【等持院】足利尊氏が建立した臨済宗の禅寺&紅葉を映す回遊式庭園

高雄エリアの紅葉狩りを早々に切り上げ、洛西のあたりまでバスで戻ってきました。

洛西のあたりというのは、仁和寺に龍安寺、そして金閣寺がならぶ世界遺産黄金地帯です。

高雄からバスで戻ってきた私は、龍安寺のバス停に止まったのを見届け、下車しました。

「龍安寺」バス停からJR花園駅までの徒歩観光

龍安寺で下車したのは、龍安寺が目的ではなく、「等持院」を訪れるため。

今回の旅にあたり、実は宿泊地は大阪。

本日午前中で京都を切り上げ、午後から大阪を観光する予定なんです。

高雄エリアだけで午前中を使ってしまった場合は、そのまま大阪へ向かうことを考えてましたが、思いがけずも午前10時台にこのあたりまで戻ってこれたので、あと2つくらい見学するか、という気分になりました。

龍安寺からすぐ南に「等持院」があり、さらに南に「妙心寺」があり、「退蔵院」があり、JRの花園駅に出られる、というルート。

これなら、京都市内のバス渋滞を回避して京都駅にたどり着けます。

われながら名案です(^^)

というより、バスの中で時計を見ながら、効率的ルートを頭の中で導き出せるようになった自分がうれしい。

京都を6回も旅してれば、そのくらいの知恵はついてきます。

 

さて、グーグルマップに従って、地図上を南下すると、ここは「立命館大学」のキャンパスの裏。

そして、そのすぐ南に「等持院」は建っています。

「等持院」と「立命館大学」は隣同士だったんですね。

足利尊氏が建立  足利将軍家の菩提寺の「等持院」

それにしても、すごい陽気になってきました。現在22度。

本日は11月12日(土)午前11時です。

足利将軍歴代の菩提所となっている「等持院」。

応仁の乱で焼失した後も、豊臣秀吉が秀頼に建て直させたほど重んじられている禅寺。

中に入ると、いきなりコワい顔が出迎えてくれます。禅宗の祖師「達磨大師」の像です。

方丈から眺める石庭を独り占め

あのコワい達磨さんの角を曲がると方丈の南側の石庭。

いやあ、これは見事だ。芸術などわからない私ですが、美しさはわかります。

昨夜、東京駅からバスに乗った時は「しまった!スリッパ忘れた!」と思いましたが、こんな陽気になるとは。

龍安寺の石庭のような神秘さはありませんが、こじんまりとした箱庭を眺めてるようで気持ちが落ち着きます。

紅葉もところどころ色づいてるし、そして私以外に拝観者がいません。

この美しい等持院の石庭を独り占め。

角度を変えて、いろんな表情を眺めて楽しみます。

こちらは方丈の先。

霊光殿。この中に、歴代の足利将軍の木像がずらりと並んでいます。

豪壮な雰囲気でしたが、残念なことにこの内部は撮影禁止。

こちらは、方丈の北側。池に水をたたえた池泉回遊式の日本庭園があります。

その向こうに見えるのは「立命館大学」。

書院から眺める西庭

さて、こちらは書院。

書院から方丈を眺めています。

書院から眺める西庭。

この庭園は夢窓疎石(むそうそせき)作だそうで、室町時代を代表する作庭家。

夢窓疎石は、西芳寺(苔寺)や天龍寺の庭園をも手掛けているそうで、実力派の作庭家のようです。

西庭にはサンダルを借りて降りることもできます。

こちらは、茶室。

清漣亭(せいれんてい)という名前で、足利義政がかかわっていそうです(^^)

こんな茶室でお茶を楽しめる晴耕雨読な生活にあこがれる(^^)

西庭に対して、東側の池は心字池(しんじいけ)。

もう一週間もしたら、見ごろになるのでしょうか。

心字池に映り込む紅葉が美しい。

書院のほうがにぎやかになりました。団体客が来たようです。

ちょうどいいタイミングで「等持院」を去ります。次は「妙心寺」です。

今回の2022年11月 京都&大阪週末旅の全行程はこちらです。