのものです。

7月とか8月に来たら、どんな感じなんだろう?

火焔山は、平均海抜500mで歩いて登ることもできるそうです。

そして、滑り台ですべることもできる・・・ しかし、ガイドさん曰く、10年ガイドしていて、滑った人は一度も見たことはありませんとのこと。そりゃそうだ、やけどするって・・

滑り台は遠慮するけど、登ってみたい衝動には駆られました。身体が溶けてしまうかな。

山の向こうから、三蔵一行が歩いてきそうな風景です。

 

ズームレンズを目いっぱい望遠にしたら、ベゼクリク千仏洞が見えました。

こうしている間にも、ガイドさんの携帯に電話が入り、パスポートを失くしてしまった日本の方と連絡を取っています。ガイドさんも大変ですが、こんなところでも携帯が繋がるのがすごい。

それこそ、三蔵法師が見たら、びっくりするでしょう。やっぱり現代社会はすごいな。

 

せっかくなので、記念写真を撮ってもらいました。ほんとに記念になりました。

 

道路がなければ、火星にいる気分?

では、もう少し足を伸ばして、ベゼクリク千仏洞に向かいましょう。

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