さて、本日は、めいっぱい澎湖島をツーリングするつもり。
移動手段として選んだのが電動バイク。
前述の通り、澎湖島は島の面積のわりには海岸線が長く、そして起伏もあるので、自転車は向いてない。
そして、ジュネーブ条約外の台湾では国際免許証を使うことができず、クルマやバイクを運転するには、中国語に翻訳した免許証が必要なんです。
中国語に翻訳した免許証というのも強敵で、JAFなどに発行を依頼する必要がある。
ということは、必然的に、免許証がいらない電動バイクが旅行者の最適な移動手段ということになるわけです。
そこで、澎湖島の地図をおさらいしましょう。
「二崁傳統聚落保存區」などのみどころが多い「西嶼エリア」まで足を伸ばすためには、このように反時計回りに約40km。
とても自転車で立ち向かえる距離ではないですね^ ^
そして、島の電動バイクにも限りがある。予約をしておきたい。
そこでWEBで予約ができたのが「LOVE PENGHU」さんというサイトでした。
お兄さんからEバイクの手ほどきを受ける
8時半、約束の時間通りに、お兄さんがホテル前に登場しました。
「ラブポンフー」様からいただいたメールでは、とてもわかりやすく使用上の注意などが記載されてましたが、運んできてくれたお兄さんの説明は、さらに簡にして要を得る非常に的確なもの。
それによると、
- バッテリー切れに注意。バッテリーが充電できる場所は、チャージ機器のあるスタンドかセブンイレブン。
- 自分でチャージすると30分くらいかかるが、セブンイレブンで20元払えば、バッテリーごと交換してくれる。
- 満タンで50キロほど走れることになってはいるが、レベルメータに注意。
- 特にレベルメータの警告灯が点滅したら要注意。その後10〜15キロ程度しか走れないと考えてほしい。
- セブンイレブンとセブンイレブンの間は、10キロ以上離れてる場所もあるから注意。
と、こんな感じでした。
そして、セブンイレブンと、充電スポットが記載されたマップまでくれる大サービスです。
驚いたのが、キーロックがないこと。
いや、キーを抜けばロックされるんだけど、私が今までEバイクを借りた諸国では、タイヤロックまでかけさせられた記憶が・・・
それだけ、台湾の治安がよいということなんでしょう(^ ^)
ちなみに、本日丸1日と、明日の午前中レンタルして1200元でした。
久しぶりの右車線のバイクに緊張
さて、ひと通り乗り方を教わって、海辺にバイクを止めて記念撮影。
右車線を走るの久しぶりだな・・・いつ以来だろう?
いずれにしろ、水際緩和後でははじめて。
走りだすと、意外にスピードが出る。
Eバイクなんて、せいぜい20キロくらいだろと思ってたら、35〜40キロくらいは出る。
安全に行きたいけど、流れに乗らないとかえって危ない。
とくに郊外に出たら、バイク群はすごいスピードでかっ飛ぶから、「私はEバイクだよ!」と合図しながら走りたいくらいw
こんな、ふつうの女性が運転するバイクが、グリップぎりぎりのサイドバイサイドで、容赦なく抜いていくもんだから、ビビる(^ ^)
でも、馬公の町を出る頃になると、ようやく自分のペースがわかってきた。
後方のバイクやクルマに道を譲る方法もわかってきた。
すると、緊張が解け、にわかにツーリングが楽しくなる。
澎湖島の西の幹線道路ともいえるルート203を快調に飛ばします。
澎湖島は、小さな島が橋で繋がっていたりするんだよね。
こういうところでバイクを止め、東シナ海の海を眺めるのは格別だ。
本日は、ほんとに穏やかな天気。風力発電の風車がほとんど回ってない。
しかし、日焼け止め塗ってくるの忘れた。こりゃ、顔や腕がとんでもないことになりそうww
ここは菊島っていうんだね。
さて、ふたたびルート203の上を走り出します。
澎湖跨海大橋の上で「この世の悩み」を叫んでみる
かなり快適なルート203を飛ばしていくと、アーチ橋に出会いました。
観光客もいっぱいいます。これが、人気撮影スポットの「澎湖跨海大橋」かな。
うーん、当たり前だけど、橋の上は観光客なんかひとりもいないw
いいなあこれ! このきれいな橋を独り占めじゃん!
いけーッって感じで走り出します。
でも、この海の美しさ。バイクを止めずにいられない。
駐停車禁止の標識はないから、たぶん止めても大丈夫だと思う。(間違ってたらごめんなさい)
刺すように降り注ぐ太陽。海水も温かいんだろうか。泳いでみたい。
それにしても、なにもかも忘れられる光景だ。
私は、能天気に旅を楽しんでる「うつけ者」と思われてるかもしれないが、人並みに悩みもある。
仕事はさっぱりうまくいかないし、
双子の娘の就職も心配だ(苦労なく育っちゃって、世の中は理不尽なものだということが理解できるだろうか?)
そして、親兄弟ははっきり言って迷惑な存在(実際、平気な顔して多大な迷惑をかけてくる)。一刻も早く縁を切りたい。
私の三大悩み。
もちろん、ウエイトは1対2対97。
仕事や子供の悩みなんて、悩みのうちに入らない。自分で解決できる悩み。
自分の親兄弟が人生のアキレス腱になると、この歳になってようやく気がつくなんて、私はバカだった・・
でも、こんな美しい海の上をまっすぐに伸びる橋。
この非現実的なシチュエーションを、バイクで風を切って走れば、少なくともその瞬間だけは、悩みを忘れられる。
消え失せろ〜!
と、走りながら大声で叫んでみた。
(超蛇足なたわごと、失礼しました)