【シルクロード】7日目(その3)秘境カラクリ湖の不思議な体験

白沙湖の絶景の余韻が冷めぬまま、続いてカラクリ湖に向かいます。

標高3,000mでのウイグル・ランチ 

しばらくは、右窓に美しい白沙湖が広がりますが、お腹もすいてきました。

 

どこで食事になるのかな・・・

  

心配に及ばず、白沙湖を出てすぐ、ランチタイムでした。

 

注文は、運転手まかせです。さて、なにが出てくるでしょうか。

自助って、セルフサービスってことかな。

隣のテーブルの客の料理。

きました! 牛肉の炒めでしょうか。回鍋肉のようでもあります。

ご飯をよそって、いただきます。とてもおいしいし、お腹すいてるから、箸がすすむすすむ(笑)

予想外にお米もおいしいので嬉しい。茶碗が小さいので、すでに3杯目。

おっと、追加が来ました。これも、牛肉料理?

お茶もおいしいんです。何杯もおかわりします。

 

いやあ、おいしかった。ウイグル料理でいいのかな。ほんと、おいしかったです。

被写体に入らないように撮っていますが、私の背後は警察の詰め所で、警官がウロウロしています。「一帯一路」構想か・・

 

さて、再出発。カラクリ湖まではすぐとのこと。

 

車窓に動物も現れます。

   

標高3,400mを超えました。

    

車窓に湖が見えたと思ったら、カラクリ湖到着でした。

 

パーキングに入るのに、検問があります。私のパスポートも持っていかれました。持って行った人間は私服でした。大丈夫なのかな、まったく。

10分近くかかってパスポートが返され、パーキングにクルマを止めます。湖畔には、露店が広がってました。

 

乾いた冷気に包まれたカラクリ湖

標高3,600mのカラクリ湖に到着。空気が冷たいです。

中華人民共和国の、西の外れの外れですが、やっぱり「労働節」。それなりに観光客がいます。

 

せっかく、ここまで来たんです。私も運転手に撮ってもらいます。

 

標高7,546mのムズターグ山は、惜しくも頭を雲で隠しています。

 

観光客相手だよね。まさか、本物の遊牧民?

白沙湖より水量が少ないですが、そのぶん、神秘的にも見えます。

これは、カシュガルのほうを見ています。 

 

こっちは、クンルン山脈の方角。今いるところは、パミール高原ということでいいんだよね。

 

「世界の屋根」に足を踏み入れることができて、感無量です(^_^)v

湖岸に下りてみます。

  

遊牧民のようにも見える。かっこいい・・

 

湖面に触れてみます。すごく冷たい。さすが、万年雪の雪解け水。

来たはいいけど、霧に煙って、あたり一面真っ白だった、と書かれた旅行記も拝見しました。万年雪の頂が見えてるだけ、今日は運がいいです。

  

ムズターグ山もちゃんと裾野が見えてるし。今いる場所が3,600mだから、あの山の頂上はここから4,000mもあるということになります。

カラクリ湖とは、キルギス語で「黒い湖」。ふだんは青いらしいんですが、今日はその名のとおり黒く見えます。

玄奘三蔵も、天竺からの帰り道に、ここを通りました。 なんか、すごいところに来てる気がする。

 

湖面は中国サイドですが、背後はタジキスタン、アフガニスタン、パキスタンの国境ですから。私は、今そんな場所にいます。

公安の尋問にウンザリ

湖岸の丘の上のほうから、数人の警官が。嫌な予感がします。

案の定、尋問がはじまりました。とりあえずは、横に運転手がいてくれるので安心です。

ところが、全然終わらない・・・

質問自体は、「ここに、何しに来た?」「新疆ウイグル自治区に知り合いはいるか?」「お前の職業は?」ぐらいで済んだのですが、パスポートを何回もめくりながら、なにやらやってる。どうも、パスポートの顔写真と、私の顔をなにかで照合しようとしているみたいなんですが、うまく反応しないらしい。

ちなみに、尋問してるのは、若い漢民族の青年警官たち。とりあえず、連中の対応は穏やかで、愛想は悪くはない。

しかし、突っ立ったまま、30分・・・(ふつうの人間なら怒るよ、これ・・)

その間、運転手は自分のクルマに帰っちゃうし、他の中国人観光客からは、いい見世物だし。

こいつら、QRコード信者なのかしら、と思ったシーンが、パスポートのスリランカ入国の際に貼られたシール。そこに、QRコードがあるのを見つけると、よし!とばかりに、自分のスマホのリーダーで、一生懸命読み込もうとしている。

結局らちがあかないらしく、クルマまで来てくれと、警察車両に乗り込むことに。(異国で警察車両に乗ったのは、初めての経験です)

そして、四方八方に電話をかけ、ようやく終了。

私は、その一部始終を呆然と眺めていましたが、最後に、申し訳なさそうにパスポートを返してきた若い警官の表情からは、(すまないな。規則で仕方なくやってるんだよ。)という声が聞こえてきそうでした。

たぶん、指定場所に立ち入った外国人は、何らかのドキュメントを残さないと解放してはいけない、とかいう規則があるんでしょう。

数人の警官は、みんな私に「バーイ」と言って、手を振って離れていきました。

運転手がやって来たので、「あれは、いったい何なんだ?」と身振りで聞くと、「全然問題ない。気にするな。」といった風なので、たぶん、誰もが形骸化したルールと思っているんだろうと、感じました。

しかし、その間40分。

形骸化していても、仕事は規則どおりにやらねばならない。共産党も大変だよな・・

目的は何だろう? 辺境の警備? 一帯一路を国家機密にするため? ウイグル人を監視するため?(私、ウイグル人じゃないし)

警察車両の脇を、女の子たちが通り過ぎる、何事もなかったかの光景。

新疆ウイグル自治区が、ウイグル人を監視する社会としているのは聞いてますが、外国人に対するこの対応は、ひょっとして、ウイグル人に接触して、実態をヒヤリングされたら困るからなのだろうか? つまり、取材を恐れてのこと?

なんか、腑に落ちないまま、露店の玉を眺めます。

こうして、ふつうに眺めてる分には、美しい秘境の風景なんだけど。

ほんとに不思議な世界。しかし景色は美しい。

実は、監視カメラも無数にあるんです。直接カメラを向けるのが怖くて、こんな撮り方しかできませんが。

 

神秘の湖、というか不思議な空気に支配されている湖、カラクリ湖でした。

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