【シルクロード旅行記 #46】ホータン(和田) 新疆ウイグル自治区の不思議な町

時計を見れば、12時過ぎ。ホータンの駅についてから2時間近くたっています。

昨夜のカシュガル駅での検問からはじまって、ホータン駅のウイグル人に対する惨状、そしてホテルに抜き打ちで来る入国管理官。

どれもこれも、日本や一般的な諸外国では経験し得ないことなので、少々動揺しています。

でも、タクラマカン砂漠の南の果てホータン、せっかく来たんですから、町を歩き回ろうと、ホテルの外に出ました。

ホテルがある場所は、北京西路沿い。北京西路というのが、ホータンの町を東西に横切るメインロードです。

つくられた町ホータン

町を歩き出して、すぐに思ったこと。警察車両があまりにも多い。

人通りは少ない。今日は労働節で、祝日のはず。

 

バス停の風景。

 

ホテルから近かった「和田博物館」に来てみましたが、閉鎖されているのか、中に入れず。

歩いているうちに、なんかへんな町だな、そんな気がしてきました。

旧市街と思える場所が、まったくない。

そして、整っているインフラに対して、人の数があまりにも少ない。

しかも、まだ箱モノが造られようとしている。

一方で、古い町並みは破壊されかけている。

  

「団結広場」の風景

ホータンの中心、団結広場に行ってみました。

団結とは、ウイグル人同士が団結するという意味?

正面には、毛沢東とウイグル人が握手しているので、共産党とウイグル人の団結という意味でしょう。

親子連れや、子供たちが遊びまわる姿は、カシュガルと変わらないですが。

カシュガルと比べると、どこか元気がないように見えてしまう。

ホータン駅の出口の大渋滞を見た後なので、特にそう見えるのかもしれませんが。

人々に笑顔がない・・・

この広場も、夕方には露店などがいっぱい出てくるといいますから、先入観を持って見てるだけかも知れないけど。

 

ホータンで食べた回鍋肉

それにしても、こうして歩いていると、タクラマカン砂漠の中のオアシス都市という感じがまったくしません。

人通りを除けば、北京や、上海の街の中を、歩いているのと変わりません。

時刻はお昼を過ぎています。どこかでランチとしますか。

 

食べ物には困らないようです。中華からウイグル料理となんでも揃ってそうです。

久しぶりに中華料理が食べたくなって、一軒の中華料理屋へ。

画像で、回鍋肉を見せると、すぐ理解してくれました。

でてきた料理は、これが回鍋肉か、と思うほど美味しい味。

これ、食材はすべてホータン産なのかな。

だとすると、ホータンは、農産物にとても恵まれた町と言えそう。お米も美味しいんです。

他のメニューも美味しいんだと思います。私が食べている間に、席がどんどん埋まりました。

さてと、腹ごしらえもできたし、本格的にホータンを歩こうかな、なんてこのときは思いました。

直後に起きるハプニングのことも、この時点では予想できず・・

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