島に残る町並みというのはとても興味深い。
絶海という隔離された空間で、長い月日をかけて築かれた文化が建物とともに残っていることが多いから。
澎湖島の場合は、絶海というには、大陸や台湾本土に近い。
それでも、「二崁(アーカン)傳統聚落」は、台湾で最初に指定された伝統集落保存地区。
珊瑚が埋め込まれた塀に囲まれた、台湾本土とは異なる時間が流れる場所ということで、澎湖でも人気のスポットになっています。
場所はこちら。
馬公市街からだと距離30km弱。Eバイクだと1時間というとこでしょうか。
珊瑚塀の独特な民家が並ぶ楽しい老街
Eバイクを飛ばして、ルート203を外垵方面から北上してくると、右に折れる形になります。
おお、前方には真っ黒な雲が・・・これはスコールの前兆か
さて、バイクを止めて散策へ。
念のため、背中のバッグの折りたたみ傘を確認しておきます。
なんかもう、みるからに雰囲気すごい。
これは素敵な町だ、期待通り。
珊瑚が埋め込まれてるって、ほんとに不思議。
ちなみに、珊瑚と玄武岩で造られた塀だそうです。
珊瑚を埋め込むことで、強度が増したのかな・・・それともデザイン性??
玄武岩と珊瑚だから、煤けた感じのコントラストになるのかな。
クルマの入ってこれない旧市街の散策は最高です(^ ^)
こんなとこだったら、1日中歩いてたい。
しかも、実際に人が住んでいるんだもんね。
年間通じて風が強く吹くエリアなので、建物の高さが低く抑えられてるのも特徴みたい。
お餅屋さん? せんべい屋さん?
お土産屋さんもたくさん。
朝からずっと穏やかだった天気に変調が。
にわかに風が強まり、雲の動きが激しい。ものすごい雨がきそう。
これはなんだろう?
珊瑚とともに、島の風物詩かな。
独特の離島感だよね、これ。
地理的にも近いし、沖縄にも似てるのかな・・・沖縄行ったことないけど^ ^
観光客いるといっても、まだこの程度。
本格的に旅客需要が回復するまえに、行きたいところに行く。
この判断は間違ってないと思う。
これほんとに民家なんだよね。貫禄がありすぎて、なにかの文化財とみまがってしまう。
珊瑚だけでなく、貝殻も埋め込まれてるみたい。
この町は、明代に発展したそうだけど、家並みは100年くらいの歴史とのこと。
バイクも入ってこれないような、細い路地もあります。
二崁村に入ってから、集落をひたすら北に向かって歩いてます。
北に向かえば向かうほど、人工物が増えてきます。
どういう意味かはわからないけど、台湾でも大人気のドラえもん。
町の北端に到着。狭い町ではあるけど、なんとなく果てにきた雰囲気。
その果てに、しっかりと廟が建ってました。
果てに来たと書きましたが、実はここが二崁村の入り口。
そして、二崁村の入り口にたつ守神、二興宮という立派なお寺です。
たしかに。
私は反対側から歩いてきたんだけど、こちらから見れば、まさに町の入り口だ。
では、来た時とは違う道を通って、バイクを止めてある広場に戻りましょう。
どこかでランチにしようかな・・と思いつつ、あまりに暑いので、水分補給だけでいいかな、と思ったりもする。
スコールの雨宿り兼かき氷の水分補給
ここは、かき氷屋さんだね。ここで休憩しようかと思った瞬間!
雷鳴が響き渡り、大粒の雨が降ってきたので、お店の中に逃げ込みます。
では、なぜあの赤いのが仙人なのかわからずに注文。
家族でやっているような、とても雰囲気の良いお店。
屋根を叩く雨の音が懐かしい。日本にいるみたいだw
でも、日本語がまったく耳に入ってこない素晴らしい世界。
おお、さすがに大きいなw
ふだん、日本では甘いものを全くといっていいほど食べないので、食べ方がわからないw
こうやって、押し込めばいいのかな^ ^
いちご味のかき氷で水分補給。冷たいし、生き返る。
そして、周囲に飛び交う台湾人の談笑が、気持ちのいいBGM。
食べ終わって休憩して、30分もたってないんだけど、なんとスコールは止み、そして路面がもう乾いてる。
信じられんわ・・そして、前よりいっそう蒸し暑くなりましたw
では、この玄武岩と珊瑚の組み合わせにもお別れだね。
なにか、お土産買っておけばよかったな・・
巨大な杏仁茶にもさようなら。
この集落に宿ってあるのかな。今度来る機会あったら、泊まってみたい。
今回の澎湖島旅でも特に印象に残った二崁村でした。